深場一筋で大漁

なんと一ヶ月ぶりの出航です。本当に今年の夏は、週末ごとに風の強い日が続きましたね。やっと訪れた平和な日ですが、予報では少し波がありそうだったので、近場の深場一本で勝負しようということになりました。曇天のおかげか、深場の活性が高く、アカムツは釣れなかったものの、久々の深場大漁に恵まれました。

釣りに行けない夏後半

8月20日以降、忙しい日が続きます。仕事でハワイに行って、仕事の隙間でホテルの前のビーチに行って水中ビデオを採ってきました。泳ぎながらビデオを撮るのはなかなか難しいことを痛感しました。

ハワイの砂浜に居たセミホウボウ?

色々な魚が居ました。

8月22日には私の使っている魚探の会社Lowranceから、自動リアルタイム等深線作成機能(Genesis Live)が公開されました。私の使っているElite tiもバージョンアップすれば、この機能が使えるので、早速ソフトをバージョンアップしました。Lowranceは最低でも購入から3年間、最新ソフトウエアの供給で機能をアップさせることが保障されているので、こういう新しい機能が出ても買い換える必要がありません。これは嬉しいですね。

Genesis Liveの機能は、これまでハミンバードやガーミンなどでオートチャートライブやクイックドローなどという名前で呼ばれていた機能と同じものです。魚探で水深を図りながら、その場で海底地形図を魚探の上に書いていってくれる機能です。正確な海底地形図を作るには、記録したソナーデータを修正してリーフマスターなどのソフトに投入する必要があり、リアルタイム作図はかなり予測をしながら描くので、まあ、おもちゃのようなもので、信頼性は低いのですが、それでも初めて行く場所などにはとても便利そうですね。




やっと釣りが出来る日が来た

9月に入っても、第一週、第二週と風の強い週が続きます。第三週はどうしても釣りに行きたいので、金曜日も候補に入れ、金曜~月曜の四日間、どの日でも出れる体制で待ちます。しかし、金曜は強風。土曜も雨と強風です。やっと日曜は曇天ながらも風は止まりそうです。baronさんも出撃決定とのことで、きむさんと相談して、日曜出撃を決めます。

「きむです。明日は行けるよね? いつもの深場とイサキセットで良いですか?」
「Gakuです。大丈夫です。波が少し高いので、沖のイサキは無理かも。もう居ないという説もあるし。 今回は深場一本やりかな。」
「了解です 一応コマセとイサキセットは持って行ったほうが良いよね? 深場一本勝負なら持って行かないけどどうする?」
「まあ、浅場にアジがいるかもしれないしねえ・・いちおうオキアミはもって行きます。」
「了解。じゃあ持っていきます。」

ということで、どうしてもお土産確保の思考から逃げられない我々は、色々な準備を持ち込んでしまいます。

当日も予定通り合流して出発です。

「今日はbaronさんだけの予定だったんだけど、3.5馬力さんも急遽参戦らしいよ。」

「狙いは?」

「baronさんはマイクロジギングで、3.5馬力さんは深場じゃないかな。もうこの時間は出てると思うよ。」

「じゃあ、3.5馬力さんが群れを見つけてくれてるかな。我々は3.5馬力さんを見つけて、その近くで釣ればいいね。」

と最初から他人頼りの釣行計画を相談しながら現地に向かいます。道中、3.5馬力さんからアカムツ写真が送られてくるのを心待ちにしていたのですが、残念ながら写真は来ません。

「3.5馬力さんもbaronさんも苦戦中かな。」

「写真が来ないってことは、そうだよねえ。」

などと話しながら、7:30には現地に到着しました。

到着してみると、連休の中日と言うのに、先客は1艘だけでした。船名に「鱚」の文字が入っているので、キス釣りが好きな方なのでしょう。この方が先に出て、我々は2番目に出航です。




3.5馬力さんから新鮮なサバ調達

さて、8:30に出航です。出航と同時に雨が降り始めます。前回を思い出します。でも、今日はそれほど強い雨にはならないはずです。

「今日はどこから行くの?」

「今日は深場直行にしよう。」

と予定通り深場一直線です。途中アジポイント近くにアンカーしたボートが数隻釣りをしています。その向こうにbaronさんのボート発見です。

baronさん、万歳ポーズでここまでは不調のようです。

「どうですか?」

「当たりは何回かあったんだけど、乗らなかった。」

「あのボート群は何ですかね。」

「アンカリングしてるから、アジだと思うよ。これから行ってみるところ。」

「了解です。我々は深場に3.5馬力さん探しに行きますね。」

「3.5馬力さん、サバに苦しめられてるみたいだよ。」

とbaronさんと別れて深場に向かいます。

さて、3.5馬力さんはここに居るはず、とめぼしをつけた場所に、パーフェクターのスパンカーが見えます。あれが3.5馬力さんに違いない、と思って近づいてみると・・・・なんと、朝隣に居た「鱚」さんでした。てっきりキス釣りかと思ったら、今日は深場釣りのようです。

すると、3.5馬力さんはどこでしょう。周りにはPFのスパンカーが見えません。

ちょうどそのとき、3.5馬力さんからクロムツの写真が送られてきました。場所を聞くと、もっと浅いところで、「サバもあるよ~~」とのことです。

早速、新鮮なサバを頂く為に、3.5馬力さんのところまで戻ることにしました。

3.5馬力さんはすぐに発見できます。で、サバを2匹も頂いてしまいました。貴重な新鮮なサバです。

「どうですか?」

「ここでクロムツ3つ掛けたよ。」

「それはいいですね。」

ということで、3.5馬力さん、好調のようです。我々も、3.5馬力さんの邪魔にならないように少し離れつつも、近辺で釣ってみることにしました。無事雨もやみ、釣り開始です。




深場活性高し

魚探に魚影が写る場所を見つけ、まずきむさん投入です。

次に私が投入します。その頃には、もうきむさんが上げ始めています。

「何か釣れたの?」

「小さい当たりがあった。シロムツかな?」

予言どおり、上がってきたのはシロムツでしたが、なかなか良い型です。

きむさんが再投入するため、底まで降りている私の方の仕掛けの糸を開放にして、糸を伸ばしつつ移動します。我々は二人で深場釣りをするときは、二人の仕掛けが絡まないように、きむさんが発案した2段階投入法という釣り方をします。まあ、簡単に言えば、二人の投入間距離を開けるために、毎回片方が投入した後、数十メートル移動してからもう一人が投入すという方法ですが、これで二人の仕掛けが絡むことは、殆どありません。

で、きむさんが投入し始めたところで、私の仕掛けを巻いてみると、重くなっています。これは何か掛かったようです。

上げてみると・・・なんと、6本針パーフェクトで、シロムツ4、クロムツ1、ユメカサゴ1でした。

ユメカサゴもクロムツも結構よいサイズです。

きむさんもクロムツをダブルで上げています。今日はクロムツが良さそうです。




ボートが流されたおかげで・・

多点針に沢山魚がかかるのは嬉しいのですが、問題は、糸撚れによる絡みです。仕掛けを復活させるのに、どうしても時間がかかってしまいます。二人で仕掛けの復活に悪戦苦闘です。

仕掛けを復活させ、さあ投入です。投入して、魚探を見ると・・・あれ? 水深が100mを切っています。ipilotのアンカーモードが解除され、ボートが流されていたようです。

この水深ではムツは無理だよな・・・・と上げようとすると、何か掛かっています。この水深で掛かるとすればサバです。確かに強い引きです。

「サバが釣れたっぽい。」

「お、いいね。新鮮餌追加だね。」

サバだよなあ・・・と思いながら上げてみると、扁平な魚影が見えます。

「あれ?エチオピアが釣れた?」

「エチオピアにしては引きが弱すぎない?」

「なんだろう・・・あれ?シマアジっぽい・・・あ、カイワリだ。」

ということで、釣れていたのは30センチ超の立派なカイワリでした。

これは美味しい釣果です。でも、ここで釣り続けても、もう一匹カイワリが釣れるとは思えないので、深場に戻ります。




好調持続

深場も好調持続です。きむさんがクロムツを連発します。いちどきむさんが「タモ出して」と叫んだので、アカムツが釣れたのか!と思いましたが、大アジでした。

私の方はシロムツが多いものの、時折クロムツが混じります。今日は天気が曇天で暗いので、日が昇ると深い場所に行ってしまうクロムツが比較的浅場に留まっていることを期待してはいたのですが、期待通りの釣果です。

シロムツも型の良い物が釣れます。ちなみに、今日のシロムツは、良型と小型の2種類です。

同時に2つのサイズが釣れることもあるので、シロムツの群れにはサイズの違うシロムツが混ざっているのでしょうか。

10時過ぎ、突然近くにカモメが集まってきました。鳥山です。左端に見えているのは3.5馬力さんのPFです。

早速きむさんがルアーを投げてみると・・・何か掛かりました。でも、軽いようです。

「これはサバだなあ・・・・」

といいつつ上がってきたのは、小型のゴマサバでした。

「まあ、サバでも餌になるからいいか。」

「そうだね。サバも沢山釣って餌用に冷凍しておこう。」

ということで、今日はサバもキープです。

その後も順調に釣果が伸びます。深場釣りですが、仕掛けを下ろすと、すぐ当たりがあります。いわゆる入れ食いです。ただ、巻き上げて、仕掛けを解いて、餌をつけて、投入した仕掛けが着底して・・・・に時間が掛かるので、入れ食い感はありません。とはいえ、深海釣りには珍しい、あたりが頻発して楽しい釣りです。

11時過ぎには珍客も釣れました。きむさんは釣った事があるのですが、私は初めての「ツボダイ」です。

時折、降ろす途中にサバに食いつかれたり、上げてる途中でサバが食いついたりで、サバの数も増えます。




アカムツ探し

12時になりました。突然当たりが止まります。太陽が出て明るくなったせいか、それとも干潮の潮どまりでしょうか。

「どうする?」

「イサキに行く?」

「今日の深場釣果にイサキまで持って帰ったら多すぎるよ。」

「じゃあ、アカムツ探しに行こうか。」

「そうだね。今日は深場に専念しよう。」

ということで、少し深い場所に移動してみることにしました。

しかし、そこでも当たりがありません。突然深海の魚が居なくなってしまったかのようです。

仕方がないので、深海をゆっくり流しながら釣り続ける事にしました。

途中、仕掛けをスクリューに巻き込まれるミスなどもあり、古い5本針仕掛けに変更して釣り続けます。

すると・・・13:30を過ぎて、やっと当たりです。

上がってきたのは、シロムツ3、クロムツ2の5本針パーフェクトです。突然魚が戻ってきました。

きむさんにもまた釣れ始めます。きむさん、小型のシロムツはリリースの余裕です。

そして、私の次の投入では、クロムツ4匹+ユメカサゴです。

もうこれで十分ということで、私は納竿です。

きむさんも、今日二度目の仕掛けのモトスを切られ、錘を失い、強制納竿となりました。14:50分です。

15:00時過ぎに港に戻ってみると、駐車場に空のトレーラーが並んでいます。我々の後にボートが3艘出たようです。

さて、8月に取り付けた、Fuel Data Manager、一ヶ月目にして、やっと使ってみることができました。結果は・・・・

本日の使用燃料は5Lでした。確かに今日は行きと帰りにエンジンを使いましたが、あとは殆どipilotで過ごしたので、こんなものでしょう。コンソールで燃料計が見れるのは安心感が高いですね。

ちなみに、今日は風が弱かったので、ipilotは一日使用してもバッテリーは余裕で残っていました。問題は電動リール用のバッテリーで、さすがに深場入れ食いで二人で使い続けると、それ以外に魚探も3台繋がっていることもあり、20Ahと言えどもギリギリのようで、終盤には電動リールにバッテリー不足サインが出ていました。バッテリーシステムは、もう少し見直す必要がありそうです。

帰る途中にbaronさんの釣果写真が到着、ハタ、イトヨリ、ヒラメとbaronさんらしい釣果が並んでいました。




今日の釣果

今日の私の釣果は、クロムツ10匹位、シロムツ15匹位、サバ5~6匹、ユメカサゴ2匹、カイワリ1匹、ツボダイ1匹でした。

自宅に戻り、夕食のおかずは、カイワリとシロムツの刺身、カイワリとサバの塩焼きとしました。サバは冷凍して次回以降の餌にする予定でしたが、一番大きなサバ1匹だけマサバだったこともあり、食べてみることにしました。でも、まだ夏のサバでした。やはりサバは寒くならないと美味しくないですね。

クロムツは、一晩置いたほうがおいしいということで、翌日の夕食で刺身と煮付けにしました。

クロムツの刺身と焼き霜造りとたたき、シロムツの刺身とたたきです。一日置いたクロムツは、甘みが出てとても美味しくなっていました。

小型のシロムツは私が引き取ったので、南蛮漬けにしてみました。これを食べるのは数日後になりそうです。

さて、来週も三連休ですね。出れるかな~~~




Follow me!

深場一筋で大漁” に対して 10 件のコメントがあります

  1. sai より:

    釣行お疲れ様でした。
    相変わらず凄い釣果ですね?館山に行きたくなりますが、その頃には群れは居なくなってるんだろう
    と思います。いつもの事です(笑)
    燃料計は良いですね、今回90k位走りましたが、燃料の量が見てわかるとかなり安心です。
    今度お会いした時見せてください。
    外房で太刀魚釣って館山行きますね(笑)

  2. すてきち より:

    釣行お疲れ様です!
    パーフェクトでずらずらと釣れるなんてよっぽど活性が高かっみたいですね。
    燃料計もばっちりで”Genesis Live”も導入!ほとんど無敵ですね!
    自分の方はご無沙汰でして、そろそろかなーと思っています。

    課題の深場バッテリーシステムがどう進化するか楽しみにしてますよ~

  3. 3.5馬力 より:

    ガクさんお疲れ様でした。イヤー大漁でしたね。仕掛けは6本針ですか‼︎私は3本から手返し良い2本針で釣ってました。二本でもハリス絡みあってストレス溜まる時ありますので6本針はとてもとても無理です。それにしても前回魚は全くの沈黙で今回は活性高かったですねー。何が違うのか?釣りは奥が深いですね、また宜しく〜〜。

  4. KAZU黒ハル より:

    はじめまして。
    先日、スロープで鍵のやり取りをさせて頂いた2馬力ボートです。

    さすが立派な釣果ですね。
    わたしは、ジギング1本で、撃沈でした。

    ちょくちょく館山には顔を出す予定なので、その際はご指導よろしくお願いします。(笑)

  5. Gaku より:

    saiさん、コメントありがとうございました。まあ、今回の深場は釣れ過ぎですね。外房も行きたいのですが、ついお土産確実な内房に安易に流されてます。saiさんの太刀魚釣果が聞けたら、すぐ外房いきますので、ぜひよろしくお願いします。

  6. Gaku より:

    ステキチさん、コメントありがとうございました。ステキチさんは外房開幕に参加されなかったのですね。ステキチさんのウェブ、広告が出るようになってて寂しいです。ぜひ復活期待しています。
    今回は巻き上げ途中で鯖に食われるのが嫌なので、なるべく追い食いを狙ってはいたのですが、クロムツの活性がこれだけ高いのは初めてでした。更に電子艤装の意欲が増したので、楽しみにしててください!次は何を買おうかな(笑)

  7. Gaku より:

    3.5馬力さん、コメントありがとうございました。また、新鮮な鯖もありがとうございました。二匹あったし、3.5馬力さんのクロムツ情報もあったので、安心して釣りができました。我々は前半は鯖が釣れませんでした。
    仕掛けは私は怠慢なので、底から10mの範囲が一度に探れるように針数を多くしているのですが、シロムツならともかく、クロムツがズラズラ釣れたのは驚きました。やはり曇天が一番のポイントではないでしょうか。
    また次回、よろしくお願いします。

  8. Gaku より:

    KAZU黒ハルさん、コメントありがとうございました。ジギングは釣れるとデカイ分、敗退リスクも有りますよね。我々は二人とも、家族に魚を持って帰ることがもっとも重要な使命なので、お土産が確実な餌釣りになってしまいます。
    深場の魚は、目の前に餌があれば必ず食いますよ。我々は、お教えするようなテクニックはなにも持っていませんが、ぜひまたご一緒しましょう。

  9. あひ より:

    おはようございます~♪

    一日前の土曜に出しましたが、無理はいけませんね。
    雨はザーザー、活性も最低。
    それでも深場なら何とかなったのかもしれませんが、こういうときに限って深場封印してたりで、どうしようもなかったです。

    クロムツいますね~♪
    いるところには固まっているみたいですね。
    場所はおおよそ固定なんですかね。それとも移動してますか?

    もっと通って色々試すしかないですね。

  10. Gaku より:

    あひさん、コメントありがとうございました。
    あひさんは土曜日出撃でしたか。それは雨で大変でしたね。今回、金曜からずっと雨続きで曇天だったのも、クロムツを比較的浅場に引き出した要因かなと思います。昔ゴムボートで日の出と共に出てた頃は、150m以浅でもクロムツが釣れましたが、8時以降しか出られない最近は200m越えないと、なかなかクロムツに会えません。クロムツの群れが明るさと共に移動しているのは間違いないと思いますよ。それぞれの明るさでの溜まり場を見つけたいですね。
    我々も今度は真鯛狙います。よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください