2011年1月下旬

今回の狙い・・・の前に

私が関東で釣りを始めたころは、娘連れのファミリーフィッシングだったので、道具も1980円セットなどを使っていましたが、97年ころからイシモチやカレイを真剣に狙うようになったので、投げ竿と投げ釣り用リールを揃えました。釣りは道具ではないとは思いますが、やはり1980円セットと、5000円程度の竿・リールは明確な差がありますよね。当時揃えたのは、シマノのホリデースピンという投げ竿と、シマノのチタノスパワーエアロGT6000というリールで、竿は5000円、リールは7000円程度でした。

我々の釣り場の特徴として、テトラ越しが多く、カレイのような置き竿釣りが多く、さらに外道としてサメ、クロアナゴ、サバ、そして漁船のような、竿を持って行ってしまう獲物が掛かることがあるために、425センチ以上(できれば450p)の長い竿と、ドラグ付の投げリールが必須です。ただ、道具にお金をかけ始めるときりがないし、キス釣り以外は遠投は必要ないので、当時一品一万円以上のものは買わないという自己規制をかけました。(ま、クーラーなど、たまには例外もありますが。) 勿論高い道具には高いなりの良さがあるのでしょうが、釣りは道具の差より情報や思考の価値の方が大きいので、売価で一万円という上限はちょうど良いかなと思って、現在でも守るようにしています。

さて、このセットを4組揃えたのが97年頃。それから13年以上たち、幾つか追加で購入したものの、竿は半分は既にリタイア、残り二本も瀕死の状態です。リールも、あちこちガタが来て、ついに壊れ始めてしまいました。何しろフランスまで行って戻ってきた道具たちですからねえ(笑)。.で、去年の秋以降、壊れるたびに、上州屋のセールを利用して買い替えを進めています。

竿は私の好きなシマノでは、穂先のガイドホールド機構が付いている投げ竿が10000万円以下では上州屋になかなか売ってないので、値引きされて一万円以下になっているダイワのプライムサーフで揃えることにしました。私はSicガイドにも、カーボンにもあまりこだわりませんが、穂先のガイドホールドだけは、ものぐさで竿の組み立てもいい加減な私にはとっても便利なので、大好きなのです。

リールは昔一度だけダイワのドラグ付き投げ釣りリールの5000円クラスのものを買ったのですが、大きくて使いにくかったので、それ以来シマノ一筋です。でもチタノスパワーエアロGT6000が上州屋には売ってないので、止む無く毎回ガラスケースを覗きこみ、一番安いシマノのドラグ付投げ専用リールを探しているのですが、去年の秋はパワーエアロ アルブリードCI4しか在庫が無く、一万円をかなり超えるものの、何しろ壊れてリールの数が減っているので、緊急避難としてこれを購入。年末に2個目が壊れたので、またガラスケースを覗くと、今回はパワーエアロ スピンジョイXTがあり、これは割引を組み合わせると何とかほぼ一万円で購入できました。

しかし、残り二個も破壊間近です。これが壊れると、既に上州屋我孫子店のガラスケース内には、2万円を超える製品しかありません(上記2種は値札はあるのに、全然入荷して来ないのです。)ここ数回続いているカニ釣りは、砂浜での釣りで、リールを傷めやすいので、リールが壊れる前に、ネットで残り2個を購入することに決めました。早速シマノのHPを見に行って、びっくり。今でもチタノスパワーエアロGT6000は現役なのですね。10年以上も同じ品が販売され続けるとは、それだけ良い品だったということでしょうか。私も結局6つ買って、替えスプールが10個以上あります。とても愛着のあるリールなので、今回もこのリールを買おうかなと思ったのですが、HPに「NEW」の文字で、別のリールが一行上に紹介されていました。

アクティブキャストという名前で、解説には「オールNEWボディデザインで、お求めやすい価格のドラグ付き遠投リールがデビュー。」と書かれています。定価は(バリュープライス)と表示されていて、チタノスパワーエアロGT6000(定価8,600円)とどちらが安いか分からないのですが、早速ネットで調べると、販売価格はチタノスパワーエアロGT6000とほぼ同じで、少しだけ安い店が見つかりました。

そこで、今回はこのリールを2つ、楽天の水谷つり具店から購入しました。この結果、私の手元には、シマノのドラグ付投げリールが安い方から4種類そろいました。

 左から、アルブリードCI4、スピンジョイX、アクティブキャスト、GT6000です。

さて、なぜ長々と、なぜ私のリールの説明をしたかというと・・・・釣れなくて、書くことが無いから(笑)と、今日の狙いに関係あるからです。

今回の狙い

流石に真冬ともなると、釣り物がありません。先週はお休みにしましたが、その後どこを探してもよい情報が無いので、またも消去法でカニに行くことにしました。

ただ、前述のように、先週新しいリールを2個入手したので、これを投げてみたい(きちんと一定のテンションかけて巻きなおしたい)という思いがあり、きむさんにお願いして、地元の港にちょっとだけ寄って、カニ釣りの時間まで投げ釣りをさせてもらうことにしました。まあ、カレイは産卵期に入っているので、殆ど見込みはないのですが、ともかくリールを投げることができればいいやってことです。実は正月休みにダイソーで100円天秤を多数手に入れたので、これを試してみたいのもありました。

いつも通りに午後ゆっくり目に出発。まずは餌屋さんです。

「きむさんは、今日はイソメ買うの?」

「どうしようかなあ・・・僕は魚を釣る気はないからねえ。1本だけ竿を出すから、Gakuさんの買った餌一匹もらえばいいかな。」

「ああ、それがいいね。」

ということで、青イソメを少しだけ買います。さらに今日は前回の失敗を繰り返さないために、薬局で「靴擦れ防止パッド」を購入し、そのついでに、その近くにある釣り公園(無料)を見に行きました。

実は、FFあびこ開設記念に、防水、対衝撃、耐寒のHP用のデジカメも買った(オリンパスμTough3000、一万円をちょっとオーバーしたけど、家内のパソコンのポイントで買ったので、OKということにしました)ので、それについているパノラマ機能も使ってみたかったのです。で、以下が3枚合成パノラマです。パソコンを使えば10枚合成まで自動で作ってくれるので、面白いですよ。

ちなみに、竿は結構出ていましたが、釣れている様子はありませんでした。

誰もいない釣り場で

さて、第一釣り場到着は15:30です。ゆっくり見回って、ゆっくり準備です。4種類(5個)のリールを、それぞれの竿に付けます。錘はダイソーの25号天秤ですが、これは腕の先の輪の溶接が不安なので、全誘導式にします。仮に輪が開いて天秤が糸から外れても、全誘導なら仕掛け(とそれについている魚)は回収できますからね。

これを軽く投げて感触を確かめます。ま、その感触の違いが分かるほど腕はないのですが(笑)、リール自体の重さは明確に違いますね。さすがアルブリードCI4は高いだけあって、軽くて動きも軽快です。アクティブキャストはダイワとシマノの2種類の竿に付けてみましたが、TGT6000よりも重くて4種の中では最も重く、ちょっと扱いにくいですね。でも、私の投げ釣りは基本的に置き竿の待ち釣りなので、その用途には全く問題なさそうです。カレイ釣りへの投入が楽しみです。

さて、一本だけ竿を出すねと言ってたきむさんが1投目から魚を持ってきます。立派なマハゼです。

「明確なあたりがあったよ。今年初の魚類だ。」

ということで写真撮影。私の投げ竿にも1本に1投目からアカハゼが釣れます。

 16:05

私の場合、年始にあゆみとカワハギ釣りに行っているので、今年初の魚類ではありませんが、陸からの釣りでは初の魚ですね。

「こっちはアカハゼだよ。きむさんがマハゼで僕がアカハゼって、今年の一年を暗示してそうでヤダナア」

「いやいや、Gakuさんはこれからまだ色々釣れるよ。カレイもね」

「まあ、私は竿を5本出してるからねえ」

「じゃ、ハゼも5倍釣らなくっちゃね」

ときむさんに慰められますが、この後は二人とも全くなにも釣れません。

デジカメの夕日モードを試して楽しんだりしながら、夕マズメに備えますが、急に風が出てきて寒くなります。きむさんは竿をしまって車の中に避難します。私も寒さに耐えきれず納竿することにしました。結局ここでの釣果はきむさんのマハゼと私のアカハゼだけでした。こうなることを、予想して、両方とも生かしバケツで生かしておいたので、リリースしました。

16:40

カニ釣りには早すぎ、しばし休憩

さて、予想以上の寒さに、投げ釣りを早じまいしたので、カニ釣りに向かいます。18時頃にはカニ釣り場に到着しましたが、やはり早すぎました。波が足元まで来ています。風も強いので、しばらく車の中で待つことにしました。

今回新しいリールを2つ購入したので、古いリールGT60002個と古い竿2本をカニ専用にすることにしました。とはいえ、そのままで可哀そうなので、ベアリングをベアリング屋さんから通販で取り寄せ、交換しました。おかげで、とてもスムーズにリールが回るようになりました。外見はボロボロですが、動きはスムーズです。今日はこのリニューアルリールのデビューでもあります。

さて、19時頃、様子を見るために一本だけ竿を出してみることにしました。しかし、どうも左に流れます。

「今日は左に流れるねえ。」

「日によって違うのかな。」

「でも、風は弱まってきたよ。釣りになりそう。」

「じゃ、焚火の準備でもするか」

ってことで、きむさんは、まずは焚火準備です。

結局本格的に釣り始めたのは21時頃でした。今日は満月に近く、明るい海です。新しいデジカメだと、夜景モードで月夜を撮ると、昼のように明るく映ります。もちろん、フラッシュを使えば月と波を一緒に写せます。1万円のデジカメでもいろいろできて面白いですね。

 

さて、カニの方は・・・・・ダメです。いろいろ試しても、うまくいきません。たまに、重いな〜〜と期待してあげてみても、ゴミです。

22:00

23時近くには、やっと網が沖に出るようになったのですが、それでも釣れなかったので、きむさんが「終結宣言」を出し、カニ釣りを終わりにしました。

カニは例年2月に入ると釣れなくなるので、今年のカニはこれで終わりです。2月は花粉も飛ぶので、休戦かなあ・・・・・