97年12月21日(日曜日) 日立港

今週は予定通り日立港沖堤防です。前日に木村さんがわざわざ鹿島まで行って、活きのいい赤イソメと房掛けに最適の細めの青イソメを買って来てくれましたので、いやでも期待が高まります。

前日の2時過ぎまで仕掛け作りをしていたので、ほとんど睡眠時間無しで、午前5時前に木村さんの家に到着。荷物を積み替えて日立港に出発です。沖堤への渡し船は、この時期は朝6時が始発なので、これに乗るべく急ぎます。

一番船には10人ほどが乗船しています。船は最南端、真ん中、北側の三個所に着きますが、今回は「磯投げ情報」の1月号に紹介されていた第二埠頭向かい側でやってみることにして、一番北の降り場で下船しました。広い沖堤防ですから場所取りに困ることはなく、広めに使います。外側は少し波があり、堤防の上にも時々しぶきがかかっていますが、内側は静かでカレイ向きです。

まず投げ竿を3本準備し、段差2本針にアオマム餌を付けます。これを向かい風でちょっと苦労しつつ、80メートルから60メートル位の範囲に投げ込みます。4本目の投げ竿は近め用のセットにして40メートルくらいに投げ込みます。さらに1本、5.3メートルの磯竿を出して、外側のテトラ際を攻めてみますが、これは根掛りが多く、すぐに断念しました。

「釣れたよ」

その声に木村さんの方を見ると、結構立派なアイナメが上がっています。

「へー、いいサイズだ」

「これでアイナメがいることは分かったね」

1匹目が結構すぐ釣れたので、「今日は楽勝」感が高まったのですが、これ以降ばったり当たりが途絶えます。釣れてくるのはシャコかヒトデ。私の初めての魚はハゼ。沖堤防に来てまでハゼが釣れなくても・・と思いながらも、一応このハゼでヒラメ狙いのブッコミもしてみます。

ヘチ際の探りもしてみますが、釣れるのはフグだけで、餌はすぐになくなってしまいます。近場の浅いところはカニが多い上に底荒れもしているようで、仕掛けがすぐに絡みます。一度はこれにカニが引っかかってあがって来ました。結構良いサイズのHガニだったので、これはラッキーです。カニアミを持ってくればよかったと後悔しました。ただ、底荒れしているということは、カレイ釣りにはよくなかったようです。

あまりに釣れないので、ついに内側近距離用の竿を外側に投げてみます。今度は根掛りしないように、50メートルほど遠くに投げ込みます。しばらくほっておいて上げようとすると、やはり根掛りの感触です。でも動くので、海草でも掛けたかなと思いながら上げます。すると突然、アイナメ独特の引きが伝わって来ました。

「あれ?、魚かな」

「お、なんか釣れてる。」

隣で見ていた木村さんが言います。テトラ際の波に気をつけながら抜きあげたのは、34センチと17センチのアイナメの一荷です。

「結構いいサイズですね。」

「外側は結構有望かもよ。これ1投目だから」

ということで、カレイ狙いをしていた他の竿も外側に投げることにしました。ただ、カレイの時合いを逃さないように、1本だけは内側に投げておきます。

外側に投げた竿にはアイナメが続きます。次は31センチ、そして30センチと良型のアイナメです。ただ、50%位の確率で根掛りもしますので、仕掛けの消費も多くなります。木村さんには大型のギンポもかかります。

アイナメがばたばたと3匹釣れた頃、50メートルほど北で釣りをしている人が40センチ近いカレイをあげました。これを見て、慌てて全ての竿を内側に戻します。ともかく今日はアイナメよりカレイなのです。

しかし、時既に遅し・・・・でなくて、腕が悪いのかも・・・・で、カレイはまったく釣れません。30分ほどでまた外側狙いに戻ります。この粘りの無さが釣れない最大の原因かもしれませんね。

さて、今度は外側も釣れません。やっと当たりがあったと思ったら、フグの一荷です。木村さんにも20センチクラスのアイナメしか来ないようです。結局この後は20センチクラスのアイナメ1匹と、小型のダイナンギンポが1匹釣れただけで終わりました。

沖堤は午後3時の船が戻りの最終便なので、2時頃から撤収の準備を開始し、3時の船で戻りました。戻ってから久慈川でちょっとだけルアーの練習をし、やまがた釣具店で来春用のパニック仕掛けを買って帰りました。

結局今日の釣果は、アイナメ5匹、ダイナンギンポ1匹、ハゼ3匹、カニ2匹、シャコ2匹でした。アイナメはまあまあ良いサイズだったので満足ですが、カレイが釣れなかったのは残念です。今年はカレイに振られ続けですね。9月28日に釣れたきりです。もう一度あそこで釣るしかないかなあ・・・・

さて、今週末は年末ですね。竿収めに一度だけ釣行する予定です。場所は未定ですが、鹿島方面になるでしょう。さて、今年の釣り納めはどうなるかなあ。