20037月5日 土曜日 アンコウ色々

家族揃ってベルサイユへ

だんだんと仕事も夏休みモードに入ってきました。忙しさと、車の不調でずっとサボっていたこの日誌も、とりあえず今日の分までは掲載することにしました。

ただ、この夏の終わりには、娘の高校受験のために家族だけ先に日本に帰国することになったので、この日誌も、その時点で打ち止めになりそうです。一人では魚屋で買う魚は量が多すぎるし、料理をする意欲も出ませんしね。ということで、この日誌もあと2ヶ月かな。

ただ、その後も私はしばらくはフランスにいるので、当面HPの閉鎖はしません。毎週の日誌形式ではない形で改造をして、整理する予定です。何かご希望があったら、教えてくださいね。

さて、今日は珍しく、家族三人でベルサイユにやってきました。家内が帰国前にベルサイユのお土産屋さんを覗きたいというので、娘もそれにつられて一緒についてきました。でも、お陰でベルサイユ到着は12時過ぎになってしまいました。

魚屋に到着しても、家内と娘は魚にはあまり興味を見せず、露天のアクセサリーや布などを見て廻っています。

「お〜〜い、何が食べたいんだ?」

「何でもいいよ。美味しいのね。」

「あんまり珍しいの無いんだけど。」

「パパの食べたいものでいいよ。」

「私アクセサリーの方が興味があるから、魚はパパに任せる。」

「ちょっと見てみたら?イワシはまあまあいいよ。」

「じゃあ、私はイワシの塩焼き。」

「あゆみは?」

「トロ。」

「トロはこんな時間じゃ、もう無いよ。」

「じゃあ、なんでもいい。何か美味しそうなのある?」

「大きなアンコウが出てるよ。」

「じゃあ、アンコウ食べたい。」

という家族のおざなりな対応で(笑)、今日の魚はイワシとアンコウになりました。私は、自宅にあるシソを思い浮かべて、アジのタタキも食べたくなったので、アジも少し買いました。アンコウは大型のものが出ていましたが、家族三人には多すぎるので、中型のもの1匹と、一度買ってみたいと思っていた小型のアンコウ2匹を買いました。で、反対側の貝屋さんで安売りになっていたバイガイ(Bulot)も一キロ買って帰りました。

なお、今日のベルサイユ、いつも通りViveが売っていたのですが、今日はちゃんと毒のある棘が切り取られた状態で販売されていました。前回買ったときは全く処理してなかったのですが、不思議ですね。時間があれば処理をするのが普通なのでしょうか。そうすると、時間が無かったときに買った人は不幸ですね。

イワシは、購入したものとは別に、小型のものも売られてました。鮮度が悪そうだったので、買いませんでしたが、名札はイワシ(Sardine du Midi)ですが、中には間違いなくカタクチイワシ(Anchois)が混ざっていますし、そのどちらでもないイワシも混ざっている気がします。もしかするとSpratかなと思ったのですが、どうも違うようです。Spratは先日カルフールで干物になった状態のものを発見したのですが、まだ鮮魚状態のものは見たことがありません。

自分専用夕食セット

さて、土曜の夜は家内と娘はバレエに出かけるので、夕食はとりあえず私一人で食べることになりそうです。家内と娘も帰ってから食べるといていたので、一応三人分の夕食を準備しますが、自分の分だけ、ちょっと飾ってみることにしました。

メニューは、前菜にイワシの刺身、アジのタタキ、バイガイの塩茹でで、メインはイワシの塩焼きと、アンコウの煮付けです。アンコウは小型のものを一匹煮付けにしました。

バイガイは久しぶりに買って食べましたが、茹でたてのバイガイは最高に美味しいですね。この季節の貝は貝毒が気になるところですが、店頭に出ているものに貝毒があることは無いでしょうし、バイガイなどの巻貝系は貝毒の可能性が小さいので、まあ大丈夫でしょう。二枚貝系は、この時期は貝毒にやられやすいので、店頭のものはともかく、初めて行った海岸で勝手に掘って食べる場合は、廻りの様子をよく確認してからにしましょうね。

アンコウの煮付けも、なかなか良い味に仕上がりました。ただ、私が作ったので、分量の目安が悪く、煮汁がタップリ余ったので、家内が翌日その煮汁でキノコとニンジンを煮てました。

アンコウ尽くし?

さて、翌日の夕食は、残ったアンコウ二匹の料理です。アンコウと言えば鍋ですが、この夏の最中に鍋は暑いので、色々検討した結果、天ぷらとから揚げ、それに煮凝りを作ってみることにしました。

から揚げと天ぷらは、アンコウ料理でも定番のものです。特にアンコウのほほ肉のから揚げは、日本料理店でも時々出ますし、魚屋でもアンコウのほほ肉だけ別売りしているので、見たことのある方も多いと思います。今日のアンコウはほほ肉はありませんが、白身の部分をから揚げにしました。

結果として、天ぷらもから揚げも、どちらも美味しいという結果になりました。ただ、皮の部分に関しては、天ぷらだと噛み切れなくなってしまうので、から揚げにする方が良いようです。白身の部分は天ぷらの方がアンコウ自体の味が味わえるので良いかも知れません。

煮凝りは、失敗でした。アンコウの煮凝りというメニューを出しているレストランがあるし、アンコウはいかにもゼラチン成分が多そうなので、きっと簡単に煮凝りになると思ったのですが、固まらないのです。これは予想外でした。骨の煮詰め方が足らなかったかなあ・・・これについては、また再挑戦してみます。

ただ、煮凝り用に煮詰めた後の骨を素揚げにしたら、これは美味しいおつまみになりました。骨が柔らかくて食べられるのです。さすが残すところ無く食べられると有名なアンコウですね。

さて、来週は旅行中なので、この日誌はお休みです。ドイツには魚屋さんはあまり無いだろうなあ・・・・

ではでは。