Saint-Pierre マトウダイ マトウダイ目マトウダイ科 年間通じ供給(秋)
価格帯:13-17eur/kg

マトウダイは「タイ」という呼び名ですが、タイとは科だけでなく目まで違う魚で、体の中央に黒い丸印のある不気味な魚です。この体側の黒い点が弓道の的のようなので、日本ではマトウダイと名づけられました。釣りでは小アジの泳がせ釣りなどで釣ることが出来、自分の体長の半分ほどもあるアジを丸呑みする獰猛な魚です。

マトウダイは日本の店頭ではほとんど見ることが出来ない魚ですが実は漁獲量は結構多く、白身の美味しい魚なので、様々な用途に使われています。パリの魚屋ではほぼ周年売られている一般的な魚で、プランス料理でもメニューによく登場する魚です。名前もSaint(聖)−Pierre(宝石)ですから、不気味な魚などといっては失礼かもしれません。

確かに、食べてみると見た目に似合わず白身が美味しい魚です。カワハギに似た魚と思えばいいでしょう。新鮮なら刺身にも出来ますが、マトウダイは外見から新鮮さを見分けるのが難しい魚なので、刺身で食べることが出来るかどうかは、買って帰り、皮を剥いで身を切ってみるまで分かりません。通常は塩焼きや煮付け、鍋物などにして食べるのがいいでしょう。

 

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Saint Pierre John dory マトウダイ Zeus faber 全世界 Zéeとも呼ぶ。日本種はZeus japonicus