98年11月28日(土曜日) 日立港

先週の突堤完敗で、今週の釣行は悩みました。きむさんは突堤再挑戦を希望ですが、私はどうも突堤はカレイが釣れないので今一つ勢いが出ません。家族にも、もうアイナメは飽きたからカレイにしてと言われてしまい、困ります。その上先週末は日立港や大洗港で結構カレイが釣れた様子、で、カレイ釣りにひかれます。

ちょうどカネゴンも先週の日立沖堤完敗の再戦をするとのことで、今週はきむさんと分かれて別々に釣ることにしました。きむさんは突堤で渡りアイナメ再挑戦です。二人で鹿島と日立に行けば情報も2つになるので、結構魅力的でしょ? きむさんの釣行記はきむさんのページにありますので見てくださいね。

さて、金曜は11時ころに自宅に到着。カネゴンが3時に日立港に来るというので、私も寝ずにそのまま日立に行くことにしました。出がけに家内と話します。

「じゃあ、釣りに行ってくるね。」

「えー、寝ないで行くの?大丈夫? どこ行くの?」

「今回は日立だよ。カレイ釣りさ。釣れなかったらアンコウでも買ってくるね。」

「じゃあ、アンコウ鍋の準備して待ってるね。」

「えー、釣れなかったらだよ。」

「だって、野菜が沢山あるんだもん。アンコウ鍋に決定。アンコウ買ってきてね。」

「はいはい。分かりました。」

ということで、釣果は全く期待していないようで、夕食はアンコウ鍋に決定されてしまいました。まあ、釣果が期待されてないってことは、安心して釣れるということではありますが・・・・ちょっと悲しいですよね。

さて、つくば出発はちょうど12時です。このまま行くと早すぎるので、ものはためしと高速道路を使わず、国道6号線で行ってみることにしました。で、日立港到着は1時15分。結局深夜であれば高速も下道もあまり変わりませんね。1900円払って高速に乗るくらいなら、ちょっと早起きして下を走っていったほうがガソリンの節約にもなるしいいかもしれません。

日立港では当然ながら誰も釣っていません。もう茨城では寒くて夜釣りはできませんよね。私もとりあえず荷物だけ下ろして、車の中で待つことにしました。2時半にはカネゴン一行も到着。で、車内で仮眠です。

5時前に起きて、とりあえず明け方のひらめマゴチ狙いからはじめます。今日は情報を集めるため、カネゴン一行とは別の場所で釣ることにしているので、カネゴンにお願いしてあった餌を受け取り早速予定の場所に向かいます。マゴチ・ヒラメは本当はイワシの1匹掛けで狙うのですが、最近貧乏でイワシを買うお金がかなったので、サンマの身餌と青イソメをミックス掛けした通称「アオサンマ」で狙ってみることにしました。明るくなるころには他の釣り人も現れます。隣はやはりヒラメ狙いで、竿を並べています。

さて、アオサンマ仕掛けには、当然のように夜のお友達が掛かります。アナゴです。それも30センチ以下の鉛筆サイズです。リリースしてやりたかったのですが、針を飲み込んでいたり、釣れた後仕掛けに巻き付いて自分の首をしめて自殺していたりで、結局2匹はキープせざるを得ませんでした。

明るくなると同時に、アナゴの猛攻は終わり、何も釣れなくなります。で、4本の竿をカレイ仕掛けでセットし、投げ込みます。しかし、期待した朝マズメは何も釣れずに終わりました。今日は長潮で、もともと潮が動かない上に、ちょうど潮止まりが重なってはゴールデンタイムの朝マズメもだめですね。

今日の日立港はやはり静かで、流れもほとんどありません。嫌な雰囲気が漂います。6時ころ、やっと1匹目。でも先々週に沖堤防で沢山釣れたのよりちょっと大きい15cmほどのイシガレイです。

その後はまた沈黙。時折ハゼやメゴチが釣れますが、カレイは来ません。先々週いい思いをさせてもらったユムシも試してみましたが、やっぱり何も釣れません。9時頃にやっとカレイ竿に当りがでますが・・・上がってきたのは20cmほどのイシガレイでした。その後7センチほどのマコガレイも掛かりますが、それで終わりです。

周りもほとんど釣れていません。今日はだめだという雰囲気が高まります。あまりに暇なので、カネゴン達の偵察に行きますが、こちらもカレイは釣れていないようで、竿の半分がシャコ狙いに変わりつつありました。シャコだけは今日も釣り人を裏切らないようです。

さて、10時過ぎ、隣のヒラメ狙いの人の竿に何かが掛かります。竿が大きくゆれます。慌てて駆けつけて上げたのは、40センチ近いマゴチでした。他人の釣果とはいえ、よいサイズの魚が釣れると活気づきますね。私もマゴチ狙いで、はぜの活き餌をつけて投げ込んでみました。

さて、11時過ぎ、ついに私の竿にも何かが来ました。明確な引きは良型のカレイを想像させます。上がってきたのは予想通り30センチクラスのマコガレイ。慎重にタモですくいあげて計測してみると、31センチ。ちょっと小ぶりですが、まあ、満足できるサイズです。やっとカレイが釣れたので、安心して昼食にしました。

昼食後、家内との約束を果たすため、日立お魚センターに行きます。で、小型のアンコウを丸ごと1匹購入。お兄さんにさばいてもらって、アンコウのさばき方を勉強しました。アンコウはあっという間にパック入りの切り身のアンコウになりました。

さて、帰り際に不足してきた青イソメを仕入れ、釣り再開です。でも、やはり釣れません。先ほどマコガレイが釣れた場所に集中的に投げ込んでみたのですが、どうしてもだめです。

結局この後数時間は、メゴチとハゼしか釣れませんでした。3時を過ぎ、そろそろ納竿かなと思っていたところで、久々に竿に重みがあります。魚が掛かっているようです。期待しながらあげてくると、やはり30センチクラスのカレイです。しかし、ひれに不気味な模様が・・・・そうです、ヌマガレイです。サイズは31センチと、先ほどのマコガレイと全く同じですが、ヌマガレイのほうが体高があるので、大きく見えます。

まあ、ヌマガレイとはいえ、30センチクラスのカレイを2匹釣ったのですから、満足すべきでしょう。ということで、今日の釣りは終わりとすることにしました。帰り際にカネゴンのところまでカレイを持っていって、写真を撮ってもらいました。カネゴンご一行はシャコを20匹近く釣ったようで、このまま夕マズメ釣りに入るようです。

結局本日の釣果は、カレイ5匹(うち1匹リリース)、アナゴ4匹(うち2匹リリース)、ハゼ3匹(リリース)、メゴチ2匹(リリース)という結果でした。でも家族が一番喜んだのは、アンコウの切り身セットでした。

結局土曜の夜はアンコウ鍋で、カレイ達は日曜日にムニエルと刺身になって美味しく頂きました。大型の2匹は両方とも卵がたっぷり入っていました。

カレイ釣りは一日に何度かの時合いを的確にものにしないと釣果が出ません。なかなか厳しい釣りです。来週末は釣りに行けないかもしれませんが、今年中にもう一度は日立港のカレイ釣りをしてみたいと思っています。

では。