2011年1月上旬

今回の狙い

2011年の釣り始めは、昨年のシーズンは実現できなかった、あゆみとのカワハギ釣りにしました。前回は勝山の宝生丸に乗りましたが、今回は萬栄丸に乗ってみることにしました。前日の夕方に電話して予約し、当日は6時出船に合わせて、5時頃現地到着を目指します。

今回は夕方に急に決めたので、釣具屋に行く時間が無く、集魚錘はビーズで自作することにしました。錘も2つしかカワハギ用が無く、あとはイシモチ用で代用です。さて、自作の集魚錘で効果が出るかな?

エサは船着き場でアサリを購入して乗り込みます。大きな船なので、座席にも余裕があり、我々は、釣りやすい端よりも、揺れにくい真ん中あたりに陣取ります。あゆみは完全防寒で、二年前とほぼ同じスタイルです。

6時出船の予定でしたが、曇天で明るくならないため、6:24分にやっと出発。ゆっくり南に向かって進みます。暗いうちに南のポイントまで行き、そこから戻ってくる計画のようです。

海は結構荒れ気味

さて、釣場に到着し、釣り開始は、6:44分。早速探ります。水深25mあたりの場所のようです。しかし、殆ど当たりがありません。左右では、ポツポツとカワハギが上がっていますが、本当に、ぽつぽつと言った感じです。

遠くには富士山も見えるのですが、結構荒れているので、結構船が大きく揺れます。注意していないと、船から投げ出されそうな揺れもありました。風もそれなりに有って、釣りにくいコンディションでした。

しばらく釣っていると、私の竿にも、やっと一匹、カワハギが来ました。しかし、ワッペンサイズの小型です。

7:41

今日は、本当にポツポツと拾い釣りする感じで、それぞれの場所で、2〜3人が1〜2匹釣る、といった感じでした。コンディションが悪いだけに、腕の差が明確に出る日となっており、私たちと同じ側でも、二人明確に上手い人がいました。仕掛けは同じような感じですが、誘い方や、合わせ方が全然違うのです。カワハギ釣りは奥の深さで有名ですが、あの域に達するには何回通えばいいのか・・・・・

私の方は、久々の船釣りだったので、両軸リールの使い方を忘れており、大失敗をします。バックラッシュです。つい早く沈めたくて、ブレーキを緩めすぎてしまいました。バックラッシュを船上で回復するのは困難なので、あきらめて予備竿を出します。なんと、1980円のルアー竿にスピニングリールです。このころから急にあたりがなくなったので、釣れないのは場所なのか、腕なのか、竿が悪いのか・・・・・わからなくなってしまいました。

あゆみダウン

その後も本当にぽつぽつしか釣れず、時折外道のベラやトラギスが混じりますが、釣果は伸びません。あゆみは合わせがうまくいかず、全く釣れません。ベラは、初めて見るベラで、ホンベラの雌かなあ・・・などと思いながら家に帰って調べたら、イトベラという種類のベラでした。早速写真に追加しました。

9:36

船頭さんは、最初の場所が小物ばかりだったので、少しでも大物を狙わせてくれようと、深場を探ることが多く、30m〜40mの場所を巡っていきます。しかし、どの場所も、当たりがありません。船頭さん、悩んであっちこっちで釣らせてくれるのですが、これと言って当たりが増えず、9時半以降は、ちょっととどまってはすぐ出発という回も多くなってきました。

今日はあゆみの方は、当たりの少なさと揺れに負けて不調で、途中から酔いモードです。一匹も釣れないまま時間が過ぎます。そして、一匹トラギスを釣って坊主を逃れたところで、ダウン。何とか毎回竿は出すものの、もう竿を動かす気力もないようです。

「一匹魚釣って、満足しちゃった〜〜〜」

だそうです。

私の方は、ここまでに、なんとか4匹のカワハギを確保しました。

その後も、どんどん潮が動かなくなって、周りの釣果も落ちてきたので、17回の竿出し流しで、ついに船頭さんもあきらめたようで、数合わせの?小型釣りのために浅場に戻ることになりました。あゆみはついに横になって寝てしまいます。これで本日は、あゆみのカワハギ坊主決定かと思ったのですが・・・・・

岸近くは平穏な海

勝山の近くに戻ってきたのは、11時頃。この浅場は、波もなく、平穏な海です。水深も浅く、20m前後なので、当たりが取りやすそうです。あゆみはあたりに合わせる釣りをしていたので、仕掛けを、当たりのとりやすい短ハリス仕掛けに変えてやります。すると・・・・

11:40

ついに可愛いながらも、カワハギを釣ります。これでかわはぎ坊主も脱出です。

あゆみ、怒涛の追い上げ

これであゆみの釣り脳にスイッチが入ったようです。これから急に釣れ始めます。釣れ始めると、酔いもさめたようで、どんどん元気になります。

「そろそろ本領発揮だね。えへん」

私の方も、ポツポツと追加し、6匹、7匹と増やしているのですが、あゆみはその倍以上のスピードで釣果を伸ばします。

「やばい、あゆみに追いつかれる。」

「あと2枚で追いつくぞ・・・・・ほら、あと1枚だ」

「ほら、パパも釣ったから、また2枚差だぞ」

「また一枚差だ。結構いいサイズ。写真撮る!!」

と、小型釣り場で20pの良型を釣りつつ、追いかけっこ状態です。しかし、あゆみが釣れると、その魚を外して餌をつけるのは私の仕事で、その間に私の竿で釣ってしまう好調さで、ついに8匹同士で、同点に追いつかれます。

ここで、私が突き放しの一匹!!と思ったのですが、これは大きなトラギスでした。

12:55

そして、あゆみが9匹目を釣ります。

「逆転だね。パパのはトラギスだったもんね!!」

「まだまだ、最後の逆転があるよ・・・」

といいながら、最後の一流しに賭けますが、結局最後は二人とも釣れず、あゆみの勝利で幕を閉じました。25回目の最後の流しを終えたのは、一時少し過ぎでした。

結局今日の釣果は、

私:カワハギ8、イトベラ2、トラギス3

あゆみ:カワハギ9、トラギス1

に終わりました。

「パパに総数では負けたけど、カワハギでは勝ったぞ!!」

ということで、本当に最後の一時間のあゆみの逆転劇は驚くべき力でした。

結局この日は全体的にもあまり釣れなかったようで、竿頭でも21匹、2〜3匹しか釣れなかった人もいたようなので、まあまあの釣果と言えるでしょう。カワハギのサイズが小さく、20センチクラスは2匹だけでしたが、この2匹からは肝もたっぷりとれたので、カワハギのお刺身と煮つけを十分に楽しむことができました。