4月12日 土曜日 鹿島港

4月になったので、冬眠から這い出し、今年度最初の釣りをすることにしました。動燃の事故もあって大洗方面には行きたくなかったので、鹿島に行く事に決定。折角だから行った事の無い場所をと思っているところに、Niftyの「ちゅ」さんの書き込みと、磯・投げ釣り情報誌でアルコール埠頭が紹介されたので、そこに行ってみる事にしました。

午前8時半に出発、途中でアミエビと赤イソメ、青イソメを仕入れ、10時にアルコール埠頭に到着。温廃水口の周りに数人、反対の端に数人の釣り人がいる以外はぽつぽつ。ちょうど片づけ始めている人もいて、あまり釣れている様子はなく、ちょっと不安を感じ始めたところで、真ん中で一人で釣っていた人がサビキで何かを釣り上げました。遠くからだったのでよく分かりませんでしたが大型のサッパのようです。

がぜんやる気が出てきたので、あゆみと一緒になげ釣りとサビキ釣りを準備。あゆみがサビキで私が投げ釣りと言ういつもの分担で釣りを開始。しかし30分たっても全くあたりが無く、あゆみが飽き始めました。

「パパ、場所かえようよー、いつものところがいいよー」

うーん、困った。他の人のバケツを覗いて回りましたが、ウミタナゴ2匹だけであまり釣れている様子はありません。風が強くてちょっと寒い事もあり場所替えを決定。

11時半にいつもの「公共埠頭」に到着。半年ぶりに来てみると、護岸が整備されきれいになって、まるで釣り人のために整備したようです。人は多いけれど、我々の好きな東側は空いています。あゆみとそこに入って、またサビキと投げ釣りを再開。しかしサビキは釣れない。あゆみはサビキをほったらかし、もう1本の竿で投げ釣りを開始しました。

とりあえず全部の竿の準備が終わり、置き竿にしておいた私の投げの第一投げを上げようとしたところ、重い。しかし手応えが魚ではないので、ヒトデと確信。

「ヒトデみたいだよ」

「ヒトデでもつれればボウズじゃないからいいよ」 とあゆみ。

「あれータコだ」

上がってきたのはイイダコ。近くの4歳くらいの女の子が大喜び。もちろんあゆみも。

次にこの女の子のお父さんが小カレイを一荷釣り。

「父上すっごーい」

おっと、隣の家族ではパパを「父上」と呼ばせているらしいぞ。でも母親は「ママ」と呼んでいる。面白いなあ。

「あゆみ。おまえもパパのこと父上って呼ばない?」

「やだよ」

こうしているうちにメゴチやハゼがぽつぽつ釣れ始めました。

昼過ぎに左隣の家族のさらに左隣に投げ釣りキスねらい軍団が登場。6人くらいでスリークオーターで6色くらい投げまくります。時々18センチクラスのキスを釣り上げていますが、真っ直ぐ飛ばないので何度もこちらの竿とお祭りします。時には私の右側の人の竿にまで絡めるしまつ。(20メートル以上横に飛んでる)真っ直ぐ投げられないんなら、こんな混んだところでそんな投げ方しないで欲しいなあ、と思うものの口には出さず、じっと我慢して笑いながらお祭りをほどくのでした。

さて、こちらはちびカレイも確保し、5時に納竿。本日の釣果はイイダコ1、メゴチ4、ハゼ3、ちびカレイ1、それにヒトデ多数でした。あゆみ曰く

「今日は大漁じゃないね」

貧果と言う言葉はまだ知らないようです。