2016年7月下旬

今回の狙い

7月も忙しい日々が続きます。前半の週末は天気がすぐれません。

さらに7月半ばには前の職場を退職して、出向中だった新しい職場に正式に移籍したので、送別会などで週末が空きません。

7月は釣り日誌なしで終わりそうな状況で、最終週を迎えました。

最終週は、義弟からは土曜のタチウオ釣りを誘われたのですが、金曜が大阪出張なので、土曜の釣りは疲れるし、日曜は天気が悪そうです。ということで、義弟の誘いはいったんは断ります。

しかし、大阪での仕事が早く終わり、きむさんも土曜出撃が可能となったので、せっかくの機会だからと、タチウオ釣りに挑戦してみることにしました。

朝はいつも通りの時間に出発し、釣り場に向かいます。

途中で義弟から電話です。どうもエンジントラブルのようです。

9:00には現地に到着、義弟を発見します。

話を聞いてみると、浅い海で出航して、エンジンが砂を噛んだらしく、冷却水が出なくなっているのに気づかずに走っていたらエンジンが焼けてしまったとのことです。エンジンはとても治りそうにないので、1馬力のジェイモを付けたうえで、私のボートで牽引してポイントにいくことにしました。

久々の釣りなので、準備にも時間がかかります。一時間ほどで準備を終え、10:00に出航しました。

魚影なく、当たりなく、突然大物?

初めての出航場所なので、状況がよくわかりません。どうもアマモ場があるようで、そこを避けなくては危ないようです。海岸沿いを手でボートを引っ張って運び、安全そうな場所から義弟の船を牽引して出発しました。

太刀魚のポイントは、約3キロ沖合です。義弟のボートをけん引しているので、時速は8キロも出ず、最初のポイントまで30分かかります。

この場所はずっと浅く、30分近く走っても、やっと水深が10mを超えるほどです。

さらに進んで、水深が15mを超えたところで、義弟と別れ、まずは糸を出してみますが、魚がいる雰囲気はありません。

義弟は、一度このポイントを攻めているので、いろいろと情報を持っているようで、別のポイントへ転進していきました。我々は勝手がわからないまま、釣り続けます。

しばらく釣っていると、弟が戻ってきました。

やはり、もう少し進まないとダメのようです。

11:30頃 本命の航路塔の近くで義弟と合流し、この航路塔周辺を攻めることにしました。

確かに、この周辺は魚探に反応が出ます。ただし、水中を覗くと大量のクラゲが浮遊しており、海面には赤潮が流れ、魚のいる雰囲気ではありません。

ダメそうだなあ・・・・と思いつつも、餌釣り仕掛けを投げ込んだ状態で放置し、ルアーを投げ続けます。

12:00過ぎ、そのルアーが、突然水中で止まります。あれ? と思って煽ると、何かかかっているようです。しかし、動きません。

なんだろうと思い、巻き始めると、急に動き始めました。

「お、何かかかった!!」

「タチウオ?」

「う〜ん、タチウオにしては強すぎるなあ。」

と話していると、急にすごい勢いで動き出し、ボートの下にもぐります。ドラグの調整をする間もなく、一気に走られて、PE1号の道糸がぶち切られてしまいました。

これは、道糸が弱っているのに使い続けていたせいでしょう。残念です。この大物は何だったのか・・・・・

しかし、これで、何かいることはわかりました。

その後はちょっと気合を入れて餌釣りをしますが、なにも来ません。

太刀魚用のルアーは一個しか持ってなかったので、ダイソーで買った100円メタルジグも取り出してみますが、こちらにも、何も来ません。

やはり魚影は薄いようです。

ポイントを大きく変更

12:50分、義弟が提案するもう一つのポイントに、大きくポイントを変更してみることにしました。

ちょうどこのころ、今日の漁を終えた遊漁船が戻っていきました。

写真の船は打木丸という横浜の船ですね。HPを読んでみると、ここのところ、このあたりのタチウオは不調なので、アジ釣りをしているようです。やはりタチウオは居なくなってしまったのですね。

周りを眺めると、かなり遠くの南側に遊漁船が集まっており、そこにタチウオがいるようですが、とても行く気になりません。

新しいポイントでは、魚探に反応が出ますが、タチウオ仕掛けには掛かりません。今日はこませを持ってこなかったので、この群れが何の群れなのか、分かりませんでした。

遊漁船のアジ釣りは順調だったようなので、アジだったのかもしれませんね。

夏の炎天下の釣りはつらく、そろそろやめたい気持ちになってきました。

13:30分、投げ続けていたルアーについに反応です。何かかかりました。

前回の重い当たりではなく、これは上がってきます。期待が持てそうです。

上がってきたのは狙い通りタチウオでした。指4本サイズの良型です。

タチウオがいることが分かり、ほっとしました。

しかし魚探には反応が出ていません。魚影は薄いようです。

10分後、またも当たり。今回は前回より軽いので、小さな、と思ったら、やはり指3本サイズの小型のタチウオでした。

それでも、2匹居たので、きっとまだ居そうです。やっとタチウオ釣りに気合が入りますが・・・・その後は釣れません。

餌釣りに超大物

今日のタチウオは、二匹ともほぼ底で釣れました。そこで、ルアーを底に這わせます。

すると、何かルアーに当たりが出ます。上げてみると・・・・なんと、小さなハゼが針に引っかかっていました。

このハゼは、通称テカミと呼ばれる、イトキリハゼですね。

リリースしてみましたが、ほぼ死んでいるようなので、もう一度拾って、太刀魚の餌釣りの針につけてみることにしました。

そして、またルアーを投げ続けます。

14:20分、放置していた餌釣りの竿が、大きく引き込まれます。

何かかかったようです。

合わせてみると、一気にドラグから糸が出て、20mほど走られます。

しかし、そこで止まります。今度は全く動きません。これは青物ではありません。

巻くと、じわじわと上がってきますが、あと5mくらいになると、また思いっきりドラグから糸を引き出して潜っていきます。

「なんだ? 大きいぞ?」

「糸は大丈夫?」

「タチウオのぶっとい仕掛けに、深場用のPE4号だから、切れることはないと思う。」

「なんだろうねえ。」

「もうすぐ上がるよ・・・」

といったものの、また潜られます。

「まあ、ゆっくりやるか」

ということで、じっくり取り組むことにしました。

義弟もこの様子を見て、遠くから近づいてきました。

「なんなの?」

「まだ分からない。」

「ルアー?」

「いや、餌釣り。さっき、ハゼ付けたんだ。」

「マゴチじゃない?」

「マゴチにしては強すぎ。」

と言いつつ、期待して糸をまきます。

何度かの巻で、やっと姿が見えるところまで上がってきました。上がってきたのは・・・・・

「あ、サメだあ〜〜」

残念、釣れていたのは、大型のサメでした。

これで、期待感は萎みましたが、ここから上げるまでが、さらに一苦労。

しばらく格闘して、やっとネットに入ったのは、140cmほどのサメです。

針ががっしりと口に刺さっていますが、ハゼを付けた方の針ではありませんでした。

ボート上に上げるだけでも一苦労でしたが、何とか持ち上げて写真撮影です。

初めて見る模様なので種類はわかりません。

自宅に帰ってから調べてみたところ、どうも、このサメ、いつも釣ってる「ドチザメ」のようです。ドチザメって、こんなに大きくなるんですね。

この戦いで、私は疲れ切ってしまいました。

この後しばらく太刀魚を狙いますが、結局釣れず、15:00になったので、終了としました。

今日の釣果

ということで、今日の釣果は、タチウオ2、ドチザメ1(リリース)、イトヒキハゼ1(餌)でした。今考えると、最初に掛かった正体不明の巨大魚の動きも、ドチザメの動きと似ていたので、あれもドチザメだったのでしょう。

まあ、タチウオがいることだけは確認しました。ただ、ポイントが遠いので、ちょっと疲れますね。よほど入れ食いでないと行く気にならない釣り場です。

タチウオは太いところを刺身でおいしくいただき、翌日塩焼きで全部食べました。

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