2014年7月中旬
ボートバージョンアップ
前回の出航で痛感したのが一馬力エンジンの非力さです。近場での釣りなら十分ですが、遠くに行くには時間がかかりすぎることがはっきりしました。
今回二人用に購入した二艘目のボート「オレンジペコ320」は、今年から船検を取ることが可能になったので、予備検付きのモデルを購入してありました。
折角免許も取ったし、船検も取れるし・・ということで、誘惑に負けてエンジンを購入することにしました。
オレンジペコで使えるエンジンは6馬力までなのですが、前部に一馬力のエレキを載せることも考え、これが船検の際に問題にならないように、5馬力エンジンを購入することにしました。
候補はスズキ、ホンダ、トーハツの4サイクルエンジンとマーキュリーの2サイクルエンジンです。4サイクルの方は調べた結果スズキのエンジンが最も良いという結論になり、これをマーキュリーの2サイクルと比較し、どちらを購入するかを考えます。値段はスズキの方が少し安く入手できそうですが価格差は重要ではありません。
スズキ5馬力は重量が26kgです。4サイクルなので、普通のガソリンが使えるのがメリットですが、エンジンオイルが別途必要で、それが入っているため、車内でエンジンオイルが漏れる可能性があります。
マーキュリー5馬力は重量が20kgと軽いのが最大の利点です。混合オイルを準備する必要があり、燃費も環境にも悪いのがネックですが、その分エンジンの置き方の自由度が高くなります。
検討の結果、やはり重量の6キロの差は大きいという結論になり、マーキュリーの2スト5馬力を購入することにしました。ネットで安い販売店を探したところ、自宅からも近いミシマつり具店が安く販売していたので、ここで購入することにしました。
エンジンはすぐに届きました。このエンジンのもう一つの利点は外部タンクが付属していることで、12リットル入るので、長時間の航行にも対応できます。
さて、次は船検です。
船検を取るのには手数料が必要ですが、それ以上にお金がかかるのが船検備品の購入です。
必要なものは、救命浮き輪、係留用ロープ、錨、黒玉、笛、信号紅炎、工具、赤バケツなどですが、一番大変なのが定員分必要なフローティングベストです。
釣り用のフローティングベストは大抵の場合船検には対応していないので、定員4人分揃えようと思うと、これが一番お金がかかります。
定員4人で船検を取るには、4つフローティングベストが必要ですが、実際に出航する際には、ゴムボートの場合特例で、その時に乗っている人数分載せれば良いことになっています。そこで、通常使わない2つのベストはできるだけ安く済ませ、自分用のベストを新調、船に常備するもう一つのベストは場所をとらない空気膨張式の最も安いものを購入しました。
きむさんも義弟も一緒に乗るときは非認定品の自分のベストを着るでしょうから、認定品を一つ載せておく必要があるのです。
以上を揃えた上で、全部抱えて、日本小型船舶検査機構の千葉事務所に持ち込み検査を受けてきました。
結局、バウに取り付けるエレキモーターは、同時に使うことが無いのであれば荷物扱いで、船検手帳には書き込まれないようです。ということは、2馬力エンジンにモーターを付けるときは、2馬力の船として船検を受けるのか、同時使用するとして3馬力で受けるのか、どちらでしょうね。
とりあえず、無事船検も通り、出航準備完了です。
今回の狙い
さて、船検は取れましたが、今週末はきむさんは釣りに行けません。私も三連休なのに、土曜と月曜は仕事なので、日曜しかダメです。でも、義弟が日曜に出航しようというので、この出航に向けた準備をすることにしました。
天気は何とか持ちそうだということで、夏休み三連休の海水浴の人出に会わずに出航できる場所を選び、出ることにしました。
午前4時に現地に到着すると、そこでは既にバーベキューパーティを準備する15人くらいの団体が荷物下ろしをしています。海水浴客はいない場所のはずだったのですが、やはり穴場を知っている人は来るようですね。しかしこの団体、午前五時からバーベキューを始めてましたが、どういうグループなのでしょうね。
さて、我々はその横で、ボートの組み立て開始です。
5馬力エンジンでの初出航で、いろいろ手間取りましたが、5:00に無事出航しました。
今回は、ガソリンの消費量も分からないので、少し多めに準備しました。
まずは一番期待できるポイントに向かいます。
エンジンの慣らしをしながら、ゆっくりとポイントに向かいます。
小魚の乱舞する海
現地に近づくと、海面には小さなナブラがあちこちで立っています。魚探の反応も魚だらけです。
早速この魚は何か確かめるために、サビキを入れてみることにしました。
義弟は最初から、この魚群の下にいると思われる大物を狙った仕掛けです。
サビキを投入すると、すぐにあたりがあります。上がってきたのは先々週と同じく小サバ。まだこのあたりは小サバの山のようです。
ちょっとがっかりしつつも、もう一度投入してみると、次に上がってきたのはウルメイワシです。
この後、サビキにはウルメイワシしか掛からなくなりました。
針の数だけ掛かることもありますが、写真を撮ろうとしていると、次々に外れて落ちていくので、鯉のぼり状態の写真を撮ることはできませんでした。
不思議なのは、この過程で、1本、2本、と、徐々に針が減っていったことです。このウルメイワシがハリスを噛み切るとは思えないので、フグの群れも混ざっていたのかもしれません。
いずれにせよ、イワシ釣りはもう十分なので、最初の小サバを泳がせつつ、底物を狙ってオキアミ餌を降ろします。
すると、すぐにあたり。
上がってきたのは、ベラとカサゴの一荷でした。
カサゴが釣れるなら、もっと釣りたいと思ったのですが、釣りは思うようにはいきません。
根の上で釣っていたつもりが、いつの間にか砂底地帯に流されていたようです。
次の当たりで上がってきたのはトラギスの一荷でした。
ちなみに、このトラギスの写真の下に写っているのは、鮎用の引き船です。
おとり鮎を生かしておくための生け簀ですが、これを海上での生き餌釣りに使えないかと試してみるために、購入してみました。
しかし、イワシはすぐに死んでしまい、生かすことはできませんでした。小サバはずっと元気でしたが・・・・
結局この場所では二時間釣りを続けましたが、大きな進展はありませんでした。
ちなみに大物だけを狙っていた義弟は、何匹か40センチほどのゴマサバを釣りました。
小さなナブラを起こしていたのは、このサバがイワシを襲っていたようです。
青物ではなく、ちょっと残念でした。
場所替えでアジ狙い
次にアジを狙ってさらに沖に出てみることにしましたが・・・アジの魚影は見えません。
とりあえずコマセアジ仕掛けを作り投入しましたが、魚は居ないようです。
少し移動して、続けていると、強いあたりです。
でも、上がってきたのは義弟が釣ったのと同じ大サバでした。
この後も大サバが一荷で掛かったりするので、サバ釣りは止めて深場に行ってみることにしました。
深場に苦労
最初に到着したのは、水深250m近い場所です。義弟はここで魚探に反応が出ている水深80m程度を狙ってカモシ釣りを始めます。
魚探には、その深さとは別に、150〜200mあたりに薄い魚の群れが居ることが表示されています。
私の方は、とりあえずコマセエビ仕掛けで、その150mあたりの魚影の主を釣ってみることにしました。狙う水深は150〜200mですが、糸が流されているので、300m近く糸を出して探ります。
小さなあたりを感じたので上げてみると、上がってきたのはオオメハタ、別名シロムツでした。
シロムツは美味しい魚なので大歓迎なのですが、電動リールとはいえ、300メートルを何度も巻き上げるのは骨です。
2回トライしたところで、もうすこし浅いところに移ることにしました。
今度は水深120〜150mあたりです。
しかし、その場所ではなにも釣れません。
徐々に流されて水深が100mを切ったあたりで当たりがあり、上がってきたのはヒメでした。
この後はヒメの連発です。ヒメは小骨が多くて食べにくいので、全てリリースです。
結局狙いのアマダイは釣ることができませんでした。
弟はこの場所で、このあたりではノドグロと呼ぶユメカサゴを釣りました。
イカ狙いで浅場へ
結局深場では良い釣果を得られなかったので、義弟が浅場に行ってイカ釣りをしたいと言うことで、浅場に行くことにしました。
水深30m程度です。
ここで最初に釣れたのはオキトラギス。以前義弟が釣ったのを貰いましたが、私自身は初物です。
そのまま徐々に流され、水深が6mほどになったところで当たりです。
またトラギスかな・・・と思ったら、美しいホウボウでした。
ボートに上げると「ぼうぼう」と鳴きます。それでホウボウというのでしょうか・・・・
結局この場での釣果はこれだけでした。
最後の場所替え
最後の場所変えで、朝行った近くの少し深場でマダイ狙いをすることにしますが・・・・ここでもまた大サバです。
で、底を狙うと、今日初のクラカケトラギスが上がりました。
これで今日の釣りは打ち止めです。13:00頃に出航場所に戻りました。
結局使ったガソリンは4リットルほどで、一時間に一リットル程度使うようです。
時速は10〜11キロ程度は安定して出ました。二人乗りで荷物満載では滑走はしませんが、波のある海の上で滑走できる状況は滅多にないので、この速度で十分でしょう。
今日の釣果
ということで、写真が今日の持ち帰り分です。弟の釣果も入っています。
私の釣果は、ゴマサバ4匹(3匹リリース)、カサゴ1匹、オオメハタ1匹、ホウボウ1匹、トラギス数匹(2匹持ち帰り)、オキトラギス1匹、クラカケトラギス1匹、ウルメイワシ20匹程度(かなりリリース)、カタクチイワシ1匹、ヒメ2匹(リリース)の11目釣りでした。
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