クロムツの日

先週末に引き続き、今週も予報がイマイチでしたが、出撃してみました。天候は先週に比べると、幾分ましな状況で、深場で珍しくクロムツがたくさん釣れました。いつもと違う獲物が揃ったので、悪条件で出漁した割には良い釣りになりました。

またも予報が悪い

先週は悪天候で喰いも悪く、久々の貧果に終わりましたが、今週末も似たような予報です。同じ日に出る計画だった3.5馬力さんは、予定を変更して釣行日を変えるようです。我々も、出航するかどうか、きむさんと相談です。

「きむです。前回と同じ感じだけどどう?」
「そうだね。天気はいいけど波が高そう。深場は無理かも。」
「じゃあ深場封印で行きますか?カサゴも無理かな?あとはまたキス?ウマヅラポイントに行ければいいけどどうかな。」
「予報が悪くなってるから、夕方決めよう。3.5馬力さんは中止したようです。波が高いのが問題。」
「波予報は先週より悪いね。まあ無理に行く程ではないかな。」
「波は西南西だから、南側のポイントはなんとかなるとは思うけど、快適ではなさそうだね。」
「了解です。一応行くつもりでいますが、夕方の予報で決めましょう。」

ということで、夕方を待ちます。

「Gakuです。釣りができないってことはなさそうだから行ってみますか?朝はゆっくりでいいかも。」
「了解です。 いつもの装備で良い? 深場も出来そう?」
「深場はどうかなあ。ウマヅラポイントも無理かも。島近くのポイントでハタ狙い?イトヨリポイントは大丈夫かな。」
「では荷物減らして浅場だけにします。コマセも要らない?」
「コマセとサバ一匹はこっちで持っていくよ。深場はもしかしたら行けるかもしれないよ。最近の天気予報当てにならないから。」
「じゃあ一応深場も持って行きます。明日は一時間遅く行きますね」
「了解です。」

ということで、出撃することにしました。と言っても一時間遅い出発にしたので、身体は快適です。

「今日はアオイソメはどうする?」
「う~ん、もうキスはいいかな」
「そうだね。じゃ、今日はアオイソメなしで行こう。」

ということで、港に到着です。スロープの予約者は10人以上いましたが、我々より先に出航しているのは一艘だけのようです。駐車場にもトレーラーは一つしかありません。やはり皆さん天気予報を見て、中止したようです。

我々も準備をして9:00に出航です。波風の予報は悪いものの、天気だけは先週と違って快晴です。富士山もきれいに見えていました。

まずはハタ狙い

港の中でも少し波がある感じです。やはり今日は高い波が西から入ってきているようです。船もスピードが出せないので、ゆっくり南に向かいます。

途中で湾口から帆船が入ってくるのが見えました。近寄ってみると、「日本丸」でした。帆を張っていないのが残念でしたが、やはり帆船はかっこいいですね。

波を避けるため、南寄りのポイントを探します。イトヨリポイントを通過し、定置網付近に行くと、見たことのあるゴムボートの二人組の一人が手を振っています。

近づいてみると、義弟でした。久々です。

「イカ? なかなか釣れないよね。」

「先週9匹釣ったっていう人がいたから来てみた。そっちは深場?」

「深場は波がありそうだから手前でハタ探しかな。」

「こっちはここでイカ釣ってるよ~」

ということで、我々はハタポイントに向かいます。

ハタポイント到着は10:00でした。

早速きむさんが仕掛けを下します。私は一つテンヤを下してみました。

魚探には魚が居ることが表示されているのですが喰いません。しばらく粘ってみましたが、釣れそうにありません。

「ここダメそうだね。ウマヅラポイントに行こうか。」

「行けそう?」

「ここと同じ波だったら何とかなるよね。」

ということで、ウマヅラポイントに移動です。

群れは居るのに喰わない

10時頃にウマヅラポイントに到着し、群れを探します。いつもの場所に群れが居ました。早速きむさんに釣ってもらいますが・・・・喰いません。

群れの移動も早いようで、すぐに居なくなります。次の群れを見つけて試してみても、やはり喰いません。どうもイサキやアジではないようです。

ぐるぐるとポイント周辺を動いてみますが、群れがいてもすぐにいなくなる感じです。仕掛けを下ろしても何も食いません。

「駄目だねえ。今日も喰わない。」

「この波なら何とか深場でも釣れそうだから、深場に行ってみる?」

「そうだね。ここは駄目そうだから深場にしよう。」

ということで、深場釣りに向かうことになりました。

深場でサメの猛攻

11時頃に深場到着です。早速釣り開始です。

まずきむさんが投入します。

私の方も投入していると、きむさんが巻き上げ始めました。何か来たようです。

私の方も、仕掛けが着底すると同時に当たりがありましたが・・・・この当たりは強すぎます。ビクビクではなく、グイーンという感じのゆっくりした引きで、すぐにわかります。

「ああ、サメが掛かった」

「こっちもサメかなあ。抵抗しなくなったけど。」

「こっちは抵抗し続けてる。抵抗しなくなったならサメじゃないんでは。」

と話しつつ、二人で巻き上げです。

私の方は、一番下の針に、見事にサメが掛かっていました。深場の定番トガリツノザメです。

きむさんの方は、なんと、サメに下半身を食いちぎられたシロムツと、クロムツ(標準和名はムツ)が上がってきました。

「クロムツ食いちぎられなくてよかったよ。」

次の投入も、私の方は着底すると同時にサメとわかる当たりです。きむさんの方はクロムツです。サメはまたしても一番下の針です。

「なぜ私はサメで、きむさんはクロムツなのかなあ。」

「光物が付いているとサメが来るよ。」

「光るものはついてないはずだけどなあ。餌かなあ。ホタルイカにサメが来てる?」

と言いながら3投目。またも着底と同時にサメの当たりです。サメ入れ食いです。

「今回のサメはちょっと大きいや。」

と引きあげ、ボートには上げずに海中で針を外していると、・・・

サメが暴れ、ハリスをぶち切られてしまいました。やはり一番下の針です。

新しい針をつけようとしたところで、ふと気づきます。

「あ、そういえば一番下の針だけ、フロートパイプが夜光だったかも。」

「それだよ。光るとサメが来るんだよ。」

「そうかあ。夜光パイプは忘れてたよ。」

ということで、夜光ではないフロートパイプの針に変更します。結局一時間サメと戦っていました。12時です。

やっとクロムツ

光物を排除した仕掛けを投入すると、すぐに当たりがあります。今回はサメと違う鋭い引きですが・・・でも、やはり変です。サメのような気もします。

サメかなあ・・・と言いながら巻き上げてみると、サメではありませんでした。クロムツです。それも二匹掛かっています。一荷釣りだったので、当たりがぼけてサメのように感じたのでしょう。やっと私の方にもクロムツが来ました。

きむさんも、クロムツ、シロムツを釣っています。私の方は、ムツの当たりを掴み、追い食いさせてみたところ、3本針に3匹のパーフェクトも達成しました。

ムツ入れ食いです。まあ、入れ食いと言っても、仕掛けが下りるのに5分、上がるのに5分、そしてよれよれの仕掛けを解くのに5分とか掛かりますから、入れ食い感はありません。

その後ムツを一匹追釣しますが、だんだんとサバ餌が無くなります。今日は深場に来れるかどうか分からなかったので、サバも二人で1匹しか用意してなかったのです。サバ餌を小さくしたきむさんにはシロムツが掛かるようになってきました。

「クロムツはもう十分だから、サバが無くなる前にカサゴポイントに行く?」

「そうだね。カサゴならエビでも釣れるかな。」

ということで、カサゴポイントに移動することにしました。

カサゴポイントでレンコダイ

13:20分、今日は前回と違うカサゴポイントです。

「着いたよ。第二カサゴポイント。昔オニカサゴとか釣ったポイントだよ。」

「ああ、だいぶ前だね。」

ということで、釣り開始です。

最初に釣ったのはきむさん、ちゃんとオニカサゴが上がってきました。サイズはイマイチですが、オニカサゴが居ることが分かったので安心です。

サバ餌が心もとないので、私はオキアミで釣ってみることにしました。

きむさんの二投目には、サバ餌に小型のレンコダイ(標準和名キダイ)が掛かってきました。

「下はこいつが多そうだね。オキアミでやったらたくさん釣れるかも。」

「実はオキアミでやってるんだ。で、すぐ当たりが出たよ。」

といいいつつ巻き上げると、25センチほどの良いサイズのレンコダイが上がってきました。

「そのサイズならいいね。」

「うん。下はレンコダイの山だね。」

「僕もオキアミで釣ろう。」

ということで、二人でレンコダイ狙いですが・・・・・小型ばかりです。レンコダイは深くから上げてくるので、たいてい弱っていて、いけすに入れても復活しませんから、リリースもできません。

「レンコダイって富山の鯛の笹漬けの魚だよね。」

「そうなんだ。笹漬け作ってみようかな。」

「じゃあげるよ。」

ということで、小型のレンコダイは私が引き受けることになりました。

その後のいい当たりは、私もきむさんもサバでした。今頃になってサバ餌が確保できましたが、いまさらカサゴ釣りをするのも面倒です。そのままオキアミエサで釣り続けましたが、結局良型のレンコダイはきむさんが1匹釣っただけで、あとは小型に終わりました。

そんななか、きむさんが初物を釣りました。早速スマホを取り出し、Androidのレンズ機能で調べると、シキシマハナダイのようです。

「熱帯魚みたいな色だね。食べられるの?」

「どうだろう。食べられないってことはないと思うけど。」

「Gakuさん、上げるから、図鑑に載せて。」

ということで、シキシマハナダイも私が頂くことになりました。

最後に魚探で魚の反応が出る場所を見つけ、そこで釣ってみることにしました。

「ここは絶対魚が居るよ。レンコダイの群れかも。」

と言いつつ、仕掛けを下してみましたが・・・・上がってきたのはトゴットメバルでした。魚探に映っていたのは、トゴットメバルの群れだったようです。

これで修了の踏ん切りもついたので、14:45に納竿としました。

今日の釣果

今日は天気は良く、波も風も何とかなったので、なかなか快適な釣りになりました。今日の私の釣果は、ムツ(クロムツ)6匹、キダイ(レンコダイ)5~6匹(良型1匹)、トゴットメバル2匹、サバ2匹、サメ3匹(リリース)、オキトラギス数匹(リリース)、ヒメ数匹(リリース)でした。

きむさんにもらったシキシマハナダイは、ぼうずこんにゃくさんのHPによると刺身が旨いようなので、刺身にしました。クロムツとレンコダイの小型の数匹も刺身にしました。シキシマハナダイの刺身は、意外と身がしっかりしていて味もなかなか美味しく、感動しました。

大きめのレンコダイとムツは塩焼きにもしました。ムツの塩焼きは家内がお気に入りでした。

小型のレンコダイは笹漬けの予定だったのですが、急遽炙りにしました。これはおいしいですね。間引きしたミニ人参の付け合わせもgoodでした。

残ったムツとメバルは定番の煮つけです。これは安心の美味しさですね。

図鑑の更新もしようと思ったら、図鑑は古いシステムで作ったので、新しいwordpressでは編集が面倒な状態でした。図鑑はそのうち全面刷新かな。

さて、次はいつ出れるかな。この週末は日曜~火曜なら私は出れそうですが、きむさんが駄目なので、お休みかなあ・・・・

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