魚探の研究に出撃

しばらくはきむさんが休漁なので、私も出撃はしないつもりでしたが、この週末は絶好の天候そうです。きむさんがいない間に、色々と電子装備の性能を確認しておきたいと思っていたので、出撃することにしました。

ガソリンスタンドで釣師に出会う

土曜は久々の好天、そして弱風です。波も徐々に弱くなる予報なので、最高の釣り日和になりそうです。3.5馬力さんも出撃とのことで、仲間がいると心強ですよね。内房に出撃することにしました。

狙いは、前の週にセットした魚探の使い心地や電池の状況を確認すること。魚探の探査震度を確認すること、アマダイのポイントなど、新しいポイントを開拓すること、などなどです。釣果は必要ないので、気楽な釣りです。

唯一の問題は、前日までガソリンを購入しておかなかったことです。金曜は自宅への戻りが10時過ぎになりました。我が家の近くのスタンドは、24時間ですが、夜は店員さんがいない完全セルフなので、ガソリン缶への給油はできません。

タンクの残量はちょうど半分です。 普段の釣りなら、どこに行くかポイントが決まっているので、ガソリン量も把握できるのですが、実験となると、ガソリンを満タンにしておきたいところです。

そこで、当日の朝、現地の港の近くにある和泉石油さんに立ち寄ってみることにしました。googlemapによると、7:30開店(日曜はお休み)とのことで、時間的にもぴったりです。写真を撮り忘れたので、googlemapから借りてきました。下の小さなスタンドです。

店の中にボート牽引状態で入ることはできなかったので、近くに駐車してガソリン缶を持ってお店に行くと、ご夫婦で経営されているようで、70歳位のおじさんがガソリンを入れてくれました。

「昔は俺もこんなやつ引っ張って、釣りに行ってたんだよ。でも、年を取ったから、今は遊漁船に乗るんだ。」

「あ、そうなんですか。確かにこれは体力使いますよね。私もあと10年が限度かなと思ってます。」

「で、このあたりの釣り人集めて、会を作って、春と秋に釣り大会開いてるんだよ。今まで一度も欠かしたことがないよ。」

「それはすごいですね。皆で船に乗るんですか。」

「大会のときは、仕立ててね。春と秋で狙いも変えて。」

「それは楽しいですね。」

「今は会長は譲ったけど、今でも毎回参加しているよ。」

ということで、このガソリンスタンドのおじさんも、釣り大好きな人でした。さすが館山ですね。

現地は懐かしい顔と始めての顔

現地に到着してみると、青い123tomboyのさくら号が到着していました。私がtomboyを買う切っ掛けともなった後藤さんです。

「お久しぶりです。」

「久しぶりですねえ。お店開いてないみたいで、漁協の場所を調べてたとこ。」

「あ、漁協わかりますよ。もう誰か来てると思うので、取りに行ってきますね。」

と漁協に向かいます。しかし、誰もいません。早すぎたかな、と準備しながら待っていると、後藤さんから電話です。

「いまお店のおばさんが来て、鍵はこっちにあるって。お店の開店は10時だけど、鍵だけ渡せるように来てくれたらしい。」

「それはありがたいですね。では、戻ります。」

ということで、駐車場に戻ります。

後で分かったのですが、今日は第三土曜なので、漁協はお休みだそうです。外房と同じで、第1土曜と第3土曜がお休みなのですね。でも、内房の船止めは第1土曜だけです。漁協がお休みなので、お店のおばさんが鍵を預って、わざわざ朝早く来てくれたようです。ありがたいですね。

駐車場に戻ってみると、カートップボートが一台到着していました。それに3.5馬力さんも到着です。

3.5馬力さんのパーフェクターと、カートップの方のドルフィン

カートップの方のボートは、ホープボートのドルフィンでした。今回が進水式だそうです。ボート仲間が増えるのは嬉しいですね。まあ、カートップの方も、今日は進水式だから出しやすいここに来た、と言ってましたので、今後は浜から出航かもしれませんね。

今日はこの4艘で出航です。まず後藤さんが出航し、私は3.5馬力さんを待って、一緒に出ました。8:40出航です。

3.5馬力さんのパーフェクター

「今日は深場ですよね。アカムツポイントですか?」

「そうです。」

「了解!!」

ということで、まずは深場に一直線です。

風はないけど波が高い

深場に到着してみると、意外と荒れています。

この波は予想外でした。それでも、まずはここで釣ってみることにします。

3.5馬力さんも隣に入って、釣り開始です。魚探には、底に何か居るような反応が出ていますが、まだこの振動子の反応に慣れていないので、イマイチ見分けがつきません。ともかく投入です。

ipilotで停止して、仕掛けを入れます。一時間色々誘ってみましたが、何も食いません。荒れがひどいので、結構ボートが揺れます。ちょっと心配になったので、酔い止め薬を飲むことにしました。内房では珍しいです。

しばらく釣っていると、ゴムボートがやってきました。久々の義弟でした。今日は内房に出ていたようです。

さて、止まって釣っていても当たりがないので、次はオートパイロットモードの実験です。きむさんと二人で釣る時は、深場で船が動くと二人の仕掛けがお祭りしやすいので、原則止まって釣るのですが、今日は一人なので、お祭りの心配はありません。あまり使うことのないオートパイロットモードを使って、ゆっくり動きながら釣ってみました。しかし、やはり何も食いません。

今日はいろいろ実験したいこともあるので、ゆっくり釣っているわけにはいきません。結局この場の釣りは1時間半で、竿を上げて、実験に向かうことにしました。

魚探研究色々

まずは、探査深度を確認するために沖に向かいます。しかし、波が高く、沖に行こうとすると、珍しくスプレーを浴びる状況です。

とりあえず深さ330mまで行ってみます。装着直後の釣行で360mまで行ったので、この深度では必ず見えるはずです。

魚探はちゃんと底を捉えています。B258-200Hz振動子の側だけでなく、インナーハルに取り付けてあるP79-50Hzでも、しっかりと底が見えます。今日は潮が澄んでいるのでしょうが、それにしてもこのP79はなかなか優秀ですね。

底には何か居るように見えるので、ここから流されながら、仕掛けを一本下ろしてみることにしました。しかし、何も食いません。このままだと、今日は坊主になりそうな感じです。

しばらく流されて、駆け上がりの近くまで来ました。下が魚探の画像です。

P79画像
B258画像

左の画像では、深さ360mの海底が二重になり、どんどん浅くなっているように見えます。右の画像では、深さは380mで、全くその兆候が見えません。これが、魚探の指向角の違いです。

左の画像では、斜め方向にある駆け上がりの浅い部分が写り始めているのです。指向角の違いをはっきりと確認することができました。

ここで、昔から使っているアルファタックルの電動リールの糸巻き量を確認するために、糸を出してみました。結論として、500mは巻いてあるようです。しかし、500m糸を出すと、巻き上げるのが大変です。あまり楽しい釣りではないことを痛感しました。

シロムツの群れ発見

しばらく駆け上がりの調査をしていると、魚探に群れが写りました。ちょっと見づらいのですが、左がP79、右がB258の画像です。

P79画像
B258画像

左の画像を見ると、235mから下辺りに魚がいて、255m辺りの底までずっと魚影があります。右の画像を見ると、底は275m辺りで、魚が居るのは230mから255mの間です。

なぜか、いつもB258の方が深さが深く写るのですが、それよりも面白いのは魚の居る位置です。本当は魚は底から20m浮いているのに、P79だと浮いているのが分かりません。これは、P79の方は指向角が広いので、斜め下に居る魚の反応を拾ってしまい、それが深いところに居る魚の魚影として表示されてしまうからです。

こんな感じで魚探研究をしていたら、釣りを忘れていました。早速竿を下ろしてみます。この魚影は何でしょうか。イカかシロムツだと思ったのですが・・・・シロムツでした。

良いサイズのシロムツ

深さがはっきりと分かるので、狙うのは簡単です。底から20m上を狙えばいいだけですね。次の投入で、2匹追加します。これでシロムツは十分です。13:00を過ぎたので、もう時間が余りありません。波がだいぶ収まってきたので、当初の予定通り、400mのチェックに行ってみることにしました。

スマホに表示される海釣図Vのnew pecの海図を見ながら、水深430mのところに到着し、早速測深です。

表示された水深は420mでした。なんと、この場所でもP79も海底を捉えていました。P79だと水深が405mと出ます。この誤差はどこから来ているのか・・・・まだまだ魚探はなぞが沢山あります。

魚影はなさそうです。まあ、300~500mって、一番魚が居ない深度ですよね。500mを超えると、新しい世界に入るのですが・・・

さて、これで魚探のチェック、それに電動リールの糸巻き量のチェックを終え、最後にこれまで竿を出したことのない場所でアマダイを狙ってみることにしました。

アマダイ狙いは外道の山

13:45にポイントに入り、早速アマダイ狙いの仕掛けを下ろします。

しばらく誘っていると、小さい当たりです。これはアマダイではないな・・・・と上げてみると、ちょっと珍しい魚です。

昔釣ったホシヒメコダイのメスかな、と思ったのですが、ちょっと違う感じです。帰って調べてみると、これがヒメコダイでした。このヒメコダイ、私がいつも使っている「「新」魚大図鑑」では、ホシヒメコダイの欄に「ヒメコダイに似るが・・」と書いてあるにもかかわらず、ヒメコダイは収録されていないという不思議な魚です。まあ、アマダイ釣りでは定番の外道ですが、私にとっては初物なので嬉しいですね。早速釣魚図鑑に追加しました。

ホシヒメコダイとヒメコダイ

その後、しばらく電話やLineで釣りが出来ません。放置した竿には、またもこいつらです。

アマダイ釣りとしては、棚が合っている証拠ですが、これ以上こいつらを釣っても仕方がないので、納竿することにしました。

ちなみに、外道としてキダイが釣れるようだと棚が上過ぎ、ヒメ、トラギス、カナガシラ、ムシガレイが釣れるようだと棚が下過ぎ、ヒメコダイ、ホシヒメコダイが釣れるなら棚はばっちりと言われてますが、その棚の差は数十センチしかありません。多分棚の差ではなくて、生息環境が、ホシヒメコダイとアマダイは似ているのではないかと思うのですが・・・・まあ、このあたりは次回確認ですね。

14:30に納竿して港に戻りました。港では後藤さんに追いつき、3.5馬力さんと、カートップの方は既に上がっておられたので、私が最後でした。

今日の釣果

ということで、今日は釣りをした時間は半分くらいで、あとは色々実験をしていましたが、まあ夕食には十分なシロムツ3匹が入手できました。ヒメコダイ2匹、ホシヒメコダイ2匹も持ち帰りました。ヒメコダイ属はハタ科の魚ですから、美味しいんですよね。

全部塩焼きで、美味しく頂きました。

さて、これからしばらくは冬眠です。よほど状況がよければ出ますが、2月はメンテナンスのシーズンですよね。来週は車検もあります。次の出航はいつかな~~~

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魚探の研究に出撃” に対して 6 件のコメントがあります

  1. 3.5馬力 より:

    ガクさん先日はお疲れ様でした。前半あれてましたねー。隣にガクさんいたので釣り出来ましたがPFとしてはギリギリの海況でした、試すことと備品の数が比例して増えて来ますね。ガンガン研究して深場釣りのknow-how極めたら是非おこぼれ下さい。次回は3月ですかね。またご一緒しましょう。私は土曜日アップします。

  2. ステキチ より:

    釣行おつかれさまです!

    深海も浅場と同じように情報処理できるとは素晴らしい!
    シロムツは20mも浮いているもんなんですね。イサキみたいに根があるところに群れてたりするんでしょうか。

    深いところが映る魚探が欲しいなぁー。

  3. あひ より:

    おはようございます~♪

    深場の探索お疲れさまでした。
    あまり得ることのない貴重な情報ですので、大変ありがたいです。

    ドルフィンのカートップさんがいらっしゃったとか。
    珍しいですね。
    どこかでお会いできるかな♪

  4. Gaku より:

    3.5馬力さん、先日はありがとうございました。予想以上の荒れでびっくりでしたね。これでしばらくは冬眠ですかね~~~3月に再会するのを楽しみにしております。

  5. Gaku より:

    ステキチさん、コメントありがとうございます。シロムツは以前から浮いてる気がしていました。やはり下過ぎるとサメの餌になるのでしょう。20mも浮いていたのは意外でした。
    これから色々な魚影を釣ってみて、それぞれの魚の癖を掴みたいですね。魚探の解像度も欲しいなあ・・・・・やばい、当面買い物禁止です(笑)

  6. Gaku より:

    あひさん、コメントありがとうございました。ドルフィンさん、処女航海でマダイを釣り上げたそうなので、あひさんスタイルで、今後も館山湾に来られることと思います。楽しみですね。私の方は深場情報集めます。500m以深の情報、まってますね~~~

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