97年12月28日(日曜日) 鹿島港

今日は木村さんが今年の釣り納めだということで、今年一番印象に残った釣り場に行こうということになりました。で、相談の結果候補に上がったのは、春から夏にサバの爆釣があった鹿島の北新堤と、アイナメの爆釣をした鹿島灘の突堤です。

結局、この時期は北新堤の釣り物が思い浮かばないので、鹿島の突堤に行くことにし、折角なのでこれまで行ったことの無い、大野村のヘッドランドに行くことにしました。

私が目覚し時計のセットを失敗したので、15分遅れの8時15分に出発。途中鹿島釣り餌センターで赤イソメが売り切れで、神栖フィッシングセンターまで売切れ。仕方が無いので、その先の港屋で購入して、一路大野村に向かいます。

初めての場所なので、一応大野村の釣り具屋にもよってみました。

「こんいちわ。青イソメ1パックください」

「はい、1パックでいいの?」

「ええ。 おたく赤イソメは置いてないんですか。」

「この時期は釣り客が少なくなるから、赤イソメは入れないんですよ。」

「なるほど。ところで、近くにいいヘッドランドあります?」

「どこでもいいなら、すぐそこの信号を曲がって真っ直ぐ行けば出るよ。」

「どこでもたいして変わらないでしょ。」

「そうね。イシモチなんかはよく釣れるよ。」

「でも、今年はもうイシモチは終わりでしょう。」

「そうだね。今釣れるのはアイナメくらいかなあ。」

ということで、教わった突堤に行ってみます。先客は一人で、北の端でアイナメ狙いのようですが、芳しくないようです。我々は先端からなげ始め、あちこちに投げてみますが、餌取りすらいません。内側の波の無い部分も同様です。根掛かりも少ないので、ちょっと先は砂地のようです。ヒラメ狙いのルアーもやってみましたが、あたりがありません。

「江藤さん、12時までやって決断しません?」

「ええ、駄目だったら移動しましょう。で、どこ行きます。」

「やっぱりいつもの突堤かなあ。それとも公共埠頭でカレイ狙う?」

「まあ、私は年内にもう一度チャンスが有りそうだから、きょうは木村さんの好きなところでいいですよ。」

「じゃあ、突堤行きましょう。」

ということで、12時に納竿していつもの突堤に行きます。1時前に突堤着。先客は一人。

「さて、今日はここで終わりですよね。アイナメ狙いでいっぱい竿出そう」

と荷物を運びながら、先客の方に声をかけてみます。

「こんにちわ。釣れますか?」

しかし、先客の方は苦笑いをしながら手を横に振るだけ。全く釣れていないようです。結局我々と入れ違いで帰ってしまわれました。

私の方は渡りアイナメ狙いで、4本の竿を出してあちこちに投げ込みますが、ほとんど100%根掛かりです。どうも底の方は荒れているようです。私も木村さんも、全く当たりすらありません。カサガイにラインを挟まれることも多く、高切れの連発です。

「だめだ!だめだ!」

「うーん、魚はどこに行ってしまったんだろう。」

「また切れたあああ」

「私も・・・」

結局全く展望は開けそうもありません。

「まだやる?」

「やめようか」

「どっか行く?」

「ポートラジオ行かない? あそこの写真が撮りたいんだけど。」

「あそこ釣れないよ。公共埠頭でカレイ狙うってのはどう?」

「公共埠頭、遠くない?」

「帰りに近くなるからいいよ。」

「じゃあいこう」

ということで、今日2回目の場所替えです。

「前にもこんな事があったねえ。あの時も釣れなかったんだよね。」

「うん。私は最後にキス釣っただけ。でも木村さんは何か釣ってたよねえ。」

「うん、イシモチを結構釣ってた。」

「ああ、そうだ。私はイシモチはいらないとか言って釣らなかったんだ。」

等と言いつつ、道具を片付け、公共埠頭に出発です。到着は午後3時。結構人がいますが、何とか航路側に空いている場所を見つけます。木村さんはここでカレイが釣れたのを目撃したことがあるそうなので、ポイントを聞きます。

「1時間半の勝負だね」

「こっち向きでいいの?ポイントは?」

「うん。4色くらいだよ。」

「4色は厳しいなあ・・・3色半でいい?」

「そのくらいで大丈夫だよ。」

ということで、投げ竿を3本、3色から4色(75メートル〜100メートル)に投げ込みます。ついでに足元のカワハギ狙いをしてみますが、こちらは餌取りさえいないようです。で、今度は仕掛けを底に這わせてみると、サビハゼの山のようです。3本針に3匹掛って上がってきます。

「ハゼばっかりだあ。それもサビハゼ。」

「でも結構おもしろいじゃん。」

木村さんは今日初の魚の感触を楽しんでいます。私の方は遠投した竿にシャコが掛り始めます。

しばらくして、遠投竿の1本を上げようとすると、重い。シャコかな?と思いつつ引くと、ビクビクと魚の感触です。しかし相当重いので、どうもへんです。ともかく慎重に上げようと思っていると突然、ふっと軽くなってしまいました。痛恨の道糸切れです。結局魚だったのかゴミだったのか分かりませんが、魚だったら相当大物だったなあと残念です。

しばらくして別の竿に重さです。でもこちらはたいしたことありません。シャコかなと思いつつ上げてくると、なんと待ち焦がれたカレイです。でもチビ。20cmにも満たない手のひらサイズのマコガレイでした。

結局日が暮れたので、これで納竿となりましたが、カレイをやっと釣ったので、なんとかボウズを逃れました。しかし、とても満足できるサイズではありません。ということで、31日に日立港再挑戦の予定です。釣れるかなあ・・・