2016年4月中旬
今回の狙い
さて、ここのところ魚類以外の獲物が続いたので、この週末は魚を釣りに行きたいところです。
天気予報を見ると、午前中は絶好の釣り日和です。早速きむさんにメールです。
「午前中なら快適だけど、早く来れる?」
「じゃあ、5:30着で行くよ。お刺身サイズの魚が釣りたい。」
ということで、いつもより1時間以上早く出発することになりました。すると、16号も全く渋滞がありません。順調に走って7:30には現地に到着しました。
ボートを組み立てていると、一艘のゴムボートが戻ってきました。早い戻りだなあ・・・・と思ってると、さらにもう一艘戻ってきます。この旗は知っています。baronさんのボートです。
「あれ? baronさん、もう戻ってきたよ。」
「入れ食いだったんじゃない?」
「この時期に入れ食いなんてあるかなあ?」
と言っていると、バロンさんが蓋の閉まらないクーラーを抱えて戻ってきました。中にはブリと呼べるほどのワラサです。
「これが釣れちゃって、締めようとしたらボートまで締めちゃって、「シュー」って音がしたから、慌てて戻ってきたんですよ。」
「ああ、そうなんですか。いいサイズですねえ。メタルジグですか?」
「いえいえ、深場狙いのサバ餌に掛かってきたんですよ。」
「あ、そうなんですか!!」
サバ餌でこのサイズのワラサとは、羨ましい限りでした。
ちょうどbaronさんと会えたので、我が家に人質になっていた草刈りエンジンさん譲りのリールも渡すことができ、ラッキーでした。
さて、我々も早速出航です。いつもより一時間以上早く、8:30に出航でした。
今日の狙いは、風のないうちに深場とカサゴ、風が出てきたらイトヨリの予定です。
baronさんによると、朝は鏡面のように静かな海だったようですが、この頃には既に風が吹きはじめていました。しかし、まだ大丈夫そうなので、深場に直行です。
一応イナダを狙って、ルアーをトローリングしながら走ります。でも、この釣り方は、早朝しか釣れないですね。
風で釣り難い深場
途中で草刈りエンジンさんのボートを発見したので、近寄って釣果を聞いてみます。
「どうですか?」
「朝方は大漁でしたよ。イナワラ二本にマダイも釣れました。」
「それはいいですねえ。あ、電動リールありがとうございました。」
「いえいえ、代りに赤いの釣れたら分けてくださいね。楽しみにしてますよ。」
ということで、草刈りエンジンさんからアカムツ期待が発せられましたが、未だに2匹目が釣れていない(私は一匹も釣っていない)アカムツ、いつになったら釣れるのでしょう・・・・・
さて、30分ほど走って深場に到着です。
一回目の投入をして、義弟に電話です。
「どこにいるの?」
「カサゴポイント。大きなオニカサゴと大アジが釣れたよ。」
「アジが釣れたんだ。」
「そっちは?」
「今始めたところ。風が強くて釣りにくいね。」
ということで、義弟も釣果を確保したようです。
しかし、深場釣りは風のせいで旨く行きません。
なかなか思った方向に流れないのです。
そのうえ、どんどん風が強くなり、波が高くなります。
シーアンカーを入れても、あっという間に浅い方に流されてしまうのです。
2回ほど深場を流しましたが、釣果なく、波が高くなってきたので、波の無い方に撤収することにしました。
向かい風の向かい波の中、びしょ濡れになりながら移動です。
やっとまともに深場釣りも釣果なし
大きく移動して、これまで釣ったことのない場所に入りました。10:00過ぎです。
一度目の流しで水深200m近く、二度目の流しでは250m以上の場所まで流れ、やっと深場釣りができましたが、糸を全部出しても底に着いているのかどうかわからない状況です。
この中で、きむさんはトラギスやヒメを釣りますが、私の方にはなにも掛かりません。
この場所の釣りでの唯一の価値は、一度高切れしたので、残りが何メートルあるのが分からなくなっていた、私の電動リールに巻かれた糸が、残り360mだったのを確認できたことでした。
11:20分、2度目の流しでは、二人の仕掛けが交差してしまいました。上げてみると、きむさんの仕掛けに良型のサバが掛かっていました。
「ああ、これで仕掛けが絡んだんだね。」
「今頃餌が釣れてもねえ・・・」
「風が強いと深場はダメだね。どうする?」
「カサゴは?」
「カサゴポイントも同じ状況だと思うよ。」
「じゃあ、イトヨリしかないね。」
「うん、イトヨリポイントに行って、アンカリングして釣ろう。」
ということで、イトヨリポイントに移動することになりました。
折角早く来たのに、最初の三時間は何も釣れず、釣りにくい中で苦戦しただけで終わりました。
イトヨリポイントでやっと釣果
11:45分、イトヨリポイントに到着です。早速アンカーを下ろします。
ここでは、草刈りエンジンさんから譲って頂いた電動リールで釣ってみることにしました。
操作感はとても快適で、良い品でです。これ専用の竿が欲しくなりました。
私の使っている竿は、ダイワのインターラインシーパワーシリーズで、青いのです。しかし、今回購入した電動リールは赤いので、きむさんが使っているシーフレックスの色がぴったりお似合いです。色でつり具を選ぶのは、釣り師としては失格ですが、釣りは趣味だから、気持ちの良い方がいいですよね。
ということで、電動リールには大満足ですが、魚の当たりの方はありません。
釣り始めてしばらくして、なんだかロープのこすれる音が聞こえてきました。
「あ、アンカーがどんどん出てる。」
「あ、それで仕掛けが安定しなかったんだ。」
「流されてるのに気が付かなかったよ。」
アンカーを下ろした時に、ロープが椅子に挟まっていて止まったので、紐が結ばれていると思い込んで、よく確認しなかったのが失敗でした。ということで、結局いつものイトヨリポイントからかなり離れたところでアンカリングすることになってしまいました。
しかし、イトヨリはこのあたり一帯を広く泳ぎ回っているはずです。このまま、そこで釣ることにしました。
「今日はどうも作戦が裏目に出てる気がする。」
「うん、何も釣れないねえ・・・」
と話していると、竿先が少し反応します。
あたりかな、と思い、竿を手に持ち、大きくあおります。
すると。。。急に引き込みました。当たりです。
「お、何か来た。いい感じ」
ということで、巻き上げます。
初めて使ったリールだったので、ドラグの調整なども甘く、調整しつつ巻き上げます。
そして、海面に上がって来たのは、狙っていたイトヨリでした。前回と同様、40センチ近い良型です。
新電動リールに魂が入りました。
「おお、やっと釣れた。これで満足だ〜〜」
「一人で満足しないでよ〜〜」
ということで、きむさんにも気合が入ります。
そして数分後、きむさんにもきました。
こちらはさらに強い引きで、マダイかもと思いましたが、さらに大きなイトヨリでした。
「これは前回より大きいよ。」
「やっとお刺身が釣れた。」
「いつも二人に一匹ずつ釣れるのが不思議だよね。」
「海が配慮してるんだよ。」
と話していると、結局その通りで、その後はまた釣れません。
クラカケトラギスや、
トラギス
です。
「だめだね、やっぱり一匹ずつしか釣れないねえ・・・・・」
「風もなくなってきたし、カサゴポイント行く?」
「カサゴポイントは海保の船のあたりなんだよねえ、アマダイポイント行ってみようか。」
「じゃあ、そこにしよう。」
ということで、またも移動です。
アマダイポイントはヒメばかり
13:30、アマダイポイントに到着し、流します。
まだ風が少しあるので、流されながらの釣りです。
ここは当たりは出るのですが、釣れるのはヒメばかりです。
私の方はオキトラギスも釣れました。
どうも、展望が開けません。
「だめだね。やっぱりカサゴポイント行ってみる?」
「そうだね、新鮮なサバ餌もあるしね。行こう。」
ということで、カサゴポイントに移動です。今日は移動距離の長い釣りです。
カサゴポイントも釣り尽くしたか?
カサゴポイント到着は2時過ぎです。
近くに鳥山が出ていましたが、これを狙いに行く暇はありません。
早速仕掛けを下ろしてポイント上を流しますが・・・・釣れません。
昔はカサゴポイントはポイントの上に入れば、かなりの確率で釣れたのですが・・・・・
上げてみると、仕掛けが絡んでいました。これでは釣れないはずです。
二回目の流しでは、私は絡みを解くのに時間がかかったので休戦です。きむさんは釣りましたが、何も釣れませんでした。
三回目の流しも釣れません。風が弱くなったとはいえ、まだ流れる速度が結構速いので、錘が底に安定しません。
「だめだね。」
「カサゴポイントも釣り尽くしたかなあ。」
「どうする?」
「ちょっと不完全燃焼だねえ。」
「じゃ、最後の一回、もう一度流そう」
ということで、カサゴポイント4回目の流しです。
底に仕掛けを安定させるため、錘が下に落ちたところで、暫く糸を出し続け、仕掛けを止める作戦にしました。
時々大きくあおって、仕掛けを大きく移動し、また次の場所に止めます。
すると・・・・・当たりが出ました。
「お、あたった。またヒメか?」
「どう?」
「お、ヒメじゃなさそう、これはカサゴかな。」
と言いながら巻きます。
しかし、途中で大きく暴れたのは一度だけ、すぐに暴れなくなりましたので、オニカサゴでは無さそうです。
上がって来たのは30センチ弱の良型のアヤメカサゴでした。
並行して、きむさんの方にも何か掛かります。
「カサゴ?」
「カサゴだと思う。」
「ずっと暴れるなら鬼だよ。」
「じゃ、鬼かも。タモがいるかも。」
かなり重いようです。
期待して待ちますが・・・・・
残念、3本針のうち上二本には大型のヒメがダブルで掛かっていました。3本目の針にはアヤメカサゴですが小型です。この組み合わせが、大型のカサゴっぽい反応を演出したようです。
「あ、残念だったね。」
「うん、でも時間だからもういいよ。」
ということで、これで納竿としました。
到着は15:30でした。
今日の釣果
ということで、今日の釣果は、イトヨリ、アヤメカサゴ、ヒメ、オキトラギス、クラカケトラギス、トラギス各1でした。イトヨリとユメカサゴの2匹(写真の上の2匹)だけキープです。きむさんの釣った魚(写真の下の3匹)のうちイトヨリは死後硬直で曲がっていますが、私のより5センチは大きくてでっぷり太っていました。良型のアカササノハベラと小型のアヤメカサゴは私がもらったので、週末のおかずには十分でした。
今日は風が強く、満足な深場釣りができなかったのは残念でしたが、まあお土産は確保できたので、良しとしましょう。
自宅に帰り、早速、草刈りエンジンさんから入手した電動リール用の竿を注文しました。
でも在庫が無いというメールが来ました。次回、この竿のデビュー戦ができるかな。
前回蒸しで美味しかったイトヨリ、今回は半分はバーナーで皮を焼いでお刺身に、残り半分はホイル焼きにしてみました。
このイトヨリのホイル焼きにポン酢がぴったり合って美味でした。
来週末は仕事で行けないので、次の釣りはGWです。
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