2000年8月10日(木曜日) 鹿島灘〜東海村

イシモチ狙いは敗北

私は9日から夏休みです。11日があゆみの誕生日なので、10日の夜から釣りに行くことにしました。あゆみの誕生日パーティー用の魚を準備するためです。で、金曜から夏休みに入るきむさんを誘います。

「木曜の夜から行こうよ。久々の平日釣りができるよ。」

「いいよ。どこに行く?」

「某堤が続いたから、北新堤か玉田のイシモチがいいと思うんだけど。」

「玉田はくるみやさんの情報だと、あまり釣れてないよね。」

「でも、あれ日曜の情報だから、変わってるかもよ。」

「そうだね。水温も高いし、一発勝負で行って見ようか。金曜は帰省するから、あんまり疲れないところがいいし。」

「じゃあ、玉田だね。」

「うん。木曜は長潮で午前0時頃が満潮だけど、ほとんど潮は動かないよ。」

「了解。じゃあ、イシモチが駄目なら北新堤に移動という予定にしよう。」

「大丈夫、イシモチで終われるよ。きっと。」

ということで、久々に玉田海岸のイシモチ釣りに行くことにしました。

木曜はきむさんの仕事が終わってからの出発でしたので、玉田海岸到着は7時過ぎでした。突然東海上に熱帯低気圧が出現したので、波が少し高いのですが、何とか浮き釣りができそうです。とりあえず竿1本とクーラーだけもって突堤に行きます。

先客は2人で、二人とも投げ釣りです。しかし、釣れていません。我々も早速浮き釣りを始めましたが・・・当たりがありません。あちこち探ってみますが、全くイシモチの気配がありません。

それでも、9時頃まで色々探りつづけます。しかし、状況は良くなりません。投げ釣りの人も釣れていないようです。きむさんも諦めたようです。

「Gakuさん、どうする?」

「駄目だね。移動しようか。どこに行く?」

「別の突堤に行ってみる?」

「ここがこれだけ駄目なら、駄目だよ。きっと。」

「じゃあ、北新堤に行く? でも、遠いよね。」

「う〜ん。でも、あゆみに何か釣って帰らないとなあ・・・」

「東海村は? あそこのほうが近いよね。」

「今日は平日だから、工事大丈夫かなあ・・・」

「夜のうちに入って夜明けに出れば大丈夫じゃない。」

「そうだねえ。あそこならアジは釣れるよね。朝までいればカンパチも釣れるかも。」

「僕は明日実家に帰るからそんなに魚はいらないんだ。だからGakuさんに協力してあげるよ。」

「じゃあ、きむさん、ランタンに寄った太刀魚釣ってよ。あそこがどうなったのかも見たいし、東海村に行ってみよう。」

ということで、今年の初釣り以来、8ヶ月ぶりに東海村に行ってみることにしました。(5月に一度様子を見には行きましたが・・)

久々の東海村

途中フィッシング大洗の近くを通ると、まだ開いていました。

「お、開いてるよ。寄る?」

「うん、寄ろう。雨海さんいないかなあ。」

「そうだね。久しぶりに挨拶したいね。」

ということで、フィッシング大洗に寄ります。で、中を覗くと、雨海さんに似た人がいますが、二人ともちょっと自信が持てません。とりあえず入ってレジに行くと、やはり雨海さんでした。

「お久しぶりです。」

「やあ、気づかなかったよ。」

「こっちも、別の人かと思いましたよ。雨海さん、痩せましたよね。」

「うん。10キロ以上痩せたよ。忙しくてね。」

「それは大変ですねえ・・・」

ということで、しばらく雨海さんといろいろな話をしました。フィッシング大洗出発は10時頃です。

東海村に到着してみると、駐車場はほぼ満杯ですが、まだ止める場所があります。平日でこの混みようですから、休日はすごいでしょうね。一文字突堤のテトラ撤去工事が終わり、とりあえず工事は落ち着いた状況のようです。我々も早速荷物を自転車に積んで侵入です。

000810p1.jpg (7855 バイト)適当なところまで自転車を進め、早速アジ釣りです。私はいつも通りサビキを準備します。釣果を必要としないきむさんは、釣りを楽しむため、1本針の浮きふかせ仕掛けを準備します。ランタンを点灯し、竿を入れると、すぐにアジが来ました、20センチ弱の、刺身には最適のサイズです。

そして、きむさんの浮きふかせには・・・なんと、太刀魚が来ました。今年初の太刀魚です。50センチほどですが、まだまだサイズは小さく、やはり今年の太刀魚は成長が遅れているようでした。その後もアジはぽつぽつ来ますが、太刀魚の群れが来るとアジが逃げるようで、あまり数が伸びません。きむさんの浮きふかせにもアジが来ます。1本針だと、オキアミ1匹でアジが1匹釣れるので経済的ですね。ただ、サビキに比べると、どうしても当たりは減るようです。

アジのあたりが少ないので、投げ釣りでソイを狙ってみることにしました。投げ竿を2本準備し、イシモチ釣りで余った青イソメをタップリつけて投げ込みます。すると、頻繁に当たりがありますが、上がってくるのはドンコばかりです。

000810p2.jpg (11725 バイト)きむさんも1本だけ投げ竿を出します。こちらにも頻繁に当たりがありますが、やはりドンコのようです。一度大きな当たりがあり、きむさんも重そうに引き上げたのですが・・・・なぜか上がってきたのはナマコでした。ナマコがイソメを食っていました。それは良くあることとしても、ナマコがあたりを出すのは不思議ですね。

しかし、この投げ竿で思いもしないものが釣れます。イシモチ、それもニベではなく、シログチです。突堤で全く釣れなかったイシモチですが、なぜか東海村で釣れました。

但し、それも1匹だけでした。その後も投げ釣りにあたりはあるものの、根掛りかドンコかでした。ちなみに、きむさんはこの投げ釣りでゴテンアナゴを釣りました。写真を撮りたかった念願のアナゴです。これで、今日ここに来たかいがありました。

2時頃、ランタンの回りに沢山の小魚が寄ってきました。しかし、サビキは食いません。コマセを撒いても見向きもせず、ランタンの光に集まった餌を食べています。

000810p3.jpg (17435 バイト)「Gakuさん、あれ何だろう。」

「何だろうね。アジに似てるけど、コマセ食べないねえ。」

「タモで取れないかな。」

「無理じゃない?」

「正体が知りたいなあ・・・」

と悩みますが、コマセを撒いても食わないのですから、どうしようもありません。

しかし、突然ひらめきました。で、その方法を試してみると、大当たりで、簡単に釣れます。釣れたのは8センチほどの豆アジでした。

「これはカンパチに最高のサイズだね。」

「うん。カンパチサイズだね。」

ということで、カンパチサイズのアジを10匹ほど確保して、生かしておくことにしました。

初カンパチ

000810p4.jpg (8539 バイト)4時過ぎ、段々と明るくなってきました。カンパチの時間です。早速カンパチサイズのアジを泳がせます。しばらくして、きむさんも、始めたようです。その直後です。

「Gakuさん、来た。」

「え? カンパチ?」

「うん、タモ早く。」

「ちょっとまって・・・」

実はタモは私の活き餌竿の竿押さえ代わりに使っていたので、リールが網に絡んで取れません。慌てて解いてきむさんのところに駆けつけます。釣れているのは間違いなくカンパチです。何度かの引き込みをかわしてタモ入れしたのは30cm弱のカンパチでした。きむさん、今年初のカンパチです。

000810p5.jpg (7192 バイト)早速きむさんに棚や場所を聞いて、私もそれに合わせます。ついでに欲張って、3本の竿を並べます。すると、私にも来ました!! 竿がぐっと引き込まれます。慌てて飛びついて合わせますが・・・・・痛恨のハリス切れです。実は、使っていた仕掛けは、先週も使い、7月20日にイカを釣った仕掛けだったのです。一応確かめてはおいたのですが、やはりハリスが弱っていたようです。

折角の当たりを逃したのは残念ですが、当たりがありそうなので、すぐに新しい仕掛けに付け直して、まだアジを泳がせます。すると、10分後、来ました。きむさんにタモ入れをしてもらい、カンパチGetです。これでお土産確保も成功し、いつでも帰れる状況になりました。さらに、その後もあたりが続きます。しかし、竿を3本出したのは失敗でした。どうしても合わせが遅れるのです。2本でよかったですね。その後、きむさんと私が1匹ずつカンパチを釣ります。今日のカンパチは全てほぼ同じ30cm弱のサイズでした。

カンパチの当たりが遠のいたので、沖のほうに投げ込んでみると、当たりがあります。小さい当たりですが、合わせると乗りました。てっきりカンパチだと思ったのですが、上がってきたのは30センチほどのワカシでした。私は実はワカシを釣ったのは初めてなのです。これで今日は大満足です。きむさんはワカシを見てスキップバニーを投げますが、結局ワカシはこの1匹で終わりでした。

今日一番の収穫?

000810p6.jpg (9422 バイト)さて、6時頃には餌もなくなって来たので、帰り支度を開始します。すると、きむんさんが何か見つけたようです。

「Gakuさん。あの人ノビタさんじゃない?」

「へ? 違うと思うけど? あれ、そうかな?」

「ちょっと見てくるね・・・」

000810p7.jpg (7173 バイト)と行ってしまい戻ってきません。やはりノビタさんだったようです。しばらくすると、きむさんがノビタさんを釣れて来てくれました。で、色々と最近の情報交換をさせていただきました。最近ノビタさんも大活躍ですよね。いつかまた一緒に釣りましょうと約束をして別れました。

結局6時半頃には納竿しましたが・・・・アジとカンパチとワカシ、最高のお刺身素材が揃いました。カンパチは二人とも二匹ずつでしたが、私は竿3本、きむさんは1本ですから、私の完敗です。

アジは20センチ弱のサイズがきむさんと二人で16匹で、外道にムツが1匹ずつ来ました。帰ってから気がついたのですが、マアジの中に1匹だけメアジが混ざっていました。

10センチ以下のカンパチサイズのアジは10匹以上釣りましたが、ほとんどはカンパチの餌になりました。今回は、ゴテンアナゴとワカシの写真も取れたし、結構満足しました。それに、一番の収穫は、雨海さん、ノビタさん、アジさんなどの懐かしい方に会えたことでした。

000810p8.jpg (13459 バイト)「きむさん、今日帰省なのに、結局朝になっちゃったね。」

「うん。カンパチが釣れると止められないよね。でも久しぶりにいい引きを味わったよ。」

「そうだね。やっぱりカンパチ釣りは楽しいね。」

「来週はどうしようか。またカンパチ釣りたいね。」

000810p9.jpg (29584 バイト)「アジが釣れるかどうかが一番の問題だね。」

と来週の打ち合わせをしましたが、来週は土曜日に東京で用事があるので、どうなることやら・・・

あゆみは12歳

で、帰宅した11日はあゆみの12回目の誕生日です。カンパチ、ワカシ、イシモチ、アジの半分は私が刺身にしましたが、あゆみのパーティー用に、娘の家庭教師のお姉さんが盛り付けをしてくれたので、まるで買ってきたかのような立派なお刺身になりました。アジの半数はナメロウに、きむさんにもらった太刀魚と、カンパチサイズのアジ、それにムツはゴマから揚げになりました。

誕生日のパーティのご馳走が、釣ってきた魚ばかりというのは、あゆみの誕生日らしいでしょ(^^) もし釣れなかったら、家内がスーパーに走るところでした(^^;;;;

ではでは。

 

コメント

bozeさん: はじめまして。毎日更新されていないか、釣り関係のHPは毎日確認しています。
私は仕事上、インターネットを毎日使用していますので非常に楽しく参考させていただいてます。
平日の休みが多く、最近は多い時で週2回程釣行しています。ただしルアーを中心でやっていますので、9割近くぼーずです。餌釣りもやってますが、余り芳しくないです。普段のホームグランドは浦安近辺ですが、千葉や茨城のほとんどの港やポイントは行っていますが、いわゆる今回の東海村某堤防だけは、場所がわからず行ったことがありません。久慈川のサーフから見える堤防の近くまで歩いていきましたが、大きな排水があってとてもじゃありませんが、行けませんし、そこではないようなきがします。いきなりで申し訳ありませんが、できれば、詳しく教えていただけないでしょうか。
私は浦安内房銚子方面の情報ならなんとかなりますが、何とか情報交換ができたらと思って、投稿したしだいです。
私も自分で釣ってきた魚をたべてみたいです・・・・。
では、ご家族の方々も含めお元気で。

Gaku:東海村については、この釣り場の先駆者であるノビタさんが釣り場の公開を控えていらっしゃるので、私もそれに習っています。ご了承ください。しかし、やはりルアーだとボウズが多くなりますよね。東海村某堤防にも、ルアーを投げる人が100人以上来ていますが、太刀魚以外の釣果に恵まれる人は少ないようです。