98年5月16日(土曜日) 日立港

今日は、先日日立港でお会いし、その後サヨリの情報を送っていただいた東海村のノビタさんと一緒にカレイ釣りです。ノビタさんとは、本当はサヨリ釣りに行く約束だったのですが、残念なことに今年のサヨリの遡上は終わってしまったようです。で、急遽日立港のカレイ釣りに変更しました。

金曜の夜(土曜)は仕事から帰ってきたのが午前3時を過ぎていたので、そのままシャワーを浴びて出発です。今日は珍しくきむさんが行けないので、単独出発です。4時半頃平磯のフィッシュオンに到着。開店の6時まで車の中で一眠りします。で、6時に餌を買って、日立港に向かいます。

釣り場到着は6時半過ぎ。早速準備を始めたところにノビタさんも到着です。カレイ狙いですので、私はいつも通り4本の竿を準備し、段差仕掛けにアオマム餌で投げ込みます。ノビタさんも隣で開始です。今回は前回のような失敗が無いように、タモも組み立てます。

今日は天気も良く、茨城には珍しいほどの凪です。波の高さは外海で1メートルですから、日立港内は無いに等しい状況です。私が到着したときには、既に投げ釣りの人も何人か入っていましたが、海が凪ぎすぎているためか、あまり釣れていないようです。

第一投は餌だけが無くなってかえってきましたので、取りあえず投げ直し、あゆみのお土産用にシャコ狙いの竿を作ります。こちらは捨て竿ですので、シャコの多い埠頭先端部に投げ込み、ほっておきます。この頃には先端部の人も何人か帰り、がらがらでした。先端部には、一人、このHPを良く見てくださっている人がいて、話をしているうちに私のことに気づいてくださいました。やっぱり、シャコ釣りなんかする釣り人は珍しいんでしょうね。

さて、戻ってきて竿を上げようとすると、魚の感触です。カレイのようですが、かなり軽いので、小型のようです。巻き上げると確かにカレイですが、チビです。でも良い機会なので、タモ入れの練習をしてみることにしました。一人で釣りながらタモに入れるのって、結構難しいですよね。そこをノビタさんに見つかります。

「あれ?釣れましたね。」

「いや、タモ入れの練習してただけですよ。」

「でも、カレイじゃないですか。」

「タモなんか要らないほど小さいんですけどね。」

結局上がってきたのは20cm弱のマコカレイでした。早速ノビタさんが写真を撮ってくれました。

シャコの方は、ほぼ百発百中で掛かるのですが、今日は上げるときに落ちることが多く、釣果が伸びません。どうも少しは合わせた方が良いようです。砂に潜ってしまったシャコを引っ張り出すときには、ゆっくり引っ張ると、針も刺さるので、途中で落ちにくくなるようです。

さて、しばらくして、カレイ竿の方に、また魚の感触です。

「また来ましたよ、今度は少し大きいかも。」

ノビタさんが早速カメラの準備をします。でも、手応えはどんどん軽くなります。

「あれ?駄目かな。チビかな?・・・ああ、やっぱりちびだ。」

結局抜き上げたのは、1匹目と同じサイズでした。それでも釣れないよりはましです。このサイズは空揚げにはぴったりなので、結構好きです。

ノビタさんの方は不調でしたが、場所を変わったところで当たりがあります。でも、残念。乗らなかったようです。

「今日は勝利の女神に見放されちゃったかなあ。」

そう言っているうちに、私の竿にまた魚の感触です。でも、これまでと当たりが違います。カレイ独特のクイクイではなく、ぴくぴくに近い当たりです。アイナメとも違います。

「また来ましたよ。でもカレイじゃないみたい。それともチビカレイかなあ。」

「またですか?」

ノビタさんも覗きに来ます。

「もうすぐ見えますよ。あれ、結構強い引きだな。あ、大きい。」

見えたのは、30cmを越えるカレイです。すぐにノビタさんがタモを持て来てくれます。しかし、タモ入れをしている途中で不吉なものに気がつきました。ヒレに模様があるのです。

上がって来たカレイは、33cmの良型でした。しかし、やはり不吉な模様が・・・そうです。ヌマガレイだったのです。

「あれー、ヌマガレイだ」

「でも、このヌマガレイ大きいね。」

「ええ、このサイズなら満足ですけど、マコだったら良かったのになあ。どうりで引きが違うと思ったんだ。」

といいつつも、すぐに血抜きをします。ここで釣れるヌマガレイは、久慈川で釣れるのに比べると結構美味しいのです。カネゴンは刺身で食べたとも言っていました。

ところで、今日は何故かカレイは全て同じ針に掛かりました。イソメカレイと呼ばれる、緑色に塗られたカレイ針で、ビーズなどの飾りを全くつけていない針です。4本の竿の内の2本の、それも下針にしか使っていないにもかかわらず、3匹とも、この緑の針を飲み込んで上がってきました。理由は不明ですが、多分凪と好天で、他の針につけてあるビーズの飾りが逆効果になったのでしょう。

さて、シャコの方は、水面での取りこぼしに苦しみながらも、何とか5匹確保しました。しかし最後の竿には奇妙な釣果が・・・赤イソメの親玉のようなやつで、長さは30cm程度です。持ち歩いているとだんだん縮んで、10cmほどになってしまいました。これは何でしょうね。

結局その後は釣果無く、11時に納竿としました。何しろあゆみとの約束で、12時までに家に帰らないといけなかったのです。結局本日の釣果は、マコカレイ(20cm)2匹、ヌマガレイ(33cm)、シャコ5匹でした。結果的にはまあまあの釣果で、カレイ納竿を悩むところです。でも、このサイズのマコカレイは周年釣れますし、ヌマカレイはそれほど好きではないので、今期のカレイ釣りは、これで終わりにします。ちなみに、ヌマガレイは空揚げになりましたが、とっても美味でした。シャコは産卵期直前のようで、一部には産卵直後の固体も見られました。これからしばらくは産卵後のメスのシャコは身が柔らかく、食べにくくなります。

さて、来週は近さんがやってくるので、また新しい挑戦をする予定です。

何が釣れるかなあ・・・ではまた。