97年9月28日(日曜日) 日立港

学会が無事終了したので、疲れた体をものともせず、あゆみと釣りに行ってきました。今日はあゆみの強い希望で日立です。というのも、しばらく犬に餌をやっていなかったからです。

第五埠頭の釣り具やさん前に到着したのは朝9時。予定通り犬に餌をやり、第五埠頭の船着き場付近を見てみますが、何も釣れていないようです。久慈川側には相当人が出ていたので、きっとイシモチが釣れていたのでしょう。(未確認)。我々は、雑魚を求めて久慈漁港に向かいます。

途中餌を買いに「やまがた釣具店」に寄ったのですが、赤イソメは売切れ。青イソメの調子も悪そうだったので、「日立フィッシングセンター」に逆戻り。最後の1パックの赤イソメと青イソメ2パック、それにコマセアミを購入して久慈漁港に向かいました。(どなたか、日立で生きの良い赤イソメを買える店をご存知ないですか?)

まず久慈漁港第一埠頭に行ってみると、さすがに日曜日で埠頭は満員です。そこから見える東堤防の先端部分も満員のようです。困ったので対岸の日立港第一埠頭を見てみると、そこはスペースが有りそうです。日立港第一埠頭は魚種が少ないので少し寂しいのですが、船道のカレイ・アイナメ狙いでそこに行くことにしました。

ところで、久慈漁港もそうでしたが、日立港第一埠頭でも釣り人の多くはタコ釣りです。我々は普通の釣りをしながら一日見ていましたが、結構な数(全員で15匹くらい)は釣れていました。タコ釣りの好きな人には狙い目かも知れませんね。

さて、第一埠頭に着くと、早速あゆみがメジナの群れを見つけます。

「パパ、メジナがいる。あれ釣りたい。」

「あんな小さいの釣ってどうするの。」

「空揚げにして食べる。今日はメジナの空揚げだあ。」

「まあいいか。じゃあトリックサビキね。」

「うん。」

「メジナは何匹か釣り損なうと、全然釣れなくなるから気を付けな。」

「うん、分かった。」

あゆみはメジナ釣り開始です。パパの方は、船道に向かって投げるための投げ竿を準備します。その間に早速あゆみがメジナを釣ります。

「パパ釣れたよ。」

「ちいさいなあ。本当にこれ食べるの?」

「うん。」

「家の水槽のとおんなじサイズだよ。」

「じゃあ、水槽のメジナも食べようか。」

「だめだよ。あれはもう少ししたら逃がすんだから。」

「ふーん、そうなんだ。」

「おまえ本当に水槽のメジナ食べたい?」

「やっぱりヤダ。」

で、あゆみはしばらくメジナ釣りです。パパの方は投げ竿を3本投げ、置き竿にします。しばらくして聞いてみると、何か掛かっているようです。早速上げてみたところ、24cmのマコカレイ。カレイシーズンにはまだ早いのですが、本日の第一投から、今年のシーズンの好調さを予言する??ような嬉しい獲物です。

「ほら、カレイ釣れたぞ。」

「本当だ。まあまあだね。私の40cmには届かないけど。」

「今年は抜いてやるから安心しな。」

「パパに抜けるかなあ?」

等と言っているうちに、あゆみのメジナが釣れなくなってきました。メジナたちにトリックサビキを見破られたようです。

「パパ、釣れなくなったから、これ止める。投げ竿作って。」

「はいはい。」

あゆみは上州屋18円仕掛けで投げ釣りを始めます。とすぐにハゼを釣ります。

「パパ、ハゼならいくらでも釣れそう。私ハゼ釣りすんね。」

「そのハゼ1匹マゴチ用の餌にくれない?」

「うん、いいよ。でもマゴチ釣ってよ」

実はこの少し前に、近くの人が30cmくらいのマゴチを釣ったのです。で、ハゼの活き餌を付けたマゴチ仕掛けを投げ込みます。

で、パパも手が空いたので、あゆみのトリックサビキをやってみます。でも、やはり何も釣れません。そこで、あゆみお得意の、「トリックサビキにイソメ付け」をやって、ヘチを探りますが、それでも何も釣れません。仕方が無いので、その仕掛けは諦めて適当に投げ込み、昼食タイムとしました。

しかし、その間に、この竿に思いもしなかったことが起こります。昼食後・・・

「あれ、なんだか重いぞ。」

「ハゼ?」

「何だろう、変だなあ・・・ああああ!!!ハゼがいっぱい付いてる。」

「パパすごーい。なにそれ?」

「ハゼ7匹いっぺんに釣れちゃった。」

「いいなあ。私もやってみたい。」

写真ではわかりにくいかもしれませんが、トリックサビキにハゼが7匹ぶら下がっているのです。イワシやフグなら良くあることですが、ハゼとは・・・しかし、2度とこの状況は再現しませんでした。

さて、ハゼの連れ具合も落ち着いてきた頃、あゆみがついに、こいつを釣ります。

そうです、ハオコゼです。茨城にもやはりいました。あゆみはこの後立て続けに2匹釣ります。どうもヘチ際を狙うと釣れるようです。

「あゆみ、頼むから、ハオコゼだけはやめてくれ。」

「パパ恐いの?」

「恐いよ。針を外すのはパパなんだぞ。」

「じゃあ、やめたげる。」

こいつに刺されるのだけはいやですもんね。

さて、私の遠投竿には、その後20cm近いジャンボハゼが掛かり始めます。ハゼも15cmを越えると、3枚におろして食べたくなるほどのボリュームですね。しかし、しばらくしたところで、何か別の魚が掛かった感触です。結構引きます。あゆみも近寄ってきました。

「パパ、何か釣れてるの?」

「うん、なんか釣れてる。結構引くよ。」

「またカレイ?」

「カレイじゃないみたいだけどわかんない。」

「タモいる?」

「どうかなあ・・・・あ、アイナメだ。じゃあタモ無くても大丈夫。」

「やったあ、アイナメだ。パパの狙い通りじゃん。」

しかし、上げてみると、どうもアイナメではありません。

「あれ?アイナメじゃないぞ。クロソイだ。」

「わーい、ソイだ、ソイだ。この前木村さんが釣ったのもこれくらいだった?」

「あれよりやせてるけど、少し大きいかもね。」

計測すると25cmでした。なかなかのサイズです。さすが久慈漁港ですね、ソイまで釣れるなんて。

その後あゆみがカジカのような、アサヒアナハゼのような魚を釣ります。さらに、先週鹿島で釣った縦縞フグも釣ります。これは間違いなくキタマクラだということが判明しました。他にもメバル、シャコ、クジメ、ヒトデなども釣ります。

その後、遠投竿にはイシモチ(シログチ)の小型サイズが入れ食い状態となりましたが、カレイを1匹追加して納竿としました。ところで、マゴチ狙いのブッコミ竿のハゼは、背中を丸く食いちぎられていました。多分タコの仕業でしょう。

本日の釣果は、クロソイ(25cm)、マコカレイ(24cm、23cm、ミニ1)、大ハゼ(16cm〜19cm)5匹、出来ハゼ(サビハゼが多い)27匹、イシモチ(13cm〜19cm)10匹、小メジナ5匹、シャコ3匹、クジメ1匹、カジカ?3匹、小メバル1匹、ハオコゼ3匹、キタマクラ1匹、ヒトデ1匹でした。結果的には、イシモチのおかげで結構大漁になりました。