2010年8月某日 

そろそろ8月末になり、青物のうわさが聞こえてきました。そこで今回は、きむさんと相談してカンパチ狙いの釣行をすることにしました。朝暗いうちにアジを釣って、そのエサでカンパチを釣るという二段構えの計画です。

予定通り3時に釣り場に到着し釣り開始です。きむさんがまず、7センチほどのサバを釣ります。私の方にはアジがかかりますが、なんと20センチ超のサイズで、とてもエサにはなりません。まれにサバもかかるのですが、あっという間に死んでしまうので、餌として生かしておくのが困難です。結局朝までの間に、アジは10匹以上釣れたものの、一番小さいのも15センチ以上あり、どうも餌になりそうもありません。でも、仕方ないので、そのエサで、カンパチ釣り開始です。

夜が明けるころ、早速きむさんがカンパチを釣ります。餌は?と聞いてみたら、サバだそうです。きむさんはサバを何匹か生かしておけたようですね。私の方のアジは、時折カンパチに追われて逃げ惑う動きを見せるものの、結局食いつかれることなく、時間が過ぎていきます。

このままではいけないと、餌の調達を図ることにしました。この時間はアジはもう無理なので、ハナダイです。ハナダイの釣れる堤防付け根までは、片道300メートルありますが、とりあえず、サビキと、疑似イソメを持ってハナダイ釣りに行きます。

釣り場について下をのぞいてみると、見えるのはフグのような気がします。でも、近くにいた釣りびとが、

「ハナダイ、その辺に沢山いるよ」

と教えてくれます。

「でも、餌がないとだめだよ」

「偽イソメが付いてるんですけど・・・」

「そうなんだ。」

ということで、早速仕掛けを入れてみますが、疑似イソメはフグの餌食になるばかりで、ハナダイは全く釣れません。しばらくやってみましたが、フグの餌供給が嫌になり、あきらめます。

「やっぱりアミエビないとだめみたいですね。」

「そうやろう。」

「アミエビ取ってきます」

ということで、一旦また

300メートル歩き、コマセを持って戻ります。

コマセを詰めて投入すると、確かにフグと一緒に沢山ハナダイが集まってきました。しかし・・・・針にかかるのはフグばかりです。なぜかハナダイは針にかかりません。1匹だけ、やっとの思いで釣りましたが、それっきりです。どうも、針が大きいようです。

「やっぱり釣れません。針が大きいみたい。」

「ああ、針は3号じゃないとだめだよ」

「3号ですか。これ6号ですからねえ・・・・」

やはりアジ釣りのサビキをそのまま使おうとしたのが敗因だったようです。

で、結局また300メートルを往復して、3号仕掛けを取ってきます。

釣り場に戻ると、もう一人、ハナダイ釣りに参戦していました。この方は針のサイズもよいようで、どんどん釣り、分けてくださいました。私の方も準備ができ、早速3号のトリックサビキで釣ってみると、これは簡単にハナダイがかかります。

「やっぱり針のサイズでした。今回は簡単に釣れます。」

「そうやろ」

最初からこれでやればよかった〜〜と思いましたが、とりあえず20匹ほど確保して、カンパチ釣り場に戻りました。

カンパチ用の竿2本と、アジサビキ用の竿2本を全部カンパチ狙いのハナダイに付け替え、さあこれで準備万端・・・・と思いましたが、その時点で、8時を過ぎ、カンパチタイムは終わってしまったようです。結局、その後9時半まで待ってみましたが、4匹のハナダイはそのまま元気に泳ぎ続けました。

結局ハナダイは全部リリースし、持ち帰りは、残ったアジ7匹、死んでしまったサバ2匹、ハナダイ1匹でした。

結局一日で7キロ近く歩いたので、結構いい運動にはなりましたが・・・・・