データファイルの種類

Lowranceの地図のファイルやデータファイルには色々な種類があり、さらに他のソフトとコンバートするために、様々なファイル形式を使います。

ローランス地図ファイル形式1 拡張子:.lcm

Lowranceの地図ファイルのうち、最も古くから使われているのが.lcmを拡張子に持つファイルです。基本的にベクトルデータだけを扱う形式のようで、表現力も小さく、色々な情報を地図の上に出すのは困難です。しかし、無料のソフトで簡単に作れるので、自作地図を作るには、このファイル形式から入るのが良いでしょう。

大きな範囲を作ると、ファイルが分割される場合もあります。分割されない型式もあるようなので、そのあたりがイマイチ不明です。

ローランス地図ファイル形式2 .拡張子:at5

Lowranceの新しい地図ファイル型式で、表現力が格段に上がっています。拡大領域(Large Map)、中領域(Medium Map)、詳細領域(Small Map)の3つのマップが作られます。at5ファイルの地図は34段階拡大でき、0~19までがLarge Map、19~28までがMedium Map、28~34までがSmall Mapです。ちなみに、lcmファイルは、さらにもう一段階拡大できるようです。

この形式の地図のできることは、ソフト「Insight Map Creator」のマニュアルを見るとわかります。

ローランス航跡ログファイル  拡張子:.uer

GPS魚探で航跡をカードに記録すると出来るファイルです。HDIだけでなく、GPS機能を持っている機種はすべてこのファイルを作ることができます。

このファイルに含まれるのは、ウェイポイント、コース、それに航跡で、航跡には緯度と経度が記録されるだけです。(高度も記録されていないようです。まあ、海上で使うのが前提ですかtら、高度情報は必要ないということでしょう)

GPSBabelというソフトを使えば、テキスト形式やCSV形式、GPX形式などに変換できます。

ローランスソナーログファイル  拡張子:.sl2(slg)

Lowranceの航跡ファイル(.uer)は、残念ながら時間情報が入っていないので、航跡はわかりますが、いつそこを通ったかは分かりません。これに対してソナーログ(.sl2) には時間も入っていますので、航跡とそこを通過した時間を知ることができます。

このファイルのファイルフォーマットは以下に公開されています。

http://wiki.openstreetmap.org/wiki/SL2

現状のElite-4 HDI はソナーログの記録にバグがあるので、これが最終的な仕様なのかどうか分かりませんが、現状では、時間の情報としては、電源を入れてから、何ミリ秒たったかという数字が記録されています。このため、電源を入れた時間か、ファイルを閉じた時間が分かれば、ログの記録時間が分かるのです。後述のReefMasterは、ファイルのタイムスタンプで「更新日時」の情報を使って、ログファイルが記録された日時を再現しているようです。

ちなみに、ダウンスキャンのデータを含まないファイルは拡張子がslgとなるようです。

軌跡データフォーマット GPXファイル 拡張子:.gpx

多くのGPSが読み込み、書き出しを対応している標準的GPSデータファイルです。テキストファイルなので、エディタ等で読むこともできます。このファイルについては、ウエブ上に情報が沢山あります。

軌跡データフォーマット KMLファイル 拡張子:.kml

このファイル形式も多くのソフトが対応しています。Google Mapを使いたいなら、このファイル形式が良いでしょう。

地図フォーマット Shapeファイル 拡張子:.shp

業務用のGISなどが採用するファイルフォーマットで、ラスターデータも扱えます。日本の海岸線データなどはこの形式で提供されています。

テキスト形式ファイル    拡張子:.dem

地図上の一定間隔のメッシュの交点における高度を数値として持つファイルです。多くの地形がこのファイルを提供していますが、深度のDEMデータもあるので一応書いておきます。

テキスト形式ファイル    拡張子:.csv

ご存じのとおり、エクセルで読み込めるカンマ(またはスペースなど)区切りの数値データです。多くのソフトが対応しており、データを直接読むうえでも便利なファイルフォーマットです。