保冷剤に悩む

魚探購入資金が少し浮いたので、釣具屋さんに行って、物欲発散をしてきました。買ったのは餌用のクーラーと保冷剤、それにクッションです。でも、結局魚探は2台目も注文してしまったので、駄目駄目です。とりあえず今日は、保冷剤について悩んでいたことを整理してみます。

餌用クーラー購入

魚探購入予定が変更になり、何故か資金が浮いた気分になります。で、つい、釣具屋さんに行って、散財をしてしまいました。一つは餌保存用の小型のクーラーボックスです。このクーラーには、帰りのために保冷剤を入れておく機能も期待しています。座席の大型クーラーボックスでは、保冷状態がよくないのです。

今までは餌用クーラーにはレジャー用の安いのを使っていました。娘がインドから持ち帰ったクーラーです。これでも餌の保温には十分なのですが、保冷剤の保温には力不足です。

で、購入したのはダイワの15リットルのクーラーです。保冷機能は犠牲にして、蓋に投入口が付いているものにしました。釣りの途中で出し入れする餌は、ほぼオキアミだけなので、この投入口から出し入れできます。

保冷剤の選択

これにあわせて保冷剤も追加購入です。問題は保冷剤の選択です。ご存知の通り、保冷剤には、解凍温度が違うものがあります。普通に売っているのは水と同じ0度ですが、最近流行っているのは-16度で解凍するものです。さらに普通の氷をそのまま使う方法、ペットボトルに水を入れて凍らせて使うという方法もあります。ペットボトルの技を見てると、保冷剤を買う価値があるのか、ちょっと悩みますよね。

アイリスオオヤマ製、DCM製大、DCM製中、ダイソー100円

ただの氷でも、保冷剤でも、-20度の冷凍庫で固めれば、-20度まで下がります。但し、固体状態の比熱は液体の半分程度なので、-20度からそれぞれの融解温度までの間に放出する冷気エネルギーは僅かです。ご存知の通り、保冷剤の価値は固体から液体に遷移するときの融解潜熱です。保冷剤に使われている高分子ポリマーも98%は水なので、融解潜熱にはペットボトルの水も保冷剤も殆ど差は無いはずです。

では、なぜ-16度の保冷剤を使うかというと、溶解温度が-16度の保冷剤は、-16度になったところで溶け始め、融解潜熱を全て放出して溶け終わるまで-16度を維持するからです。これをクーラーの中に入れておけば、空気は水より比熱が4倍小さいし、1000倍軽いのでクーラー内を冷やす冷熱量は少なくて済み、アイスクリームが溶けないで維持できます。

しかし、釣り用のクーラーに入れる保冷剤の場合、釣っている間はクーラーに一緒に海水も入れて冷水〆をしますよね。海水は空気より比熱が大きいし、重量も大きいので-16度の保冷剤を使ってもクーラー内の海水が固まるほど冷えることはありません。

単純計算で30リットルのクーラー半分(15リットル)に20度の海水を入れ、それを500gの保冷剤2個で冷やすと、保冷剤の融解潜熱が300kj/kgで、水の比熱が4kj/kgですから、300÷15÷4=5で、クーラー内の海水温が5度下がって15度になるだけですね。実際には、その間にも外気温との差で外部から熱が入るので、クーラー内の海水温は、ある程度下がった後は、また上がり始めるはずです。やはり保冷剤は4個(2kg)位は必要ですね。海水が15リットルなら、2リットルのペットボトル1本を凍らせて入れるのが適当な量ってことですね。

結局のところ、裸体の氷でも、ペットボトルに詰めた氷でも、0度の保冷剤でも、-16度の保冷剤でも、kgあたりの融解潜熱は殆ど同じでしょうから、クーラー内に放出できる「冷やす力」は結局保冷剤の重量で決まるということですね。

では、保冷剤を使う価値は何でしょう。裸体の氷は解けると海水の塩分濃度が下がるし、常に海水と接して氷表面が対流するので溶けるのが早く、裸体の氷よりペットボトルに入れた氷のほうが良いのはすぐ分かります。この、溶けるのが早いというのがポイントの気がします。

保冷剤の価値は、保冷剤内部の液体がゲル化しているので、対流し難く、ペットボトルの氷より保冷剤内部の熱伝導性が悪いことが重要なのではないでしょうか。つまり、溶けるのが遅く「冷やす力」をゆっくり放出することが保冷剤がゲル化されている理由だと思われます。イメージとしては下の図のような感じかと思います。

ということで、保冷剤を海水に使うと、氷よりもゆっくり冷える分、長く冷える、ということではないでしょうか。最低温度は急速に冷やせるペットボトルの水のほうが低くなる可能性が高いですね。トータルで冷やす力は同じですが、外気温との差が小さい時間が長いので、実用上は保冷剤の方がちょっと有利になる気がします。

ということで、保冷剤にも価値があることを納得したので、やはり保冷剤を購入します。

これまで私はアイリスオオヤマの-16度保冷剤(5個で2100円)と、ダイソーの0度保冷剤(一個100円)を併用して使っていました。私が-16度の保冷剤を利用しているのは、クーラーに保冷剤を入れるときに、-16度の保冷剤で0度の保冷剤をはさんで入れておくと、外側の-16度の保冷剤の方が先に溶けていくので、溶けたものから取り出すことができるからです。クーラー内を広くするのに、凍結温度の違う保冷剤が混ざっていると、途中で溶けて無価値になった保冷剤から先に除くという使い方ができます。

本当は、釣りの場合はこの用途に最も良いのは裸体の氷ですね。海水濃度は薄くなりますが、どんどん溶けるので、クーラー内がどんどん広くなります。毎回大きな氷を作る冷凍庫の余裕があるなら、海水と同じ塩分濃度の氷を使って裸体で保冷剤として使う方法が正解かもしれません。

ちなみに、釣りが終わって持ち帰るときには、釣った魚は全部死んでいるはずなので、本当は海水を捨てて、魚と保冷剤だけにして、保冷剤が魚に直接触れないように持ち帰るほうが、保冷効果は高いはずです。つい面倒なので、そのまま持って帰ってしまいますけどね。今度から、釣りが終わった時点でも餌用クーラーの保冷剤が生き残ってたら、ちゃんと海水は捨てて帰ろう!!

保冷剤の購入

今回は餌用クーラーの保冷で、さらに釣りが終わった後にその保冷剤を魚用のクーラーで使うことを想定しているので、餌や0度の保冷剤が溶けないように-16度の保冷剤を入手したいところです。

ただ、愛用していたアイリスオオヤマの-16度保冷剤(ハードタイプ)は販売終了になったようで、ウエブなどで見ても圧倒的に売れているのは下のLOGOSの保冷剤です。釣具屋にもこれしかありません。

でも、この保冷剤は高いのです。悩んでいたら、ケイヨーD2に少し安めの-16度の保冷剤が売っているのを発見しました。容器が厚いので固まるまでの時間が長く、ということはゆっくり溶けることが期待できるということです。今回はこの保冷剤を購入しました。

クーラーのオマケでクッションも購入しました。私の船にきむさん以外が乗る場合や、私が別の船に乗せてもらう場合に、クッションは必須で、すでに一つ持っていたのですが、このゲルクッションには前から興味があったので、ひとつ買ってみることにしました。

クッションの効果はどうかな。早く使ってみたいものです。ま、ゲスト用なので、自分で使うことは無さそうですが・・・・

ちなみに、釣具ではなく、コロナ対策の一日一万歩への散財モード感染もあり、スマートウォッチ、スマート体重計、散歩用ベスト、散歩用新型スマホ(実は散歩の間にポケモン狩りしてます)と散財が拡大しています。まあ、ダイエットは進んでいるので、散財の価値が出ているということにしましょう。

さて、この週末も出航します!! 魚は居るかな?

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください