97年10月16日(木曜日) 鹿島港

今日は、急にまた娘の用事で千葉に行くことになったので、お決まりどおり帰りに鹿島に寄ってきました。先週のカワハギ釣りで、私は投げ釣りにかまけていて、結果的に娘に完敗したので、今日はカワハギ釣りでパパの威厳を取り戻す予定です。
しかし、まず赤イソメがなかなかなくて苦労しました。いつもお世話になっているカミスフィッシングセンターは売り切れで、その先の餌屋さんで手に入れたものの、量が少なく、今日は青イソメ餌で釣ることが多くなってしまいました。

釣り場に着いたのは3時半過ぎで、さすがに平日で、港公園も釣り人は少なく、どこにでも入れる状況でした。といっても20人〜30人は投げサビキやルアーをやっていました。投げサビキには15cmクラスのアジが結構釣れていました。アジが戻ってきたのかも知れません。あゆみはこれを見て、アジのお刺身にも心が動いたようですが、今日は我が家はカワハギ釣りで勝負することになっているので、サビキはしませんでした。

「パパ、勝負だ。どっちがカワハギ多く釣るかだよ。」

「よしよし。」

仕掛けは船釣り用の市販カワハギ仕掛けです。竿も二人とも2.1メートル。

で、釣り始めましたが、ほとんどアタリのないまま餌を取られるばかりで、全然釣れません。あゆみは時々掛かるのですが、すぐに外れてしまうようです。根掛かりも頻発し、あっという間に仕掛けを3組も取られてしまいました。

「パパ、釣れないからつまんない。どんぐり拾い行ってきてもいい?」

「いいけど、その間にパパが釣っちゃうぞ。」

「釣って釣って。釣れたら今日の勝負は無しにするから。」

「そんなの卑怯じゃん。」

「いいの、いいの。」

訳の分からない事を言いながらあゆみはどんぐり拾いに行ってしまいました。結局あゆみは30分も釣っていませんでした。まあ、あゆみが30分間何も釣れないというのは珍しいので、我慢するという根性ができていないのです。今度教えなくては???

私の方もあまりのアタリの無さと、餌の消費の速さ(アタリは小さいのに餌は無くなる。)に嫌気がさし、取りあえず投げ釣りをすることにしました。投げ竿を2本投げて手が空いたので、また脈釣り再開です。そのとき、ふと思い立ちました。

「このアタリは、フグじゃないか?」

先週はフグが全然釣れなかったので、フグのことを忘れていたのですが、思い付けば確かにフグと思える状況です。そこで、脈釣りを放棄し、4号のタナゴ針を付けて固定浮き釣り仕掛けを作ってみました。ともかくこのアタリの正体を確かめようということです。

棚を底にとり、壁際に落として待ちます。確かに小さなアタリが続きます。合わせてみるかなと思っているところに突然大きなアタリです。反射的に合わせると結構強い引きで、上がってきたのは23cmのカワハギ。思いもしないところでカワハギが釣れました。0.8号のハリスがよく噛み切られなかったものだと感心しました。

「あゆみー、釣れたぞ」

「えー、カレイ? あ、カワハギじゃん。遠くから見たらカレイに見えた。パパ投げ釣りやってたんじゃないの。」

「ちょっと、浮き釣りしてみたら釣れたんだよね。」

「いいサイズじゃん。もっと釣って。」

「釣れるといいねえ」

といいながら再開です。今度は小さなアタリばかりなので、合わせてみると、やはり上がってきたのはキタマクラです。下の方は相当キタマクラがたくさんいるようです。

そこで、場所を変えながら浮き釣りを続け、この浮き釣りでカワハギと25cm弱のメジナを追釣しました。

「パパ、浮き釣り面白そうじゃん。私もやる」

「じゃあ、これ使ってろ。パパは片づけするから」

ということで、娘に竿を渡し、他の竿の片づけを始めます。結局投げただけでほっておかれた投げ竿はシャコとカニの餌食になりました。

「パパ、釣れたよ」

「何が?」

「カゴカキダイ。でもこれでボウズ脱出だい。」

このカゴカキダイを最後に本日は納竿としました。今日の釣果は、カワハギ2匹、メジナ2匹、カゴカキダイ1匹、シャコ2匹、かに1匹です。カワハギは学習能力の高い魚なのだそうですが、そのせいか、なかなか釣れなくなってきました。そろそろアイナメ釣りに切り替えた方が良いかな。