2010年8月22日 

今年の夏は避暑を兼ねて北海道に行きました。折角北海道まで行くので、釣りをしてみたいと思い、色々調べてみたのですが、やはり旅行日程と合わずにあきらめました。18日からの日程で網走、知床、摩周湖とまわり、阿寒湖に到着。ここで阿寒湖名物のレイクロブスター(うちだざりがに:アメリカザリガニの一種)を食べるために、ホテルのレストランガイドを頼りにフィッシングランド阿寒(冬はアイスランド阿寒)の建物内にある「海兵」というレストランを訪ねたところ、

「ニジマス釣り堀 3匹1000円」

という張り紙を見つけます。釣った魚は、一匹200円で「海兵」でから揚げにして食べさせてくれるそうなので、ちょうど家族三人の昼食にぴったりです。ということで、あゆみが代表で釣り堀を楽しむことにしました。

とりあえず、建物の周りを調べ、どこに釣り堀の池があるのだろう・・・・と探しましたが、池らしいものはありません。よく見ると、阿寒湖に突き出した貸しボートの桟橋に、網で囲った区域があります。どうも、この中にニジマスがいるようですが、上から見ただけでは動くものはなく、魚がいるようには見えません。

早速お店で確認です。

「こんにちわ。」

「いらっしゃいませ。」

「あそこに書いてあるニジマス釣り堀したいんですけど、釣れますか?」

「う〜ん、暑いから、ちょっと苦労するかもね。」

「まあ、やってみます。」

「竿は二本ですか?」

「いえ、一人分でいいです。」

ということで、あゆみが挑戦することにしました。竿は丸浮き付の単純な仕掛けで、浮き下は50センチくらい。お兄さんが持ってきてくれた餌は練り餌でしたので、この餌をつけて、垂らしてみますが、餌まで見えるものの、魚がいる様子がありません。20センチほど浮き下を深くしてみますが、どうも反応がなさそうです。

釣れそうもないねえ・・・と言っていたら、お兄さんが固形飼料(いわゆるコイの餌)を持ってきて、網の中に投げ込んでくれました。すると、急に多くの影が動き、水面が荒れます。実は、底の模様だと思っていた影が全部ニジマスだったのです。餌の投入で、急にニジマスの食欲スイッチが入ったようで、あゆみの針にも果敢にアタックしてくるようになりました。

あゆみの餌は練り餌ですので、合わせが早すぎると餌だけ取られてしまいます。2〜3度餌取りにあった後、次できっちり合わせてフッキングしました。で、予想以上の竿の曲りに驚きます。魚屋で売っている25センチ程度のサイズのニジマスを想像していたので、てっきり簡単に抜きあがると思ったのですが、どうも、それより大きいようです。

お兄さんがタモ入れしてくれて、上がってきたのは、40センチほどある巨大ニジマスでした。

「これは大きいねえ。こんな大きいの、3匹も食べられないぞ。」と私が言うと、

「そうですね。三人だったら一匹で充分だと思いますよ」とお兄さんが応えますが、

「でも、もっと釣りたい」とあゆみ。

「じゃあ、もう一匹だけ釣ろう」

ということで、もう一匹釣ることにしました。お兄さんは建物に戻ってしまったので、浮き下を元の深さに戻し、再挑戦です。5分ほどで次が掛かり、今度は私がタモ入れをしました。浮き下を浅くしたせいか、一匹目よりは少し小さいサイズですが、それでもそれなりのサイズで、もう絶対これ以上は食べられません。

ということで、二匹で納竿?にしました。このサイズのニジマスが、釣り堀込みで3匹1000円とは、安いですねえ・・・・・

で、釣りあがったニジマスは、全部から揚げになって、とてもおいしくて、三人でパクパク食べましたが、やはり食べきれず持ち帰ることになりました。レイクロブスターも食べてみましたが、なかなか美味しい味でした。