201110月上旬

ジュネーブで初の釣り

ジュネーブで釣りを」するには、レマン湖で釣るか、其処に流れ込む川で釣るかしかありません。どちらで釣るにせよ、入漁料が必要ですが、これはインターネットで当日券を買うことができます。

私は海釣り派なので、当然レマン湖での釣りをしたいと思うのですが、レマン湖の釣りには色々と制限があります。

最も厳しい制限が、陸から釣る場合はのべ竿しか使えず、リールを使ってはならないという規制です。その代り、レマン湖で岸から釣る場合は入漁料も必要ありません。

まあ、このルール守ってない人も多いようで、写真のようにリールを使って陸から釣っている人も結構いるのですが、この釣り方では釣果が伸びないのも事実です。

レマン湖には、フェラ、トラウト、外来種のアメリカナマズなど、多くの種類の魚が生息していますが、その中でも最も有名なのが、パーチ(ペルシェ)です。

この魚日本にはいないので、あまりなじみがありませんが、世界的に分布しており、中国には生息しています。欧州ではこの魚をスズキ(Bass)と呼ぶこともあり日本で川スズキと訳されることもありますが、欧州のパーチはぺルカ科のぺルカ属でイエローパーチの仲間です。ヨーロッパパーチと呼ぶのが正しいでしょう。

レマン湖では20pから30センチクラスの物が良く釣れますが、美味しいのは15センチくらいまでのサイズで、大きくなると美味しくないと言われています。湖岸から釣れるのも、このサイズで、写真のおじさんの近くで釣っていた若者が、10センチ強のペルシェを釣り上げていました。

今回も、この魚を釣るのが目的ですが、陸からでは釣れないので、船で湖上に出なくてはなりません。それには、船を持っている友人が必要です。職場の同僚である今井さんに、ジュネーブで中華料理屋を営む李さんを紹介してもらい、李さんの船で釣りに出ることになりました。

まずは餌の確保・・・に失敗

李さんの船は写真のように、李さん手作りのキャビン付きの小型船です。李さんは、この船で年に何回も釣りに出かけ、ペルシェやブロシェを釣っているそうです。

今の時期のペルシェ釣りでは、餌は虫エサではなく、小魚を使うということで、まずはこの小魚を確保に向かいます。

レマン湖の湖上から見るジュネーブは格別です。釣りをしなくても十分に楽しめそうです。

レマン湖の大噴水の近くも通りました。

目当ての小魚は、レマン湖に点在する港の中などにいるようで、これを四つ手網で取るのだそうです。

この魚を探し、色々な港に行きます。

しかし、なかなか魚が見つかりません。

湖上で釣っている人のところに行き、何処で魚を確保したかを教えてもらい、その港に行ってみますが、やはりいません。

この魚が捕れないと、釣になりません。これは、生き餌が釣れないときのカンパチ釣りの状況と同じですね。

ルアーでも釣りになりそうな気がするのですが、今回は小型のルアーも持ってきませんでしたので、何とか魚を確保するしかありません。

船であちこちの港を回ることになってしまいました。

この船旅の途中で見つけたのが、下の写真に有るような家々です。

家の庭からそのまま湖に出れたり、テラスから直接釣りが出来そうです。

こういう家を入手したいですね。持ちろん、湖岸や海岸が基本的に国有地になっている日本では、ほとんど不可能ですが・・・・

 

結局この日はエサ用の小魚を見つけることができませんでした。後日李さんからいただいた魚は下のような姿をしていました。、魚の名前は不明です。成魚でも10センチに満たない小魚なので、この魚自体は釣りの対象とはなっていないようです。

ブロシェを狙って流し釣り

結局エサの小魚の確保に失敗したので、ブロシェを狙ってルアーで流し釣りをすることになりました。ペルシェを形どった15センチほどの大型のルアーを左右に出して、湖上を引いて回ります。

浅すぎるとダメだし、深すぎると藻に掛かるので難しい釣りです。

こうして、湖上をうろうろと一時間ほど走りましたが、結局釣果はありませんでした。

しかし、その間に色々な種類の水草を釣ることができました。

今回はお土産として、この水草を持ち帰ることにしました。

自宅に帰り、早速水槽を購入、水草の栽培です。

折角なので、アクアテラリウムのスタイルにして、地上部分にも色々な植物を植えてみました。

この水槽は、ジュネーブを離れるまで、我が家の玄関を緑で彩りました。

この水槽に、数週間後、上記の「餌用小魚」が仲間入りします。

李さんから5匹入手しました。すぐに2匹は死にましたが、残りは何とか水槽生活に慣れ、最も長生きの物は一年以上生きていました。

まあ。それだけでも、ジュネーブで釣りをした良い記念になりました。