200239日 土曜日 イシモチが・・・・・・・・

今週は職場の同僚二人とベルサイユの魚屋に魚買出しツアーです。狙いは特に決めず、行ってみてから決めることにしました。

まず1軒目、いつも通り、ここでタラコを買います。通常はここにしかタラコは売っていないのですが、今日は他に二軒もタラコを売っている店があったのは驚きでした。

いつもの魚屋には、土曜らしく沢山の魚が出ていました。そして、その中に、これまで見たことのなかったものが2種類出ていました。

一つはアンコウ(Lotte)の頭です。これまで、丸ごとのアンコウは時々別の店で見ることがありましたが、今日売っていたのは、アンコウの頭だけ。それも小型で、全長30cm程度のアンコウです。胴体の方はどこに行ってしまったのか、いくら魚屋を見回しても売っていません。頭だけが大漁に売っているのです。

もちろん値段も安く、キロ1.5ユーロ程度です。ちょっとそそられるものがありますが、結局のところ、どのようにして食べるか思いつきません。やはりSoupe de poissonの原料にするしか使い道が無さそうです。ということで、購入は諦めましたが、時間があれば買って試してみたい食材ですね。

もう一つ、初めて見つけることが出来たのが、イシモチ(Ombrine)です。これまで、イシモチの仲間は、日本でオオニベと呼ばれるmaigreしか見たことがなかったのですが、今日売られていたのは、日本のニベに近いイシモチで、多分Ombrineでしょう。但し、値札はbar françaisになっていましたので、多くのフランス人は、この魚とスズキを区別していないのかもしれません。

日本ではイシモチは肉が水っぽくて柔らかいので、スズキとは全く別の魚として扱われますが、こちらのBarは肉質が柔らかいので、イシモチの仲間の中では肉が堅いニベとなら、それほど変わらないのかもしれません。値段はBarよりずっと安くお買い得でした。

その他の魚屋も全部回ってみましたが、他には珍しい魚はいませんでした。ただ、今日はウニの良いものがあちこちの魚屋に出ていました。

結局全部の魚屋を廻った上で、いつもの魚屋に戻り、魚を買うことにしました。まずは刺身用に、久々のDorade Royaleを買います。刺身用にちょうど良いサイズのものが無かったので、少し小さめの物を3人用として二匹購入しました。

次に、ホタテを2キロ、イシモチを1キロ、カタクチイワシを500g、それにウニを1キロ買って帰りました。ウニは今日はちょっと高いものを買ってみました。同じ店に、キロ10ユーロのものと、キロ28ユーロのものがあったので、28ユーロの方を買ってみたのです。以上で今日の買い物は終りです。

さて、帰ってお昼ご飯の時間だったので、カタクチイワシを刺身にして食べることにしました。すると、カタクチイワシに混ざって、べつの魚が入っていました。サッパに似た魚です。正確な名前は不明ですが、この魚だけが売られることは無いでしょうから、とりあえず不明魚のままにしておきます。

カタクチイワシの残りは、あゆみがオリーブオイル焼きにしました。

Dorade Royaleは、三枚に下ろした上で半分を刺身に、半分を塩焼きにしましたが、やはり切り身状態にして焼くと、脂が落ちるので、焼き魚は味が落ちますね。漬け焼きで無い限り、魚の塩焼きは丸のまま焼くのが一番のようです。刺身は脂も乗っていて、なかなか良い味でした。

アラはもちろん潮汁になりました。鯛の潮汁は本当に美味しいですよね。これを食べたいがために、タイを買っているという部分もなかりあります。

ウニは高いだけあって、量もまあまああり、味もなかなかよい部類でした。やはり値段の差が味に出るのかもしれませんね。ウニは三月一杯で店頭から消えるので、食べるなら今のうちです。

ホタテは刺身と醤油焼きになりました。ホタテの刺身も上々でした。

タラコは全部甘煮になりました。家内がカキと一緒に煮てくれました。これもなかなかの味でしたよ。

そして最後に残ったのがイシモチのはずだったのですが・・・・

「あれ? イシモチが無い!!」

なんと、魚屋で一度に沢山買いすぎたせいで、イシモチを貰って帰るのを忘れたようです。何たる失敗。実はイシモチは一部を塩焼きにして、残りを干物にしようと思っていたのです。イシモチの干物は私の大好物なのです。

すごく残念でしたが、気づいたのが夕方だったので、どうしようもありません。結局イシモチはお預けです。来週も売っているでしょうか? イシモチが売ってるといいなあ・・・・・

ということで、来週はイシモチが売っていれば、イシモチの塩焼きと干物です・・・と予定通り行かないのが、魚や廻りの楽しみですよね。

ではでは。