2015年7月中旬

ちょっと前置き

最近、これまで使っていた持ち歩き用タブレットを、GoogleのNexus7から、SonyのXperia Z3 tablet compact に変えました。このタブレット、防水なので、釣りにも持って行けそうです。

でも、梅雨になり、毎週末雨で、なかなか釣りに行けません。週末が暇だったので、このタブレットで遊んでいたら、Lifelogというソフトを見つけました。自動で毎日の運動量や移動経路などを記録してくれるのです。ただ、当然タブレットを持ち歩いていないとダメですし、睡眠時間だけは、専用のウエアラブルデバイスがないと記録できません。

週末釣りに行けない悔しさと、睡眠時間を記録してみたい欲求に負け、つい、このウエアラブルデバイスを買ってしまいました。右の写真にある、SmartBand Talk SWR30  です。本当は、もっと安いSWR10という機種のあるのですが、私は携帯で時間が見られるようになって以来、腕時計というものをしたことが無いので、腕時計としても使えるこの機種にしました。

買ってみると、時計よりも、記録よりも、メールやLineの通知がとても便利です。手元でメールを読むこともできます。もちろん、睡眠時間の記録もしてくれます。これは良い買い物でしたが・・・このデバイスが、今回はトラブルの原因になりました。

今回の狙い

7月も中旬に入り、やっと週末の天気が良さそうですが、南海上には台風が二つもあります。波が高いので、外房は勿論、内房のボートも無理そうです。

ただ、台風が西進したので、波裏となる鹿島灘なら釣りになりそうです。

早速きむさんと相談です。

「晴れそうだけど台風の影響で波がありそう。 鹿島灘なら大丈夫そうなので、キスに行くか、港内でボートを出すかのどちらかかな。夜のカニでもいいけど釣れるかなあ・・・・」

「今年のキスは絶不調らしいよ。イシモチも釣れない。今年は鹿島灘は全体的に魚が少ないらしいよ。でも、とりあえず何か釣りたいんだよね。」

「港内の例のポイントに行けば、メバル位は釣れるんじゃないかな?」

「そうだね。先日Gakuさんが釣ったメバルならいいね。そこしか選択肢が無いね。」

ということで、鹿島灘に出撃することに決めます。義弟に連絡したところ、ここのところ悪天候でボートを出せてない義弟もボートを出したいということで、現地で合流することになりました。

現地7時集合の予定でしたが、早朝は渋滞もなく、6:45分頃現地に到着です。義弟は既に到着して車の中で寝ていました。早速ボートの組み立てです。

ボートに空気を入れていると、前述のSWR30がメールの到着を知らせてくれます。きむさんから、もうすぐ着きます、というメールでした。

で、車の傍まで戻って、きむさんの到着を待ちます。すぐにきむさんが到着したので、ちょっと話をして、またボートの組み立てに戻ります。

この場所は、一人ではボートを出すのが大変なので、義弟のボートを降ろすのを手伝ったりしながら準備を続けます。

7:40分ころには二艘のボートの出航準備が整いました。

トラブル続きの出航

まず、我々が出航です。出航して、ドーリーを上げようとして、違和感を感じます。ボートの床が柔らかいのです。

「あれ? 変だ。床から空気が抜けてるみたい。」

「え?本当?」

「うん。やわらかい気がする。たいして漏れてはいないけど、ちょっと戻ってポンプ取ってくるよ。ポンプ載せとけば、安心だから。」

ということで、ポンプを取りに、一旦着岸します。

義弟は遅れて出航し、近くで待っていてくれました。

ジョイクラフトのボートの床は、まず200mb程度でふくらました後に、一旦ボート本体と馴染ませて、再度450mb程度まで空気を入れるという手順が必要です。

柔らかい床に空気を注入するため、船上でポンプの気圧をセットするところで、今度は自分の記憶に違和感を感じます。今日はその高い方の気圧にポンプをセットした覚えがないことに気が付いたのです。

「あれ?もしかすると、二度目の空気入れてなかったかも。」

「それなら安心だね。」

早速空気を入れてみます。抜けている様子はありません。思い起こすと、ちょうど200mbで入れて、ボートになじませているところで、きむさんからのメールが来たので、一旦ボートを離れてしまい、戻った後に高圧で入れ直すのを忘れてしまったのでした。swr30の便利さが起こした失敗でした。

ちょっと安心しつつ、義弟のところまで行き、さあ一緒に釣り場に行こう・・・というところで、今度は義弟にトラブルです。

停泊してた義弟がエンジンを掛けようしたら、エンジンのスターターロープが切れてしまったのです。

「おお、どうする? 直せる?」

「すぐには無理だから、とりあえず釣り場まで引っ張ってよ。」

「了解」

ということで、義弟のボートを牽引して、一番近い釣り場を目指すことにしました。

結局出航場所の港を出たのは8:00を過ぎていました。

魚影はあるが・・・・

2艘で走っているので、時速8km程度しか出ず、最初の釣り場に到着したのは、8:30近くでした。

一応魚探に魚影は出ます。

最初に魚を釣ったのはきむさんでした。小型のメバルです。

「一応メバルは釣れたね。」

「とりあえず、第一目標が達成したけど、やはりアジが釣りたいね。」

「じゃあ、例のポイントに行こうか。」

と、義弟のボートを引っ張りつつ、次のポイントに移ります。

しかし、そこではなかなか釣れません。今日は風が堤防の方向に向かって吹いているので、すぐにボートが流され、堤防に当たりそうになります。

その上、義弟のボートを牽引しているので、2艘のボートをコントロールしなければならず、忙しくて釣りになりません。

牽引ロープがエンジンに絡むトラブルも起きました。

やはり、二艘を連結したまま釣るのは難しいですね。早速義弟がエンジンのスターターロープを修理し、エンジンが掛かるようにしたので、二艘で分かれて釣ることにしました。

風の方向を読み、最終的に良いポイントの上に流れるようにスタートポイントを決めて流し釣りです。

9:30頃、私にも待望の釣果がありました。カタクチイワシです。

カタクチイワシとしてはサイズがいいし、カタクチイワシの刺身は美味しいので、我が家では喜ばれる釣果です。

次に釣れたのもカタクチイワシ。イワシは沢山入ってきているようです。

アジがいた

9:50頃、きむさんの竿に強い当たりが出ます。

「何か来たよ。」

「イワシ?」

「イワシじゃないと思う。」

「メバルかな?」

「アジだといいなあ・・・あ、アジだ。」

ついにきむさんがアジを釣りました。今年この場所の初アジです。

これに力を得て、私の方もアジを狙いますが、どうもアジが来ません。

そこで、仕掛けをサビキ仕掛けに変えてみます。

しかし、アジは来ません。でもイワシは順調です。ウルメイワシも釣り、10:00頃には、ついにマイワシも釣りました。

その直後、イワシではない強いあたりが来ます。

これはアジが来たか・・・と思ったのですが、横に走ります。

上がってきたのは、予想通り、サバでした。

これはマサバですね。この後もサバがちょくちょく釣れますが、マサバとゴマサバの二種が入っているようです。

きむさんもサバを釣っています。

10:13分、やっと私にもアジが来ました。

アジ2匹とウルメイワシの3匹同時です。

前回外房では釣り損ねたので、冬の深海以来のアジです。やっとアジが釣れて安心しました。

その後はポツポツとイワシ、サバ、アジが釣れますが、入れ食いとまでは行きません。

この頃から、風は逆向きになったので、堤防から離れる向きに流して釣ります。

アンカリングでアジが上向く

近くで釣っている義弟のボートを見ると、一か所に停まっています。どうもアンカリングして釣っているようです。

この場所は航路からは外れているので、アンカリングすることは可能です。そこで、ついに我々もアンカリングして釣ることにしました。

すると、定期的に群れが通ることが分かりました。

この群れは、サバの群れ、イワシの群れ、アジの群れ、そして、どうしても餌を食わない魚の群れがあるようです。

暫く釣っているうちに、この群れの違いが魚探で読み取れるようになってきました。

例えば、下の画像は、11:30頃の画像で、左が50kHz、右が200kHzです。

50kHzの方が音波の広がりが大きいので、広い範囲の群れに反応します。200kHzはほぼ真下だけなので、これに反応が出れば、魚が下にいる証拠です。

左の大きな群れはカタクチイワシですが、真ん中の下あたりにアジもいそうです。で、右の底の濃い反応は多分サバです。

アジの反応が分かるようになってきたので、釣れる時も分かるようになってきました。

「Gakuさん、反応ある?」

「今は無いねえ・・・・・あ、来た」

「あ、掛かった。」

「こっちも掛かった」

「アジだ。」

魚探にアジの反応が出ると、きむさんがかなりの確率でアジを釣ります。

私にも、アジが段々と良く釣れるようになってきました。

きむさんは、ワカシも釣りました。

そしてなぜか大型のイシモチ(シログチ)まで釣ります。

シログチがいるならと、針の一本にイソメを付けてみますが、シログチは二度と釣れませんでした。

私の方は、魚探の反応にさらに慣れてきてきます。

「きむさん、底の近くに反応がある。でも、アジにしては濃いし、サバにしては薄くて、カタクチイワシにしては小さい。きっと違う種類のイワシじゃないかな。」

と言っていると、釣れたのは、ウルメイワシ。ついにイワシの種類まで魚探で見分けることに成功しました。

勿論、魚探の反応は場所や時期で変わりますから、同じ反応でどこでも見分けられるわけではありませんが、魚ごとの特徴は出るので、経験を積むのが重要ですね。

その後、潮止まりとなり、あまり釣れなくなってきたので、結局13:30頃まで釣って納竿としました。

今日の釣りは入れ食い絶好調とは言えませんでしたが、やっと鹿島灘でもアジが釣れるようになったので、夏休みの海水浴時期の出航場所として使えそうです。

ちなみに義弟は最初にアジを釣り、そのアジを泳がせてヒラメを狙ったようですが、ヒラメは釣れなかったようです。

今日の釣果

結局今日の釣果は三人分で下の写真の通りです。我々はサバは大半をリリースしましたが、義弟がキープしていたので、結構サバも写真に写っています。アジは30匹強でした。真ん中の大きめの魚がきむさんが釣ったシログチです。

今日は青物の日でした。下の写真上から、マサバ、ゴマサバ、マアジ、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの6種を釣りました。きむさんは、これ以外に、メバル、ワカシ、シログチを釣りました。

 

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