99年9月15日(水曜日) 大洗港

○○○○が釣りたい!!

今日は一日だけの休みですし、きむさんもいないので本格的な釣りをするつもりはありません。ただ、折角の豊漁期ですから、逃すのも惜しい気がします。そこで、私がず〜っと釣りたいと思いつづけてきた魚を狙いに行くことにしました。この魚、4年前に大洗で釣ったことがあるのですが、それ以後一度も釣れないので、図鑑の写真がないのです。

つくば出発は午前1時過ぎです。目的地は大洗新堤防(東堤防)の先端です。ここで、私の釣りたい魚が釣れているらしいのです。しかし、家を出てすぐ、重大な忘れ物に気づきました。メタルジグをいれたケースごと、全部忘れてしまったのです。折角新堤防の先端まで行くのですから、回遊魚も狙ってみたいですよね。そこで、フィッシング大洗のに寄ることにしました。

フィッシング大洗到着は午前3時前頃です。店内には、まだ雨海さんがいらっしゃいました。

「こんばんわ。」

「やあ、いらっしゃい。」

「メタルジグ下さい。持ってくるの忘れちゃった。」

「あらら、じゃあ、これでどう?」

雨海さんが指差して出してくれたのは、1個280円のサービス品です。さすがに私のニーズを的確につかんでいらっしゃます。メタルジグは、これで十分です。このジグとバケ、それに青イソメを買います。

「今日は那珂?」

「いいえ、大洗の新堤に行こうと思ってるんです。実はヒイラギが釣りたいんですよ。」

「ええ?ヒイラギ?カイワリじゃ無くて? そりゃ釣ったことが無いなあ。」

「でしょ? 昔は大洗の中堤防でも釣れたんですけど、最近は釣れないし、釣れると言う情報が無いんですよ。でも、新堤の先端だと釣れるらしいんですよ。雨海さん、他にアイディアあります?」

「いやあ、ヒイラギはねえ・・・」

「ついでに新堤外側のイシモチというのも確かめてこようと思って。」

「ああ、今年はイシモチが異常だよね。こんな時期に爆釣だからね。」

「そうですよねえ。」

ということで、フィッシング大洗をあとにします。


大洗新堤防全景(先端より大洗側を見る)

強風でイシモチ釣り断念・・でも入れ食い

新堤根元についたのは3時過ぎです。堤防上では何人かが釣りをしています。そこでまず、イシモチを狙ってみようと、堤防の上まで上がってみました。しかし、予想外の強風で、真正面から強い風が吹き付けてきます。この状態でテトラの上から夜釣りをするのは辛そうです。結局新堤付け根でのイシモチ釣りは諦めて、最初から先端に行くことにしました。

先端到着は3時半頃。イシモチ釣りをしてから来る予定だったのが、イシモチ釣りをしないで来たので、まだ真っ暗。ヒイラギ釣りには早すぎます。そこで、ここでイシモチを狙ってみることにしました。胴突きの投げ釣り仕掛けを作って70メートルほど投げてみます。すると・・・第1投目から当りです。上がってきたのは20センチほどのニベ(イシモチ)。サイズはイマイチですが、久々のニベです。餌をつけて投げ直すと、またすぐに当り。入れ食いに近い状態です。

イシモチが釣れることが分かったので、今度はウキ釣りを出してみます。もしウキ釣りでイシモチが釣れるなら、その方が楽しそうだからです。しかし、ウキ釣りはだめでした。イシモチのポイントは少し遠く、強風の中ではウキは届きませんでした。

そこで、投げ釣りの竿をもう1本出すことにします。こんなに当りが多いのに、1本竿の手持ちでやらないのが私の悪い癖です。どうしても竿を複数出したくなります。これが失敗でした。とりあえず1本投げて、その竿を下に置きます。もう1本を投げようとした瞬間、足元でゴロゴロという音が聞こえます。振り向いた瞬間に私の目に入ったのは、最初に投げた竿がすごい勢いで空中に飛び出し、真っ暗闇に消えていく姿でした。

明るいときなら、もう1本の竿を投げて引っ掛けるという技もあったのですが、全くどこに行ったか分かりません。それまでの当りがイシモチだったので、イシモチしかいないと油断したのが失敗でした。夜の投げ釣りの怖さを思い出しました。

まあ、夜にあの勢いで真っ直ぐ持っていくのは、エイかサメかサバでしょう。(もちろんマダイ、クロダイという可能性も無いではないが)獲物自体は全く惜しくないのですが、竿とリールは惜しいことをしました。

その後は用心を重ね、基本的には1本を手持ち、あとはドラグ緩々のぶっこみで釣ることにしました。手持ち竿では当りを取りつつイシモチを、ぶっこみ竿ではシタビラメやカニを確保しつつ夜明けを待ちます。


大洗新堤防先端より沖堤防を見る

サバの乱舞

夜明けとともに、イシモチの当りは遠のきます。そこで次は、回遊魚狙いです。フィッシング大洗で買ったメタルジグを付けて投げます。1投目は空振り。しかし、2投目にいつもの当りです。上がってきたのはサバ。ここにもサバが来ていました。メタルジグをやめて、スキップバニー+バケにしてみましたが、こちらは当り無し。ちょっと波が荒かったので、スキッップバニーむきではありませんでした。そこで、ジェット天秤+バケにしたところ、またもサバが釣れました。

結局廻りはサバしかいないようようです。完全に明るくなったので、本日の本命、ヒイラギ狙いをしてみることにしました。久々の上州屋18円仕掛けの登場です。まず、先端向き・・・何も釣れません。内側向き・・・・ハゼとメゴチのオンパレード。外側・・・サバ!!!18円仕掛けの青イソメにまでサバは食いついてきました。

結局ハゼとメゴチを数匹ずつ釣りましたが、ヒイラギのあたりは無く、7時過ぎに納竿としました。

今日の釣果は、イシモチ6匹、シタビラメ1匹、カニ1匹、シャコ1匹、サバいくらでも(2匹持ちかえり)、メゴチ数匹(リリース)、ハゼ数匹(リリース)でした。ヒイラギはどこに行ってしまったのでしょう。

9時前に自宅に帰りつくと、あゆみが起きていました。

「パパ、釣りに行ったの?」

「うん。ヒイラギ釣りに行ったんだ。」

「で、釣れたの?」

「だめ。イシモチとサバ」

「ヒイラギなら買って写せばいいじゃない。」

「ヒイラギなんか売ってないでしょ。」

「西武とかには無いけど、那珂湊の市場にはあるよ。」

と言われて、思い出しました。確かに那珂湊の市場では、小魚の雑魚を樽に入れて売っていますが、その中にヒイラギがあることもあります。あゆみはよく見ているんですね。ということで、ヒイラギの写真は那珂湊の市場で入手することにして、ヒイラギ釣りは諦めることにしました。週末はどこに行こうかな。