2002年6月22日 土曜日 ちょっと失敗?(笑)

忙しい6月(その4)

忙しい6月も最終週に入りつつあります。この週も歓送迎会などが多く、胃腸は疲れ気味ですが、金曜日は知人数人と音楽フェスティバル崩れ?の飲み会があり、持ち寄りの会だったので、私はお刺身を差し入れることにしました。

で、金曜夕方、テルネ広場の西、rue Ponceletとrue Bayenに行き、三軒の魚屋をじっくり見て、1軒目で貝類(ホタテとアワビ)を、2軒目で魚類(スズキ、アジ、ダツ)を購入しました。ここの魚屋では、珍しくまだ殻入りの帆立貝を売っていました。アワビは先週あたりから急に沢山市場に出始めたので、今が旬なのかもしれません。ダツは、先日買って塩焼きにしてみたら結構美味しかったので、今日は刺身にしてみようということです。

結局アジはシソとネギを加えてタタキにし、ダツは背側の身だけを刺身に、ズスキも半身だけ刺身にしました。ホタテは貝柱と紐だけを刺身にしました。今回はお客さま用だったので、冥加の葉や、アワビ・ホタテの殻を使って綺麗に仕上げたのですが、写真をとり忘れたのが残念でした。でも、いずれも美味しい刺身になり、皆に好評だったので安心しました。ただ、自宅ではなかったので、アワビの肝やホタテの肝を捨てるしかなかったのはちょっと残念でした。

スズキの半身だけは持ち帰って、次の日の夕食のおかずの一部になりました。

ちなみに、ダツの刺身はイマイチでした。身が柔らかく、食感が楽しめないのです。味は悪くないのですが・・・

早朝のベルサイユ

さて、土曜日は珍しく早起きしたので、10時前にベルサイユに到着しました。雲ひとつ無い晴天で、パリの6月らしい天候です。日陰にいれば全然暑くないのが日本との大きな違いですね。

魚屋にはソウダガツオやマトウダイなどの新鮮なものがあったのですが、昨日刺身を食べた上に、飲みすぎで頭が痛かったので、どうも刺身に手が出ません。他に珍しいものは無いかなと見て廻ると、日ごろあまり買わない魚屋さんで、不思議なものを発見します。マグロのトロの切り身です。

この魚屋は、いつもお客さんが沢山並んでいます。それは、毎日何かしらの魚が大安売りになっていて、お得だからでしょう。で、今日はシタビラメ、アンコウとともに、このマグロの切り身が大安売り品になっていたのです。

値段は通常の約半分、キロ11ユーロです。しかし、色はイマイチで、この色が脂が乗っているためなのか、いたみはじめているためなのかが、イマイチ見分けがつきません。地中海のSETEという町で水揚げされたマグロのようですから、多分養殖マグロでしょう。

このマグロ、一旦は購入を思いとどまり、別の魚屋に行ったのですが、あまり面白い魚が無かったこともあって、結局戻ってきて購入してしまいました。生で食べるのはちょっと気になるので、火を通して食べてみるつもりです。

他に面白いものはないかと探していると、Veau de Merを発見しました。実はこの魚?先週先輩の家でご馳走になったときに話題になったのです。先輩が食べてみたところ、完全に食肉の食感だったとのことで、これはアザラシではないかというのが先輩の意見でした。

ただ、私の調べた限りでは、Veau de Merはネズミザメ(Requin-taupe)の筈です。アザラシ(ゴマアザラシ)の仏名はVeau Marinなので、日本語に訳すと、どちらも海の子牛になってしまうのですが、ゴマアザラシがそれほど大々的に捕獲されているとは思えないのです。いずれにせよ、食べてみるのが一番だということで、購入することにしました。

さて、これで十分食材は揃った気もしたのですが、よく考えると、まともなものを一つも買っていません。今週も日曜夜は私は仕事で外出なのですが、家族の食べるものは必要そうです。

で、色々見て廻ったすえ、Limandeを買うことにしました。ちょうど小型で、塩焼きでも唐揚でも美味しそうなサイズだったのです。ただ、店員さんに処理をお願いしたら、頭まで取られてしまいました。これは残念でした。やっぱり自分で処理しないと駄目ですね。

以上で今週の買い物は終りです。

何でもとりあえずステーキ・・・が失敗の元?

さて、買って帰ったマグロを調べてみると、やはりトロの部分のようです。しかし、どうも刺身にする鮮度ではありません。そこで、このまま表面だけを焼いて、生焼けステーキ状態にしてみることにしました。味はみりん醤油を焼いた後に合えることにしました。 

Veau de Merもステーキにしますが、これは半分に切って、半分は塩コショウだけで素焼き、もう半分は、みりん砂糖醤油につけて漬け焼きにしてみることにしました。

  

で、結論ですが・・・・マグロは脂が乗りすぎていて、あまり美味しくありませんでした。もう少しこのまま煮込んで脂を落とすと良いと思われます。味は悪くなかったのですが、ともかく、2〜3切れたべたら、もうイイヤってなるほど脂っぽかったのです。

Veau de Merは、素焼きをウスターソースで食べたら、なかなかでした。少しパサパサした感がありますが、おかずとしては十分ではないでしょうか。ただ、値段を考えると、わざわざ買って帰るほどの物ではない気がします。

タレ漬け焼きの方はイマイチでした。やはりタレの味に工夫が必要そうです。日本人にはサメの食べ方という知識があまり無いので、このVeau de Merだけは、フランス料理からヒントを得た方が良いかもしれませんね。

で、気になるVeau de Merの正体ですが、今日買ってきたVeau de Merは、やはりネズミザメだと思われます。決して哺乳類の食感ではありませんでした。確かに魚とも違いますが・・・・

ところでカレイですが、日曜の夜は私は外食だったのですが、帰ってみたら塩焼きになっていました。家内が言うには、なかなか美味しかったそうです。今週唯一のまともな食材だったかもしれませんね。

さて、来週は何が出るかな。今週はちょっと失敗だったので、来週は美味しい魚が食べたいですね。

ではでは。