1997年7月12日 (土曜日) 久慈漁港

今日の午前中は職場の知人である喜多先生ご一家と一緒に久慈漁港で「ファミリーフィッシング」をすることになりました。久慈漁港のアジ・サバのサビキ釣りなら釣果は堅いと踏んでいたのですが・・

日立港第五埠頭で犬に餌をやった後、午前7時に久慈漁港の先端部到着。また喜多ご一家は到着していないようなので、早速あゆみが偵察にまわります。その間に私は久々のカニマンションを仕掛けます。

「あゆみ、魚いた?」

「内側も外側もいないよ、ハゼもいないし。なんか小さい魚ならいるんだけど…あのちっちゃいの釣ってみたい。」

ということで、小魚用に2.5号のトリックサビキを準備します。しかしその小魚はアミエビによってきません。色々やってみますが、食い気がないようです。しかし突然・・

「あっ、釣れた…あああ逃げた。今のはメバルだ。」

小魚の群れの下の方からメバルが針に飛びついてきたようです。しかし針が小さすぎるので途中で落ちてしまいました。しかし、これでやる気が出たあゆみさんです。

「針、もう少し大きいのにするか?」

「いい、これでやる」

ちょうどその頃、喜多ご一家が到着。投げ釣りをするということで、先端部の方に入られました。私はあゆみの姿が見えるように、堤防の途中あたりから外側に投げますが、根掛かりが多く釣れません。そのうちあゆみが戻ってきました。

「あゆみ、釣れた?」

「1匹釣れたけど、2匹くらい途中で外れた。あの小さいのも1匹釣れたけど、ウミタナゴだったよ。」

「で、やめるの?」

「うん、ハゼが見え始めたからハゼ釣る。」

あゆみさんはハゼ釣り。私は根掛かりが嫌になり、喜多さんのいる先端に移ることにしました。

「喜多さん、釣れました?」

「さっきキスとメゴチが一荷で来たけど、それだけ」

しかし、キスが釣れるならやってみる価値はあります。仕掛けをキス狙いの流線7号針に代えて投げ、さびいてみます。しかし当たりはありません。

そのうちあゆみがやってきます。

「ハゼは?」

「釣れたけど、あんまり釣れないからやめた。私もここでやる。」

しばらく投げ釣りをしますが、我が家二人も、喜多さんも何も釣れません。喜多ご一家の奥さんと息子さんはハゼ・メバル狙いに向かったようです。案の定、あゆみさんは飽き始めます。ワームをやりたいというので準備しますが、やはりすぐ飽きます。

「パパ、フグでもいいから釣りたい。トリックサビキにイソメ付けて」

「それじゃあフグばっかりになるよ」

「いいの」

ということで、4号のトリックサビキ10本針全部に青イソメを付けた特製仕掛けの出来上がりです。

「わーい、フグだ」

早速あゆみはフグを釣ります。4〜5匹くらいフグを釣って楽しんだところで、20センチほどの魚の群れが廻ってきました。イソメ餌に興味は示すのですが食いません。

「あゆみ、あれは食わないよ。先週も駄目だったじゃん。」

「うん・・でも・・あれえ・・食ってるううう!!!!」

突然の強い引きに大慌てのあゆみ。しかし、しっかり上げます。

「あれえ?クジメだ。」

上がってきたのは22センチのクジメ。群れで見えた魚ではなく、その下にいたクジメが食いついたのです。でも本日唯一のまともな釣果となりました。

11時頃から雨が強くなってきたので、帰り支度を始めた頃、堤防の真中辺りで釣っていた人が20センチほどのカイズを釣ります。どうも先ほど群れで廻っていたのはカイズだったようです。

「あゆみ、黒鯛が釣れてるよ」

「ほんとだ、すごいすごい」

あゆみは興味津々です。それを見ていたお兄さんが言います。

「あげようか?いる?」

あゆみの得意技?、他人の釣果拝領です。喜んで頂くあゆみ。(カイズを下さった方、ありがとうございました。あゆみは始めて黒鯛を食べて、大喜びでした。)

結局これでおしまいで、釣果はクジメ1匹(22センチ)、メバル(16センチ)1匹、ハゼ6匹、ちびウミタナゴ1匹、ちびアイナメ1匹でした。このうちパパが釣ったのはちびアイナメだけです。

但し、カニマンションの方は結構大漁で、ヒラツメガニを6匹捕獲しました。アジはどうも湾奥の方にいたようで、アジ釣りができなかったのが心残りです。