2014年12月上旬

今回の狙い

先週は土日が仕事、来週と再来週も週末に仕事が入っているので、今週末は貴重な週末です。何とか釣りに行きたいと計画するのですが、西風が強そうです。天気予報もサイトによって違うので、どれを信じてよいやら。仕方ないので、天気図とにらめっこです。

そうこうしていると、義弟からメールが入ります。

「西風が強くて内房はダメだね。」

「天気予報が毎日変わってるんだよね。午後は北風になるかも。でも外房の方がいいかな。」

「外房は第一土曜だから休漁申し合せ日で出航できないよ。」

「あ、そうか。第一と第三土曜はだめだったね。」

「内房の島影に風裏になる場所があるよ。タコポイントだよ。」

「タコは興味がないなあ・・・でも、他に出るところが無いから仕方ないね。」

ということで、内房の島影を目指して出航することにしました。

天気予報では早朝は強風ですが、午後は北風になって風が弱まる可能性がありそうだったので、遅めの9時集合にします。

狙いはタコとイカです。タコはイイダコサイズなので、早速イイダコ用のタコテンヤを自作します。浅場なので、一応アサリ餌と、いつものコマセ・オキアミセットを持っていくことにしました。

しかし、朝起きてみると、天気予報が変わっており、一日中西風の強風予報となっています。

早速義弟にメールしますが、義弟は既に自宅を出ていたので、ともかく現地に行ってみることにしました。

途中8時頃、義弟から電話です。

「今着いたけど、風もないし、海も大丈夫だよ。」

「本当? 天気予報、あてにならないねえ・・・・」

ということで、安心して釣り場に向かいます。

強風の中出航

釣り場到着は予定通り9時少し前です。

車を降りてみると、結構強風です。波も、内房にしては高い波です。

「結構波風あるじゃん。」

「でも、ボート出すのは問題ないよ。風は止まってたんだけど、今吹き出した。」

「ボートは誰も出てないね。」

「朝方に来てた人は、みんな風で白波が立ってるの見て、帰ったんだってさ。」

「風が強いから止めたんだね。」

「でも、今は白波は出てないし、このくらいなら出れるよ。どうしても強かったら島影で釣ればいいし。」

「確かに、出航は問題なさそうだね。じゃあ、とりあえずその辺まで行こうか。」

ということで、ボートを準備し、出航することにしました。

出航は9:45でした。対岸には富士山の頂上が見えていました。

前回の深場ポイントでイカ開始

出航してみると、風は大したことはありません。ただ、今日は内房には珍しく、波が一メートル近くあります。このため、波に向かって進むと水をかぶるので、ゆっくり時速6キロ程度で深場のイカポイントに向かうことにしました。

前回、義弟の友人のイカ名人が「イカ入れ食いだよ」と言っていたポイントに入ったのは、10時過ぎでした。

そして、今日もその方は来ていました。

「あれ?何処から来たの?」

「島からだよ。」

「あそこ、風が強くで出れなかったでしょう。だから北に移って、そこから出てきたんだよ。」

「今は大丈夫だったよ。全然問題ない。」

「そうなんだ。」

ということで、やはり早朝は波風がひどかったようですね。

ここから流しながらイカ釣りです。今回は私もイカ釣りに参入することにしました。今日は義弟に付き合う計画です。

一度目の流しでは、一時的に風が北東風となり、狙ったポイントの上をうまく流れず、流しなおしです。

二度目は北西風にのって順調に流れます。

暫くすると、突然餌木が重くなります。今まで、餌木でイカを釣ったことが無いので、イマイチ分かりませんが、どうもイカが掛かっているようです。

しかし、ゴミのような気もするので、ゆっくり巻き上げます。途中で、引き込みがあり、イカと確信、義弟にタモを頼みます。

「え?釣れたの。」

「うん、多分。ゴミかも知れないけどね。」

「あ、イカだよ。タモに入れて。」

と、タモに入ったのは、甲長20センチを超える良型のコウイカでした。

10:29

コウイカは種類が多いので、この場ではわかりませんでしたが、図鑑を見ると、この特徴的な模様はカミナリイカですね。

初めて、餌木でイカを釣ってしまいました。

ちょうど通りかかった、これも義弟の友人に祝福して頂きました。

これで、今日は満足です。

義弟は、これでやる気を出しました。積極的に誘っています。

私の方は、その後一度当たりがあったのですが、乗りませんでした。

深場から浅場へ

その後、何度か流しますが、イカの当たりはありません。

天候は、風も波も弱まり、どんどんと釣り日和になっていきます。

しかし、朝の強風のせいか、他に見えるボートは義弟のイカ釣り仲間二艘だけです。我々も合わせて三艘でイカ釣り場に集合です。

時々近寄っては、情報交換して、また釣ります。友人のイカ名人は今日もイカをバンバン釣っていました。

でも、私はイカ釣りに飽きたので、オキアミコマセの竿も出すことにしました。この竿は置き竿にして、仕掛けを浮かせて流すことにしました。

そのまま水深20m近くまで浅くなったところで、この竿に小さなあたりが出ます。

釣れたのは、何とキスです。オキアミ餌で釣れてしまいました。

12:09

浅くなったので、タコ釣りをしてみようと、イカ餌木を外し、タコテンヤを出したのですが、こちらはすぐ根掛かりでロストします。一つしか作ってこなかったので、これでタコ釣りはできなくなってしまいました。

義弟もイカ・タコ狙いを続けます。そして、何かを掛けたようです。

「釣れたの?」

「うん、タコだよ。」

「タコって、どうして釣れたってわかるの?」

「底をずる引きしてたら、突然グインと重くなるんだよ。」

と言いながら上げてきます。

すると、上がってきたのは小型のコウイカです。

義弟が抜きあげようとしたところ、外れて落ちて逃げてしまいました。

「ああ、イカだった〜〜〜」

「残念だったねえ。」

「抜けると思ったんだけどなあ」

「底のずる引きでイカが来ることもあるんだねえ。」

ということで、あと一歩でイカを逃してしまいました。

その後は当たりが出ません。そこで、ついにもう一度深場に戻ることにしました。

また深場へ戻って魚釣り

深場に戻ったのは、12:45分です。義弟はイカ釣りですが、私はここからはオキアミコマセをメインにしつつ、時々イカ餌木も出すスタイルに切り替えます。

このオキアミコマセの竿に、明確な当たりが出ます。12:54分です。

すぐに竿をつかむと、なかなか良い引きです。これは良型の魚が期待できそうです。

上がってきたのは、赤い魚。マダイかなと期待したのですが、イトヨリダイでした。

前回釣ったイトヨリダイより大きく、30センチを超えました。

イトヨリダイは前回家内に好評だったので、嬉しい釣果です。

やはりオキアミコマセは無敵ですね。

これでお土産もそろって、いつでも帰れる気分です。

次の流しに入り、またオキアミコマセを出すと、またもよいあたりです。

そして、前回のイトヨリダイよりさらに強い引きです。

マダイを期待させる強い引きに、何が掛かったのかと、ワクワクです。

しかし、途中まで上げたところで、突然抵抗しなくなります。

バレた? と思いましたが、ちゃんと重さはあります。

糸を手繰ると、茶色い魚が見えてきました。

ウマヅラかな・・・・と思ったら、良型のカワハギでした。

13:37

30センチはありませんが、28センチほどの良型です。このサイズなら、あの強い引きも納得です。

この時期の大型カワハギはオキアミで釣れることが多いですね。

イカ釣りはどうしても釣れない

さて、お土産も十分になったので、イカ釣りに戻ることにしました。

すると、一度だけ乗りましたが、少し引いたところで外れました。どうも、イカは外れやすいのですね。

まだまだイカ釣りに慣れていないので、どのように合わせて、どのように引けばよいのかイマイチ分かりません。

オキアミコマセの方は放置しておいたら、キタマクラが掛かったり、

クラカケトラギスがダブルで掛かったり、

トラギスが掛かったり

しましたが、目立った釣果はありませんでした。トラギスは普段はリリースですが、今日はお土産が少なめなので、キープされました。

天気は益々よくなり、風も流し釣りにぴったりの弱風になりました。

「いい天気になったねえ。」

「これなら深場にも行けるよ。」

「でも、今日は電動持ってこなかったからだめだよ。」

「いつも持ってこなきゃ。」

「道具が増えると浮気したくなるでしょ。だからあまり持ち込まない方がいいのさ。」

義弟も途中で魚釣りモードに変更し、カモシ仕掛けで大物を狙いましたが、今日は全般に浅い場所なので、カモシに掛かるような魚は居ませんでした。

浅場で入れ当たり?

残り時間も少なくなり、浅場でイカに集中します。

すると、またも掛かりました。今回は大物のようです。すごい力です。これが上がったらすごいな・・・と思ったのですが、またも途中でバレました。

しかし、これ以降もイカやタコと思える当たりが頻発するようになりました。今日は浅場が当たり場所だったようです。

でも、どうしても水面まで上げることができません。途中でバレます。早く巻きすぎても、遅く巻いてもダメです。あたりに対する合わせが悪いのでしょうか。

イカ釣りをもっと学ばないとダメなようです。

義弟はタコを連発し、ついにコウイカも釣りました。

これで満足して帰れる体制になったのですが、当たりが連発しているので、つい止められません。

結局義弟はタコを3匹釣りました。

タコも、その場では種類が分からなかったのですが、右の写真のタコはスナダコでした。もう一匹もスナダコで、残りの一匹はイイダコでした。どれもマダコ科のタコですが、小型種です。今回の釣りでは、写真集にスナダコとカミナリイカの二種類も軟体動物を追加することができました。

そして、最後のフィナーレは、魚類の新種です。

熱帯魚屋で買えば万のオーダーと言われる高級魚ですが、釣り人には厄介者の魚、そう、ミノカサゴです。

15:00

カサゴの仲間ですが、身が水っぽく、食べてもあまり美味しくないそうです。

それより、刺されると、相当毒が強く、厄介なので、さっさとハリスを切ってリリースすることにしました。

写真集に新しい魚が加わったのは嬉しいですね。

この後20分ほど粘りましたが、結局イカは釣れず、これ以上やると片付け中に暗くなるので、15:20に納竿としました。

片付け途中で日が沈み、ギリギリ明るいうちに片付けが終わりました。

今日は天気予報は悪かったのに、終わってみれば最高の釣り日和でした。

今日の釣果

ということで、今日の釣果は、カミナリイカ、シロギス、イトヨリダイ、カワハギ、クラカケトラギス2匹、トラギス、ミノカサゴ(リリース)、キタマクラ(リリース)でした。

義弟はカミナリイカとスナダコ2匹、イイダコでした。

写真では、カミナリイカ2匹と、スナダコ1匹、イイダコは沖漬けの中に入っています。

今日は大半の時間はイカ釣りをしていましたが、イカ釣りが結構当たりがあるものだとわかったのと同時に、なかなか難しい釣りで、奥が深いということも痛感しました。だから多くの人が嵌るのですね。

でも、やっぱり私はイカより魚の方が嬉しいかな。28センチのカワハギの引きは楽しめました。

イカは、刺身もバター炒めも美味しく、満足でした。

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