99年8月15日(日曜日) 東海村
またも予定変更!
14日夜、ノビタさんから電話です。
「Gakuさん。明日も波が高くてあそこは駄目ですよ。」
「え、そうですか。残念だなあ。」
「で、アジさんと相談して、東海村にカンパチ狙いに行こうと思うんだけど。」
「じゃ、それに行きます。」
「3時集合でいいですよね。では現地集合で。」
ということで、カンパチ狙いで東海村に行くことになりました。私は九十九里の実家からなので、どのくらい時間がかかるか分かりません。で、12時過ぎには実家を出発します。
餌大漁!?
途中フィッシング大洗で餌を買います。
「こんばんわ。」
「あ、こんばんわ。」
「結局今日も場所変更になっちゃいました。」
「やっぱりそうですか。ところで、これが電話でお話した東京スナメですよ。結構高いけど、茨城の人はあまり知らないから、常備するのは難しいかも。」
「へえ、これですか・・」
「Gakuさん、これ提供するから、何か釣ってくれません?」
「えー、いいんですか?」
「でも、ボウズって言うのは駄目ね。何か青イソメで釣れないものを釣ってよ。」
ということで、フィッシング大洗の雨海さんから東京スナメを頂いてしまいました。雨海さん、ありがとうございました。しかし、「青イソメでは釣れない魚」を釣るというのはなかなか難しそうです。責任重大だなあ・・・と思いながら東海村に向かいます。
ところで、東水戸道路が完成したので、フィッシング大洗から東海村まで、わずか10分ほどになりました。250円かかりますが、結構快適なので、つい使ってしまいそうです。
東海村到着は、結局午前2時過ぎでした。駐車場で荷物を準備していると、どうも見たことのある人が・・・アジさんでした。早速挨拶をして、釣り場に向かいます。
予定した待ち合わせ場所では既に一人先客がいます。約束は3時なので、まだだれも来てるはずはないから、場所を取られちゃったな・・・と思いながら近づくと、なんとノビタさんでした。既にアジを数匹釣ったそうです。早速ランタンを灯してわたしも参入。アジさんもすぐに到着します。
「なんで、こんなにみんな早いの〜〜?」
「だって、寝てられないんだよね。」
このノビタさんの言葉に、釣師の心意気がこもっていますね(^^)
まもなくきむさんも到着し、まずはかんぱち釣りの餌用のアジの確保です。しかし、釣れるサイズは結構大きく、餌向きではありません。たまに小さいアジが釣れると、「おー、かんぱちサイズが釣れた!」と言って喜ぶという、不思議な光景が続きます。
私のサビキには一度だけ30cmほどのサバがかかりますが、こいつに暴れられて、サビキはぐちゃぐちゃ、おまけに手のひらに針を刺して痛い思いをしました。アジさんはサビキの錘代わりに付けたメタルジグでアカムツを釣りますが、あとは全て20cm弱のアジです。。
青イソメで釣れない魚?
私は、雨海さんとの約束もあるので、投げ釣りの準備をして、東京スナメを餌に、2本ほど投げ込みます。
「これで、何か釣れてくれるといいけどなあ・・」
「青イソメで釣れない物って何狙ってんの?」
「真鯛かなあ・・・ドンコじゃ駄目かなあ?」
「ドンコは青イソメでもつれるよ・・・」
などど苛められながらもともかく何か釣らないと、フィッシング大洗に行けなくなっちゃいます(^^;;;; 空はだんだん明るくなり始めます。アジさんはアジの泳がせ釣りを始めました。
チリン
突然投げ竿の鈴が鳴ります。
「当たってるよ。」
竿に駆けつけて合わせます。確かに何か乗りました。しかし、サイズはイマイチです。引きも弱く、あまり期待できそうもありません。アナゴかなあ・・と思いながら上げてみると、釣れたのは何とカレイでした。30cm弱の普通のサイズですが、久々のカレイ、嬉しい獲物です。青イソメで釣れない魚ではないのが残念ですが・・・・
その後も、投げ竿には好調に当たりがあります。二度目の当たりで上がったのも同型のカレイ。3度目の当たりは、アジの泳がせ釣りの準備中で、合わせることができず逃げられます。結構長く当たっていたのに惜しいことをしました。きむさんから、「Gakuさんは、投げ釣りの竿から離れちゃ駄目」と怒られます(^^;;;;
次の当たりでは、イシモチが釣れます。それも、ニベではなく、シログチです。やはりここの港は相当水深があるようですね。
結局カレイを3匹と、イシモチ1匹を投げ竿で確保しました。夜明けのゴールデンタイムとは言え、頻繁に鈴が鳴る状況で、これほど当たりがあったのは珍しく、やはり東京スナメの効果は高そうです。これで値段が安く入ると嬉しいのですが・・・
泳がせ釣りの主役はアジさん
さて、ノビタさんのHPでも紹介されていますが、泳がせ釣りの主役はアジさんです。
「あ〜、何かに食われているよ〜」
この叫びで、みんながアジさんのところに集まります。アジさんが手にしたあじは、ぱっくりと下半身?が食いちぎられていました。
「かんぱちかなあ? ヒラメかなあ?」
「アナゴだったりして・・」
と話題がはずみます。
「孫針つけてれば、釣れてましたね。」
「孫針仕掛けもあるんだけどなあ・・・」
といいつつも、アジさんは再度孫針無しで挑戦です。我々も、早速参入します。
「またやられたああ」
またもアジさんです。今度は下半身の上部をぐっさりです。ここに孫針があれば・・・・というのは後の祭り。しかし、この2連発で、みんな俄然やる気を出します。
次にやられたのはノビタさん。やはり針の無いところだけを食われます。間違いなく、ここには何かいます。
私ときむさんの泳がせ仕掛けには当たりが来ません。やはり孫針を付けているのを見破られているのでしょうか。二人のアジにだけ全く当たりが無く、アジは元気に泳ぎつづけます。
結局、この食い逃げ犯の正体を暴いたのはアジさんでした。但し、泳がせ釣りではなく、ルアーです。アジさん得意の、サビキ+赤いメタルジグで、アジ釣りをしている時に、こいつは来ました。
「お〜、重いぞ。かんぱちかも。」
この声に、みんなが集まります。
「誰もタモ持ってないよね。」
「私持ってますよ。」
慌ててタモを組み立てます。その間に、アジさんが引き寄せたのは、かんぱちならぬ、45cmほどのヒラメでした。かんぱちではありませんでしたが、アジさん、ついに敵を取りました。
「さっきまでの食い逃げはこいつだったんですね。」
「歯形合わせてみましょうか(^^)」
などと楽しい会話が弾みます。やはりみんなで釣りをすると、ドラマも起こる確率も高まるし、それをみんなで楽しめるので、いいですね。
アジ豊漁
この後は、投げサビキによるアジ釣りが好調になります。ノビタさんとアジさんが、次々に良型アジを釣ります。わたしときむさんは、投げサビキによるアジ釣りに慣れていないので、どうもうまくいきません。ノビタさんは職人芸のように確実に釣りつづけます。アジさんは時折4点掛けなどの爆釣を見せます。
私ときむさんは、お二人に完全にあてられて、見てるしかない・・・という状況でしたが、きむさんは鹿島で鍛えた得意の投げ浮きサビキに切り替え、突如として大型アジを連発させ始めます。30cmクラスも出たようです。結局私だけがアジ釣り豊漁に乗り遅れてしまいました。
結局みなさんは相当数の大型アジを釣ったようです。わたしは泳がせ釣りと投げ釣りにこだわっていたので、結局アジは小型(20cm弱クラス)中心に20匹程度で終わりました。でも、帰り際、アジさんが、アジを分けてくださったので、実家のお土産には十分な量になりました。アジさん、ありがとうございました。
結局7時過ぎに納竿し帰りましたが、アジ大漁、ヒラメのドラマ付きで、久々に楽しい釣りになりました。実家では銀座で料亭をしていたこともある叔母がカレイを刺し身に、アジは一夜干しにしてくれました。なぜか、このカレイのお刺し身が美味しくて・・・・家内から、パパの作るお刺し身と全然違うと文句を言われてしまいました。どこにコツがあるんだろう・・・干物も美味しかったし・・・変だなあ・・
今日の釣果は、カレイ3匹、アジ20匹強、イシモチ1匹、サバ1匹でした。