99年10月30日(土曜日) 鹿島灘
捕らぬ狸の・・・・
今日は、来週のOLMに向けて日立港沖堤防に行く予定でしたが、フィッシング大洗店の雨海さんがOLM用に賞品を下さったので、我々だけが前の週の情報を持っているというのは不公平だということで、日立沖堤釣行を中止し、鹿島灘の某所でカレイの状況を調査することにしました。
「そろそろカレイ来てるかなあ・・・」
「まだじゃない? 僕はイシモチでもいいなあ。」
「僕はやっぱりカレイ狙いだなあ。駄目ならタコでも釣ろう。」
「Gakuさんはカレイ得意だからねえ。でも今日は凪だからキスとか釣れるんじゃない?」
「じゃあ、ヒイラギも釣れるかな?きむさんヒイラギ釣ってよ。」
「そんなの18円仕掛けを投込んでおけば良いんじゃない?」
「じゃあ、僕がカレイ3匹とタコ釣るから、きむさんカレイとイシモチ交換して。」
「沢山釣れたらいいよ。でも何で3匹なの?」
「カレイって、釣れても3匹が限度って気がする。鹿嶋某堤は別だけどね。」
「じゃあ、ヒイラギはタコと交換ね。」
「え〜〜 それはちょっと高いよ〜〜。 タコの足1本とヒイラギ1匹だなあ」
などど、勝手に予定を立てながら、釣り場に向かいます。
アナゴアナゴアナゴ・・・・
堤防到着は朝6時頃です。きむさんは先端でイシモチ狙い。私は真中あたりでカレイ狙いです。
「じゃあね。しばらくカレイ狙って、釣れなかったらそっち行くよ。」
「うん。僕も釣れなかったらそっち行くね。」
と別れます。カレイは朝が勝負なので、急いで投げ竿を投込みます。1本目を投げ込んで、2本目を用意していると、「ガガガガ・・・・・」という音。あわてて竿を見ると、糸が引かれて竿が海に落ちそうです。
(何だ何だ?)
慌てて押さえて、思いっきり合わせたのですが・・・・・・空振り。さて、竿を引きこもうとした魚は何だったのでしょう。上げられなかったのは残念です。
その後は沈黙。何も釣れません。カレイ釣りに向けて4本の投げ竿を並べますが、餌がそのまま戻ってきます。日が出て海が見えるようになると、どうも海は相当濁っているようです。今日は駄目かな・・・と思ったところに、「チチチチ・・・」 今回はドラグを緩めておいたので、糸が出ていく音です。
(お!!来た)
少し待ってから合わせると、今度は乗りました。魚の手応えです。しかし・・・・・この手応えは、知っています。そう、アナゴです。上がってきたのは50cmは軽くある大型のマアナゴでした。
それから後は、アナゴの猛攻です。それも30p弱の小型ばかり。半数は仕掛けをぐちゃぐちゃにして逃げていきます。やはり潮が濁っているのがいけないようです。周りもアナゴ以外は釣れていないようです。
仕方が無いので、カワハギ狙いの仕掛けを短竿につけて、堤防の調査をすることにしました。きむさんが来ないところを見ると、きっと釣れているのでしょう。きむさんに様子を聞きます。
「どう?」
「だめだめ。アジが釣れたけどね。」
「何匹?」
「4匹。それにイワシが1匹かな。アジを餌にして、いまヒラメ狙ってるよ。」
但し、近くでクロダイを狙っていた人にはクロダイが釣れていたそうで、やはりクロダイ釣りは、少し潮が濁っているのが良いようです。
カレイ出現!!
9時を過ぎても、アナゴの猛攻は止みません。毎回仕掛けが無茶苦茶になるので、段々と自作の仕掛けが無くなり、遂に4本の投げ竿のうち2本は市販仕掛けで釣ることになってしまいました。しかしアナゴしか釣れません。でも、いつカレイが来るか分からないので、黙々と餌を付け替え、投げ込みます。すると、投げたばかりの竿に、明確な引きがありました。それも、アナゴとは違う、鋭い引きです。
(お? いい引きだな!)
少し送ってから合わせると、乗りました。いい手応えです。
(これは来たかな?)
と思いつつ寄せてみると、やはりカレイです。上がったのは30pを超える良型のマコカレイでした。
この1匹が釣れたからには、まだいます。慌てて全ての竿を一旦全部上げ、餌を付けなおし、今釣れた場所の近辺に4本とも投込みます。すると、来ました。2匹目は30cm弱と、少し小さめですが、肉厚の美味しそうなマコガレイです。この後しばらく当りが途絶え、マハゼやアナゴになりますが、1時間後にまたも明確な当りがあります。
(お、重いぞ。これはでかいか?)
と期待したのですが・・・・上がってきたのは、カレイとアナゴの一荷。これでは重いはずです。でも、このカレイも30pと、良型が揃いました。今日釣れた3匹は、3匹とも私の自作の仕掛けに掛かってきました。市販の仕掛けは2種類とも相当高価で工夫された仕掛けで、針のサイズも同じなのですが、カレイが掛かったのは全部私の仕掛けだったので、ちょっと嬉しかったですね。この仕掛け、来週のOLMの賞品にしますね。(^^;;;
タコ!
さて、カレイの時合いはここまでだったようです。また当りが途絶えます。釣れるのは、アナゴかハゼだけです。遂にサビハゼまで釣ってしまいましたが、こいつはリリースしました。
その頃、隣の釣り人が、タコを釣り上げます。これを見て、ちょっとタコ釣りに興味が向きます。早速短竿のカワハギ仕掛けをタコテンヤに換え、タコ釣りに歩いてみました。すると、僅か20メートル歩いただけで、テンヤが止まります。
(そんなに簡単に乗るかあ?)
と思いながらも、真上まで戻って、思いっきり合わせます。すると重い!! 上がってきたのは、ねらい通りタコです。しかし、テンヤの掛かりが浅く落ちそうです。そこで、近くの人に声を掛けて、タモですくってもらいました。小ぶりながらもミズダコGetです。
これに気を良くして、タコテンヤをぶら下げて廻ります。で、きむさんのところまで行くと、きむさんはイシモチ釣りに移っていました。
「きむさん、イシモチ釣れたの?」
「見て。ほら。」
「お〜、いいサイズだね。何匹釣った?」
「5匹くらいかな。あたりが少ないよ。」
「ふーん。でもそのサイズが釣れるならいいねえ・・・沢山釣ってカレイと交換してね。ちゃんとカレイ3匹釣ったからね。」
「え?釣ったんだ。」
「うん。タコも釣ったから、ヒイラギも釣ってね。」
「へ〜、じゃあ、18円仕掛けやろうかな。」
ということで、またタコ釣りを再開しましたが、結局テンヤを根掛りさせて終わりました。
逃がした魚は大きい
この後も投げ竿はアナゴしか反応しないので、半分足元に垂らして休憩です。ゴロゴロしたり、電話したりしていると、足元に垂らしておいた竿の先が大きく曲がっています。
(なんだ?)
上げようとすると、ぐいぐいと引きます。大物の手応えです。なかなか水面まで上がってきません。
(お〜、何だ何だ?大型のカレイか?)
期待に胸が膨らみます。しかし水面に顔を出したのは、アイナメです。40cmは軽くありそうな大物です。
(アイナメかあ。でもでかいな。どうしようかな。またタモを頼もうかな。まあ、アイナメだからいいか、抜こう。)
と思ったのが失敗でした。抜こうとした瞬間、アイナメは海に帰っていきました。
逃がした魚はでかいとは、この事です!? 早速竿を4本足元に垂らします。15分後、25cmほどのアイナメを釣りなおす事に成功しましたが、やっぱり逃げたアイナメはでかかったなあ・・・・・・
ということで、2時過ぎに納竿して帰りました。結局今日の釣果は、カレイ3匹(32、30、29)、アナゴ8匹、マハゼ3匹、アカハゼ1匹、アイナメ1匹、タコ1匹でした。ちなみにきむさんは30p超を2匹含む石持10匹でした。ヒイラギも狙ってくれたようですが、駄目だったそうで、アジとイワシは全て餌に消えたそうです・・・(^^;;;;
さて、来週はOLMですね。カレイも始まっていそうです。アイナメは間違いなく大物が寄ってきています。結構期待できるかもしれませんね。フィッシング大洗から賞品用の品も頂いたので、またいくつかの賞を準備します。内容はOLMのお知らせのページに掲載しますので、見てくださいね。ここFF筑波のCD-ROMも作りました。CD-ROM版にはHPに載ってない幾つかの釣り場が掲載されています。優勝者の方、お楽しみに!!
あと、私は火曜から金曜まで海外出張です。この間のOLM関係の連絡は、きむさん(きむさんのページ参照)かノビタさんにメイルしてくださいね。よろしくお願いします。
ではでは。