魚探

任天堂 Pocket Sonar
初めて魚探を買ったのは、任天堂のゲームボーイに繋いで使う玩具のような魚探でした。

商品名は、ポケットソナーといい、ゲームボーイへの接続インタフェースにソフトが内蔵され、振動子は15mほどのコードで接続され、フロートで浮かせるものでした。

この製品、価格が15000円程度と安かったので、まあ、おもちゃの感覚で買うことができました。

実力としては、水深を測ることには使えますが、魚を見つけるのは難しいですね。

ただ、色々と遊びには使えました。2000年の春頃までは、時々釣りに持ち出して、堤防際の水深を測ったりしています。

魚が写って、それを狙ったりもしていますが、この魚探で釣果が伸びたという経験は一度もありませんでした。

この魚探、2000年末のパリ赴任を機に、妹の旦那に引き取られていきました。
NAVMAN 4507
2009年に第一代目のボートとしてホープのFRPボートを購入し、それと同時に魚探も購入することにしました。

当時最も流行っていたのは、本田電子が入門用に劇的に安く発売した、PS-500Cという魚探でした。この製品は乾電池でも動くお手軽魚探で、ボート釣りでは定番と言えました。

しかし、「魚探大研究」という本で勉強してみると、やはり良い魚探との間には差がありそうです。

そこで、他の魚探を探したところ、ネットでNAVMAN社の魚探を見つけました。この魚探の最大のポイントは、2周波魚探だということです。

一般的な50kHzの45度coneだけでなく、200kHz11度coneを発振するので、直下の魚を見つけるのにはすごく有利そうです。値段もそれほど高くなかったので、この魚探を購入することにしました。2009年2月です。初の使用は手賀沼でのテストでした。

この魚探、防水性能もよく、なかなか使える奴だったのですが、ジュネーブに行っている間に、管理が悪く、端子がさびてしまいました。

帰国してボートは買い換えたものの、魚探はそのまま使うつもりだったのですが、一度目のボート釣りでこの魚探を使ってみたところ、どうもコネクタの接触が悪いらしく、二周波のうち片方しか表示されません。

修理して使うことも考えたのですが、この会社、NAVICOグループに買収され、NORTH STARというブランドに代わってしまったようです。

この魚探を販売していたPLUS GAINも色々あって破綻してしまいました。面白い品をいろいろ販売する会社だったのですが、残念でした。

まあ、この魚探は5年前の製品ですから、魚探も進歩したはず、ということで、新しい魚探を探すことにしました。
Lowrance Elite-4 DSI
後継機種として第一候補となるのは、ミニボート用の魚探として定番のHONDEX PS500Cの後継機種として発売されたGPSプロッター機能が付いた新型のPS501CNです。

しかし、マップ機能は弱く、現在使っているGARMINのforetrex101とそんなに変わらない気がします。

いろいろ調べていると、Navmanを吸収したNavicoグループのLowranceという会社のGPS魚探がよさそうです。この会社、写真画質という売りで、高周波数でレンジの狭い画像を出す機種も売り出しているようです。魚探用の地図はネットで見ると、自作も可能なようです。

写真画質の魚探は浅いところでしか使えませんが、とりあえずボート釣りのターゲットはカワハギなので、50mより深いところに行く予定はありません。

とりあえず、この写真画質に興味があったので、最も安い写真画質のGPS魚探ということで、Elite-4 DSI という魚探を購入しました。2013年11月でした。

使ってみると、GPS機能はとても便利で、ポイントに入るのも簡単です。魚探としても、私の好きなカワハギ釣りにはぴったりですが、仕様どおり、海水だと50m弱しか探査できないので、深場釣りには使えません。

トラックログは記録できるのですが、日時は入らないので、何処を通ったかの航跡が分かるだけで、スピードなどはわかりません。まあ、私の場合は、GarminのForetrex 101を併用しているので、魚探が航跡を記録する必要はありません。

唯一の欠点が、ソナーログが記録できないことで、これが記録できれば、海底の地形図も作れるのです。しかし、ソナーログが記録できるのは、10万円近い高い機種だけです。

ということで、とりあえず、この魚探でしばらく楽しむことにしました。

地図はネットから参考情報をかき集め、自作してみました。等深線の入っている地図を買えば簡単なのですが、折角なので、地図もできるだけ自作することにしました。

唯一、「マイ海図」のLowrance用データは買ったのですが、残念なことに、Elite-4 DSIは地図表示機能が弱く、同じ場所の地図ファイルが二枚カードに入っていると、後に書き込んだ方しか表示しないことが分かりました。

ということで、マイ海図の方は紙で楽しむことになりました。

しかし、次に書いてある通り、半年ほどで後継機種に移ることになりました。

この魚探、現在は義弟にトレードされ、魚探としてではなく、単なるGPSプロッタとして使われています。
Lowrance Elite-4 HDI
さて、Elite-4 DSIの使い勝手はよく、地図もばっちりだったので、満足していたのですが、GPSに使うには、ちょっと画面が狭いのが欠点でした。

さらに、義弟に紹介してもらう釣り場は深いため、この魚探では対応できません。深場に対応できる魚探が欲しくなってきました。

ネットで調べると、5インチのElite-5にHDIタイプが発売されています。これならソナーログも記録でき、画面も倍近く広くなります。米国から直接買えば5万円程度で買えそうです。

こうなってくると、段々と、このHDIが欲しくなりますね。そうこうしているうちに、2013年の年末になり、突然LowlanceのHPに、Elite-4 HDIが出現しました。定価は299ドルです。画面の大きさも、少し大きくなっているようです。この値段なら、絶対買いですね。しかし、なかなか米国のショップにも物が出てきません。

1月になって、日本のショップも予約販売を開始しました。初物はバグ等も多いので、サポートも重要だと判断し、並行輸入は止めて、日本の正規代理店の物を買うことにしました。予約したのは1月でしたが、到着したのは3月となりました。

早速使ってみますが、初期製品ですから、色々とバグがありました。デモ画面もバグりますし、二周波の同時表示をすると、バグることが多いですね。

最大の問題は、ソナーログの日時が正しく入らないことです。これら特定したバグについては、一応購入した代理店に連絡しておきました。

しかし、折角ログがあるので、ログを使いたいところです。

そのため、ログファイルをパソコンに移した後に、タイムスタンプを書き換えて、正しい日時になるように調整することにしました。書き換えるべきタイプスタンプは、「作成日時」、「更新日時」、「アクセス日時」のうち、更新日時です。この更新日時を、データの最終点が記録された時間にしておけば、リーフマスターなどで正しく読み込むことができます。

これで、リーフマスターも正しく使えるようになりました。

2013年7月、この機種のバージョンアップが米国で開始されました。

購入店に問い合わせたところ、日本語版のバージョンアップも開始するとのことで、本体を送付すると、一週間ほどでバージョンアップされたものが送られてきました。

使ってみると、ログの記録やソナー画面の表示は正常になっていました。

これで、やっとソナーログデータの収集に本格的に取り掛かれることになりました。

最初に買ったものは、80/200Hzの振動子が付属していましたが、もっと深いところが測りたくなり、50/200Hzの振動子を米国のショップから購入しました。これで静止していれば300mまで見えるようになりました。
Lowrance Elite-4 CHIRP
Elite-4 HDIも順調に動いていたのですが、一年したところでLowranceから新型が出ました。CHIRPという技術を使うことで、さらに深場での分解能が上がったというのが売り文句です。

といっても、HDIのブロードバンドとの差が大きくあるとは思えません。HDI用に50/200Hz振動子を追加購入し、深場にも対応したので、とりあえずは様子見でした。

しかし、義弟の魚探システムを見て、魚探を二つ並べて使う便利さは気に入っていました。いつか実現したいと思っていたところ、ちょっとお金が浮いた気分になったので、もう一台魚探を買うことにしました。

今回は、日本のショップではなく、アメリカ西海岸のショップから通販で買いました。前回50/200の振動子もここから買ったので、安心感があります。

私がHDIを購入した日本のショップは、最近GARMINの魚探を扱いだして、そちらにばかり力が入っているようで、Lowranceの魚探よりGARMINの方が良いという宣伝ばかりです。でも、私はLowranceが気に入っているので、GARMINに移る気はありません。ということで、この日本のショップから買うのは止めて、米国のショップから購入することにしました。

ネットで注文すると一週間で届きます。

CHIRPとHDIは、振動子が同じだと、測探能力にはそれほど差はなさそうです。ただし、そこをロスとした時からの回復がかなり早くなりました。HDIとCHIRPの2台を並行してるかい、HDIを地図専用にしておくと、操作も簡便でとても使い勝手が良くなりました。
Lowrance Elite-5 Ti

Elite-4 HDIとCHIRPの2台使いは快適だったのですが、300mより深くなると見えにくくなるのが唯一の欠点です。もう少し良い魚探が欲しいなと思っていたところで、義弟の魚探が水没で壊れ、義弟から中古品の提供を求められました。

そこで、ハワイ出張のついでに、新型のElite-5 Tiを買ってきました。この魚探の売りは、タッチパネルになったこと、スマホとの連携ができることなどですが、私の期待は魚探の振動子の出力が500wに上がっていることです。これまでのElite4シリーズも資料によっては500wとなっているのですが、現実的には250w程度のようです。

さらにもう一つ、トータルスキャン振動子を使えばサイドスキャンもできます。サイドスキャンは浅いところでしか使えませんが、イサキ、カワハギなどでは使えそうです。

ハワイのお店には残念ながらトータルスキャン振動子はなかったので、通常の淡水用振動子モデルを買ってきて、トータルスキャン振動子はネットで注文してアメリカから取り寄せました。

これで、Elite-4 HDIは義弟に下取りされ、新しい2台を並行して使うことにしました。さて、良い結果が出るでしょうか。

 

GPS

ポータブルカーナビ

GPS機器との最初の出会いは当然のようにカーナビです。初代のカーナビは三洋電機の製品で、車から取り外して持ち歩くことも可能でした。しかし、これが釣りに使われることはありませんでした。

この三洋のカーナビは、2000年の夏に、某堤防の付け根で車上荒らしに会って盗まれてしまいました。

2000年12月にパリに赴任すると、フランスはまだカーナビが普及していませんでした。しかし、一度カーナビに慣れると、運転時にGPS地図が無いと寂しいですね。ということで、GARMIN社のポータブルハンディGPSを買います。

この製品は、emapと呼ばれるもので、パソコンと接続して地図を転送することができました。

これを、フランス国内を運転する際に、ナビとして使っていました。

ナビって、とりあえずどの道を走ってて、どっち向きに走っているかさえ分かれば十分実用になります。

しかし、釣りに使うことはありませんでしたし、トレッキングの記録機能があることも全く利用されていませんでした。

フランスではこの機種に大変お世話になったものの、結局帰国の際に後任に受け継ぎ、持ち帰りませんでした。

GPSロガー

2008年11月、義弟に誘われて、初のボート釣りを体験します。この体験で、ボートが欲しくなり、ボートの購入を検討します。

12月には、初の遊漁船でのカワハギ釣りも楽しみます。この経験から、船上では位置が分からないので、GPSが必須と感じます。

そこでボートより先に購入したのが、GARMIN社のGPSロガー、Foretrex 101でした。

この装置、昔の技術を引きずっているので、データの入出力がシリアルポート経由というインタフェースでしたが、それを除けばとてもよくできた機械で、単四乾電池二本で8時間近くログを取ってくれます。

これと、時間を正確にセットしたデジカメを使うことで、デジカメの写真を撮った場所も正確に記録できるようになりました。

これから後、このGPSは大活躍です。

しかし、2009年4月、ボートから戻って片付けるときに、ついこのGPSを車の上に置いたまま忘れてしまいます。そして走ってしまい・・・・紛失してしまいました。

すぐにもう一台購入です。今度は、USBにつなげることができる変換機も一緒に購入しました。

その後は、多くの釣りにこのForetrex 101は同行し、記録を残してきました。

しかし、2013年3月、そろそろ新機種が欲しいなあ・・・と思っていたところで、また紛失です。今回は、出航前に堤防の上に置いたまま出航してしまい、戻ってきたら無くなっていました。

そこで新機種です。301と401の二機種が出ています。401には気圧高度計や電子コンパスが入っています。山登りには最適の機能ですね。しかし、釣りには必要のない機能です。ということで、今回はForetrex 301の英語版を輸入することにしました。

Foretrex 301はデータ転送もUSB接続で仮想ドライブ方式となり、とても便利になりました。

電池の持ちもよくなり、GPSの精度も上がっています。

今度はなくさないようにしなくっちゃ。

 

GPSデジカメ

GPSロガーとの併用で、デジカメの撮影場所を記録することができ、カシミールを使えば、写真にGPSデータを簡単に記録することができるようになりました。

しかし、GPSロガーを持ち歩くのは、移動距離が大きい釣りの時だけです。同じ場所で長時間釣る場合はGPSロガーは持ち歩きません。まあ、その場合、場所を記録する必要もないのですが、やはりカメラにGPS機能が付いているのは理想です。

2011年1月には、新しいデジカメとしてオリンパスのμTOUGH-3000というカメラを買います。このカメラ、防水で耐衝撃で釣りには最適でしたが、GPS機能が無いのが残念でした。

2013年8月、ジュネーブから帰国するや否や、ついにGPS機能付きのカメラを買います。PENTAX WG-3 GPSです。

いろいろ検討を重ね、釣りにはこの機種が最適と判断しました。最大のポイントは、電源を入れてから測位までの時間が短いことです。

これで、GPSロガーが無くても、写真に位置が記録されるようになりました。

まあ、今ではGPS機能付きの携帯も持っていますので、そちらで撮影しても同じことができるのですが、やはり専用機は使い易いですよね。

しかし、またこれも不幸な事故で、一か月後に紛失してしまいます。悔しいので、すぐに同じ機種を購入しました。

その後は何とか紛失もなく、今も活躍しています。

 

携帯・タブレット

最近はAndroidの携帯やタブレットでGPS機能を持つものが増えましたので、これを使えば、GPSロガーと同様の事が出来ます。

但し、防水だけは十分気を付けましょう。

google map でも、現在位置を知ることは出来ますが、海底地形図などを作り、それを表示した状態でGPSロガーを使うには、専用のソフトが必要です。

私が使ってみたのは、「YamaNavi」というソフトです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=katakai.iwana.yamanavi

これに、海図を取り込んで使ってみました。

地図として使うには、マップが大きくなると速度が落ちるのでイマイチですが、現在位置を知ることと、航跡を残すことには十分使えます。

 

面白GPS機器

私は現在NEXUS7のタブレットを4台(2012、2013、2013SIM対応×2)と、ipad mini それにアンドロイドスマホを持っていますが、iphoneは持っていません。iphoneが欲しいということもないのですが、ジュネーブ時代はiphoneを使っていたので、ソフトの資産が少しあり、それを使うために、ipod touch を使っています。

このipod touch、wifi環境さえあれば、殆どiphoneと同じように使えるのですが、GPS機能が無いのが唯一の欠点です。ちなみにipad miniもwifi版はGPS機能はありません。

で、登場するのが、bluetoothで接続できるGPSレシーバーです。

Dual XGPS150 Universal Bluetooth GPS Receiver という名前で、一万円強で買えます。

この機種をipodとペアリングしておくと、写真などにも自動的にGPSの記録が入ります。地図もGPSで現在地をつかむようになります。

これで、ipod touchが、ほぼiphoneになりました。

世の中、色々な機器が出てくるものですねえ・・・・