2016年11月中旬

今回の狙い

11月になっても週末は毎週強風です。しかし、ついに風のない日が訪れました。早速みんなで出航です。義弟は外房に行くようですが、バロンさんと草刈りエンジンさんが内房参戦の予定です。我々も、内房に出撃決定です。

今回は、夏のハワイ出張で手に入れた、新しい魚探、LowranceのElite-5 Ti に、新しくアメリカから通販で取り寄せたトータルスキャン振動子を取り付けて、デビューさせることにしました。

この振動子、CHIRP Sonar, StructureScan、DownScan Imagingを一つの振動子で同時にこなす優れものですが、大きすぎるのが欠点です。

これをトランサムにつけるのはちょっと無理があるので、今回はボートの船尾に飛び出したチューブ部分の下に括り付けてみることにしました。

 当日はいつも通り6時ころ出発。8時頃に釣具店に到着しました。

すでに草刈りエンジンさんとバロンさんは出航済みのようです。ベストポジションに車が置いてありました。

我々も、早速ボートを準備して出航です。

バロンさんを探してうろうろ

出航は9:12でした。

まずは、バロンさんを見つけて挨拶しようと、イカ釣り場に行ってみます。草刈りエンジンさんは9.8馬力の機動力でどこにいるかわからないので、会えたらラッキーという感じですが、バロンさんは今日はイカ釣り場にいるはずです。

「バロンさんのボートってどんなの?」

「緑と黄色の旗だよ。」

「ボートの色は?」

「ベージュ色。」

「いないなあ・・・あれかなあ・・・・」

「確かに緑の旗だね、行ってみよう。」

と近づいてみますが・・・・・

「あれ、二人乗ってない?」

「うん、二人乗ってる。」

「二人のはずはないから、バロンさんじゃないよ。」

ということで、バロンさんを発見できません。

「アジ釣り場にいるかもしれないから、行ってみよう。」

ということで、アジ釣り場に移動です。

移動が長いので、ルアーを出して、トローリングしつつ動きます。

アジ釣り場で新種を逃す

アジ釣り場到着は9:30でした。

到着して船を止め、トローリングに出していたルアーを回収しようと巻いたところで、これに当たりが出ます。

「あれ? 何か食った。」

「サバ?」

「小さいからサバかな。」

「サバだといいねえ。」

ということで、餌のサバに期待ですが・・・・・上がってきたのは40センチほどのシイラでした。

「シイラだあ。」

「なんだかぼろぼろのシイラだね。」

確かに、ひれが破れていてボロボロですが、今日の初物なのでキープしました。」

落ち着いたところで、アジ・イトヨリ・サバ狙い開始です。

今日は、私が調整した不凍沖アミデビュー戦です。

「オキアミ作ってきたよ。みりんとアミノ酸で不凍化してみた。」

「へえ、きれいな色だね。」

「おいしそうでしょ。ブドウ糖も入れてある。不凍にしたはずなんだけど、だめだった。」

「このエサべたつくね。」

「そうなんだ。それが欠点なんだよね。」

きむさんはゴム手袋をしているので、べたつきが良くわかるようです。私は素手なので、べたつきは気になりませんでした。

餌は美味しそうなのですが、何も釣れません。魚探には時折魚群が写りますが、小さい魚のようです。

そして、きむさんがその魚を釣りました。

「これが魚探の魚だよ。なにこれ? アジ?」

「アジじゃないよねえ・・・・ヒイラギじゃん。」

体側にはヒイラギ独特の模様が見えていました。

「ヒイラギかあ・・・」

ときむさんがリリースです。私も、ちょっとヒイラギにしては体高が低いなあ・・・・とは思ったのですが、深く考えませんでした。

しかし、あとで考えてみると、あの魚はヒイラギではなくオキヒイラギでした。折角の初物を写真を撮らずにリリースしてしまったのは残念でした。内房の魚種の多さは、油断大敵ですね。

その後は魚が釣れません。餌を確認するために上げてみると、針が一本無くなっています。

「あ、針がない。」

「こっちもだよ。これはフグだね。」

「フグかあ。諦めて深場行こうか。」

「折角風がないし、深場チャンスだね。」

ということで、ここを諦め、深場に移動することにしました。10:12分です。

草刈りエンジンさんと再会

深場に向かって走っていると、後ろからボートが追い付いてきます。5馬力の我々に、二人乗りで軽々と追いつくのは、9.8馬力の草刈りエンジンさんでした。

「おお、こんにちわ。」

「お久しぶりです。」

「今日はどうですか?」

「二人ともイカ釣りましたよ。」

「それはいいですねえ。バロンさんが見つからなくて。」

「バロンさん、あっちですよ。バロンさんから、Gakuさんがこっちに走っていったって聞いたので、追いかけてきたんです。」

「あ、そうなんですか。やっぱりイカ釣り場にいたんですねえ。」

「これからどこに行くんですか?」

「深場に行こうと思って。」

「じゃあ、頑張ってください。」

「あ、写真撮らせてくださいね。」

「お、じゃ、魚持ちますね。これならカンパチって呼んでいいでしょ?」

「おお、立派なカンパチですね。トローリングですか?」

「ジギングですよ。あ、サバいります?」

「あ、ぜひください。サバ釣れなくて困ってたんです。」

ということで、草刈りエンジンさんから釣りたての大型サバを頂き、安心して深場に行ける体制が整いました。

深場で新魚探活躍

深場到着は10:30でした。最初は水深280mの場所です。

きむさんはシロムツ狙いでサバ餌、私は赤ムツ狙いでサケのはらすとホタルイカとサンマです。

魚探には魚影がはっきりと映っています。新魚探は解像度がかなり良いようです。

「230m〜260mあたりに魚がいるよ。シロムツだと思うよ。」

「じゃあ、それ狙うね。」

ということで、きむさんがシロムツを狙います。

そして、しっかりと大きめのシロムツを上げてきました。

「やっぱり深場のシロムツは固いね。」

「深場ができるときにはシロムツは釣りやすいね。」

「次はどうする?」

「アカムツポイント行こうよ」

「了解」

ということで、大きく移動し、水深230m辺りに行ってみます。

仕掛けを下してしばらく流していると、そこの方に魚影が映り始めます。

「魚影があるよ。今度は底。」

「底なんだ。」

「うん、シロムツじゃないと思う。なんだろう・・・」

「狙ってみよう。」

ということで、きむさんが狙います。そして釣り上げたのは、クロムツでした。

「ほほう、あの魚影はクロムツか。シロムツとは違うと思ったんだ。」

魚探の魚影の差が分かるほど300mが鮮明に出るのはうれしいですね。

次の場所では魚影が出ないまま釣ります。巻き上げていると、50m辺りで当たりが出ます。

「あれ、今当たった。」

「こっちも当たったよ。」

「なんだろう・・・」

といいなら上げてみると、私もきむさんも小型のユメカサゴが釣れていました。

「こいつが水面が近くなって暴れたんだね。」

ということで、ユメカサゴの面白い習性発見です。

次はさらに深場、水深340m辺りに行ってみます。

「魚影があるよ。240m辺り。」

「風で流されるから、どのくらい下まで錘が行ってるかわからないや。」

「そうだね。下から探ってみるしかないね。」

ということで、400m近く糸を出して、ゆっくり探りながら上げてみました。

途中で、何か小さなものが掛ったような気がしたのですが、いまいちよくわかりません。

で、上げてみると、赤い魚です。

「おお、キンメダイだ。」

小さいながらも、初物のキンメダイが釣れました。

やはりここにはキンメダイもいるようです。もっと大きいといいのですけどね。

次の流しでは、底を狙ってみることにしました。

すると、重くなります。しかし、魚の反応はありません。

錘の重さなのか、魚なのかわからないまま、巻き上げてみると、魚が付いていました。

クロビシカマスです。この魚は美味しいので嬉しい外道です。

このころから、風が出て、深場の釣りが難しくなってきました。

「深場やめて、カサゴに行こうか。」

「そうだね。どこに行くの?」

「新しいカサゴポイント目星付けてるから、そこに行こう」

ということで、カサゴポイントに移動です。13:30です

カサゴポイントはきむさんの独壇場

カサゴポイントに入ると、早速きむさんがオニカサゴを釣ります。

「お、やはりここはカサゴポイントだね。」

ということで、カサゴ釣りに気合が入ります。餌は草刈りエンジンさんから新鮮なサバを頂いているので、ばっちりです。

しかし、ここから先は、きむさんの独壇場でした。流すたびにきむさんがカサゴを釣ります。私は釣れません。

きむさんは、ついに50センチ近いオニカサゴまで釣りました。

この差は仕掛けにあったようです。風の中できむさんが選んだ仕掛けが良かったようです。

このポイントでは、私は何も釣れないで終わりました。

結局14:45分まで釣って、納竿としました。

岸に戻ってみると、海岸べりに多くの人が集まって、何か騒いでいます。

上陸して見にいくと、大型の魚が弱って、岸に流れ着いたようです。

これはアブラソコムツのようです。まだ生きていましたが、深海魚なので、生還できるとは思えませんでした。

今日の釣果

ということで、今日の私の釣果は、シイラ、ユメカサゴ、キンメダイ、クロビシカマスでした。写真では、きむさんのオニカサゴの大きさが目立ちますね。

前の日誌 次の日誌