2002年2月24日 日曜日 ヒラメの縁側

今週は金曜の夜の帰りが遅かったので、土曜日は寝坊をしてマルシェに行くことができませんでした。そこで、久々に日曜にベルサイユにでかけることにしました。今日は家内も行くそうです。

「あゆみ、ママとベルサイユ行ってくるよ。何食べたい?」

「大トロとタラコ。」

「今の時期はトロは無理だって。タラコは土曜じゃないと無理だと思うよ。あったら買ってくるけど。」

「じゃあ、ヒラメの縁側。」

「ヒラメかあ・・・そう言えばひらめの刺身はしばらく食べてないね。」

「うん。縁側がたっぷりあるやつね。」

ということで、ヒラメを目指してベルサイユに出発です。

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ベルサイユで、まずは一軒目、いつもタラコが置いてある店を覗きますが、やはりタラコはありません。それに、いつもはそんなに混んでいないこの魚屋が異様に混んでいるのです。久々の日曜なので、日曜ってこんなに混んでたかなあ・・・と思ったのですが、原因はすぐに分りました。なんと、今日は5軒の魚屋のうち2軒がお休みだったのです。やはりスキー休みシーズン。魚屋もお休みなのでしょう。

私の一番好きな魚屋もお休みでしたが、その魚屋はいつもは店員さんが10人以上いるのです。何人か休んだとしても店を開けることはできそうですよね。しかし、その謎はあとで解けました。

さて、いつもの魚屋がお休みなので、他の魚屋を見て廻ったところ、一番奥の魚屋で珍しい魚を見つけます。名札はDorade roseですが、通常この名前で売られているどの魚とも違います。Pageot roseに似ているのですが、Pageot roseよりも目が大きく、Pageot roseの特徴である黒斑もありません。

「ママ、あのタイ買ってみたい。」

「でも、美味しく無さそうじゃない。」

「だって、食べたこと無いんだもん。刺身になるかもよ。」

「それより、あっちのタイにしない?」

家内が指差したのはDorade Griseです。家内はどうもこの目の大きい鯛は食べたく無いようです。

結局これ以上家内に逆らうのは得策ではない(笑)ので諦めます。多分、この魚はキンメダイ目の魚でしょう。鰭の形が確認できればもう少し特定できたのですが、とりあえず謎の魚になりました。

で、Dorade Griseもあまり食べたくなかったので、家内に別の魚を勧めます。

「このカレイにしようよ。美味しそうだよ。」

「塩焼きで食べられる?」

「うん、大丈夫だよ。卵も入ってるから子持ちカレイだよ。」

ということで、カレイの一種であるLimandeを3匹購入しました。Limandeはマガレイに近いカレイで、最も日本のカレイに近いカレイです。小型なので、そのまま唐揚が一番美味しいと思うのですが、今日は塩焼きになることに決まりました。3匹で7ユーロ弱ですから、お買い得の魚ですね。沢山買って一夜干にしても美味しいかもしれません。

さて、ヒラメはこの魚屋には良いものが無かったので、別の魚屋を見て廻ります。すると、まあまあ新鮮なひらめ(Barbue)が売っていました。刺身にできるひらめにはBarbueとTurbotがいますが、日本人にはBarbueの方が圧倒的に扱いやすいのです。このヒラメは10ユーロ以上しましたので、それなりに高い魚ですね。

このヒラメと、家内の気に入ったサケの切り身を店員さんに注文したら・・・なんと、その店員さん、いつも私が買う、今日はお休みの魚屋さんの店員さんでした。よく見ると、他にももう一人、今日はお休みの魚屋さんの店員さんがいます。どうも、ある魚屋が休みのときは、休む必要のない店員さんは別の魚屋さんでアルバイト?をしているようです。まあ、扱っている品物は同じですから、問題ないのでしょう。でも、ちょっと面白いですね。

以上で今日の魚を打ち止めとしました。その後マルシェで野菜や果物を沢山買いました。やっぱり家内と買い物に来ると魚だけで済まないので大変です(笑)

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さて、家に帰り、カレイは塩焼きに、ヒラメは刺身にしました。

ひらめの刺身は薄く削ぎ切りにするのが美味しいようです。今日のヒラメは大当たりで、すごく美味しい刺身になりました。縁側もたっぷり取れたので、あゆみも満足したようです。

カレイの塩焼きの方は、ちょっとカレイが大きすぎて魚焼き器をはみ出したのと、やはり身が薄いためか、ちょっと焼けすぎになってしましました。でも子持ちカレイで卵もたっぷり入っていたので、味はまあまあでした。

ヒラメのアラは煮凝りを作るため、家内に煮汁を作ってもらいました。これでアラをよく煮てゼラチン質を溶け出させ、アラについた身をほぐして取った上で骨を取り出し、刺身を作った後に残るヒラメの皮を細く切って煮汁に入れ、また煮ます。家族三人だと刺身も少しは残るので、それも煮汁に入れて一緒に煮ます。 冷えたら容器に入れて、冷蔵庫に入れて固めれば煮凝りの出来上がりです。明日には食べることができるでしょう。

ところで、先週作った塩タラコは、週の中ほどに焼いて食べたところ、とても美味しい塩タラコになっていました。これはお手軽にできますので、お勧めです。作り方は先週のページにリンクしてある「辛子明太子」の作り方を参考にしつつ、それを塩で置き換えるだけです。塩の量の加減が難しいかもしれませんが、濃塩でも大丈夫の方は失敗はありえませんので(笑)、お試しください。

今週作った煮凝りと、先週作って今週食べた塩タラコの写真を載せておきます。

 

 

次は再来週の週末の予定です。

何を食べようかなあ・・・・

ではでは。