2002年4月13日 土曜日 新場所開拓
アジの開きと辛子明太子
さて、今週の報告の前に、先週のアジの開きと辛子明太子の報告です。
火曜に両方食べてみました。アジの開きはすごく美味しくできていました。今回は塩味を3%弱にしたのですが、もう少し塩味が濃くても良かったかもしれません。このあたりは好みですね。
辛子明太子も美味しくできていたのですが、やはり生のまま食べるのはちょっと抵抗がありますね。私は生でも平気なのですが、家内が心配するので、2〜3割食べたところで残りは焼いて食べました。でも、やっぱり辛子明太子は生で食べる方が断然美味しいですね。とんこつラーメンに入れたくなりました。
Castagnaryの魚市場
さて、今週は、これまで行ったことの無い、15区の一番東端のCastagnary通りにある、Fete de la Marという魚市場に行ってみることにしました。ここは、OVNIの「けいじばん」で紹介してもらった場所で、マルシェではなく、常設(といっても、オープンは金曜〜日曜だけ)の魚売り場です。以前某わかば会の見学会などでも紹介されており、ブルターニュから直送で魚が入るので、新鮮な魚を売っている場所として有名です。建物の南端には灯台のオブジェもあり、発見は簡単です。場所の地図や営業時間は、魚情報その8をご覧下さい。(これまで「お魚四方山話」となっていたコーナーを「魚情報」に変更しました。)
ここは店全体が大きな魚屋のようなシステムになっており、マグロコーナー、エビコーナー、タイコーナーなど、魚種別に幾つかの売り場に分かれています。
まず夫々の売り場を見て回りました。大型エビ・カニのコーナーには大型の水槽があり、オマールえびなどを生きたまま販売しています。マグロは良く売れるのでしょう、かなり大型のものが入荷していました。
但し、魚種に付いてはそれほど多いとはいえません。定番的なものは一応揃っていますが、これまで見たことも無いような魚はありませんでした。ただ、魚種ごとの入荷量が多く、値段はかなり安めに設定されています。
面白かったのは、ベルサイユではあまり見ないEmpereurが大量に売られていたことです。おかげで、図鑑のEmpereurの写真を差し替えることができました。しかし、あの大きなEmpereurが次々に売れていくのは驚きました。どうやって食べるのでしょうか・・・・
さて、自分の買いたい物を探しますが、これといって食べたいものがありません。ともかく家内から大きめのエビを頼まれていたので、Gambasを1キロ購入します。すると、近くにあったLangoustineです。通常ベルサイユの魚市場で売っているものは、大きさが揃っており、大きいものほど単価が高いのですが、ここの売っていたのは大きなものから小さなものまで分類までの状態で、値段も2キロで100フラン(15.25ユーロ)と結構安いのです。これを早速購入します。
魚のほうはめぼしい物が無かったのですが、鯛のコーナーにわりと新鮮そうなPageotが売っていました。そこで、近くに売っていたDorade RoyaleとMarbréも一緒に買うことにしました。魚三種を食べ比べてみようという趣向です。
結局今回買ったのは以上でした。この魚市場、確かに普通のマルシェよりやスーパーよりは新鮮で値段も安いのですが、ベルサイユに比べると魚の種類はそれほど多くなく、私のように魚種を求める人間には、やはりベルサイユの方が合っているようです。それに、家から遠く、駐車場が無いのもネックですね。ただ、お近くの方であれば、訪問する価値は十分にあると思います。
三種のタイ
さて、土曜の夕食は三種のタイとLangoustineを食べることにしました。本当は三種のタイを全て塩焼きにして食べ比べてみたかったのですが、あゆみがどうしても刺身が食べたいというので、このうち一番大きいPageotを刺身にしてみることにしました。
PageotはDorade Royaleに比べると身が柔らかく、刺身にしにくい魚なのですが、確かに刺身では食べたことが無かったので、ちょうど良い挑戦です。鮮度も3種の中では最も良さそうです。
しかし、うろこを取って、三枚に卸そうとした瞬間に身の柔らかさを痛感します。Dorade Royaleとは比べ物にならない柔らかさです。やはりPageotは刺身向きではありませんね。ともかく刺身にすることはしましたが、歯ごたえが弱く、少し物足りない刺身になりました。味は悪くないので、あらい等にして身を引き締めると美味しいかもしれません。この刺身、娘は不満足そうでしたが、家内はわりと気に入っていました。
Dorade RoyaleとMarbréは塩焼きになりましたが、Marbréも塩焼きで食べる分には、そう悪い魚ではありません。少し脂ののりが悪いのですが、さっぱりした焼き魚を食べたいときには良いのではないでしょうか。
なお、Pageotのあらは、今回はお味噌汁の具になりました。
さて、Langoustineは、2キロで約60匹いました。これをまず塩茹でにします。茹でたてのLangoustineを手で剥きながら食べるのはすごく美味しいですよ。Langoustineは味噌が結構たくさんあるので、身と味噌の両方が楽しめます。
このLangoustine、約半分を三人でボリボリと食べ、残りの半分は次の日に回されることになりました。
Langoustineのスパゲッティ
さて、最近恒例の、日曜の昼のパスタは、前日半分残しておいたLangoustineです。
尾の身を剥いて取り出し、頭の中から味噌も掻きだしておきます。これを白ワインと生クリームで味付けして・・・・と思ったのですが、なんと生クリームがありませんでした。
そこで家内にお願いしたところ、家内が取り出したのは、La Bisque de Homard、つまりオマールエビのスープの素です。オマールエビの身や味噌をベースにトマトなどの野菜を煮込んだ状態のものですが、実際にはオマールエビ以外にLangoustineの身や味噌も使っているようなので、Langoustineにも合うはずです。
家内が作ったLangoustineのスパゲッティは、新しい味で、ちょっと濃厚な美味しい味でした。塩コショウをちょっと強めにしておくのがコツのようです。
日曜夜はエビフライ
最近この日誌は、我が家の週末の食事紹介状態で、毎週の週末の食事が全部バレてしまうので、ちょっとはすかしいのですが・・・・日曜の夕食のおかずは、手抜きで(笑)、エビフライにしました。
Gambasの身を取り出してフライにするだけですから、説明の必要はありませんよね(笑) ほくほくして、とても美味しいエビフライになりました。
なお、Gambasの頭は、そのまま焼いて、中の味噌を楽しみました。普通なら、この頭で味噌汁を作ると美味しいのですが、今日は昨日のタイ味噌汁がまだ残っていたのでした。
ということで、今週は終りです。さて、来週はまたベルサイユに戻ることになると思います。何か新しい魚が出てくるでしょうか。
ではでは。また来週。