ボートランチャーの製作

ボートランチャー

私のボート(wandar mug 242)は、重さ20キロ程度と、最も軽い部類のボートですが、それでも一人で砂浜まで運ぶのは結構労力が入ります。

しかし、トランサムが小さいので、トランサムドーリーを取り付けることはできません。(右写真参照)

そこで、当初はこの下に台車をかませて運んでいました。

台車をゴムロープなどでくくりつければ、それなりに運ぶことが可能です。

しかし、台車では左右のタイヤ間が狭いので、イマイチボートが安定せず、長距離を運ぶには不便でした。

そこで、ファクトリーゼロさんが発売しているボートランチャーを参考に、出来るだけ安価にボートランチャーを作ることにしました。

勿論、ファクトリーゼロさんから購入できれば、その方がいいのですが、ボートと魚探に散財してしまったので、お金がないのです。市販品ではないし、軽いボートにしか使わないので、強度は不要という前提であれば、もっと安く作れるという想定です。

材料集め

【1万円以上送料無料】アルミハウスカー (デカタイヤ/エアタイヤ) TC4510AL-10 ハウスカー 台車 園芸台車 ガーデニング用品さて、基本となる製品は、ボート運びに使っていた台車です。

左の写真が私の買った、シンセイさんの大型タイヤ付アルミ台車で、アマゾンで6300円です。ノーパンクタイヤバージョンもあるのですが、とにかく安くということで、一番安い空気タイヤバージョンにしました。

この台車で一度運んでみたのですが、2つのタイヤの間が30センチ程度しかないので、ボートが安定しないのです。やはりタイヤの幅をもっと広げる必要がありそうです。

このタイや、ネジを緩めて外してみると、20mmのパイプがあればよいことが分かります。そこで次は車軸探しです。

東急ハンズ渋谷店では、20mmのアルミパイプが売っていたのですが、結構なお値段です。地元のロイヤルホームセンターにはアルミパイプは無く、ステンレスパイプの19mmしかありません。これはアルミパイプの半額のお値段ですが、これだけではランチャーは作れないので悩みます。

悩みながらロイヤルホームセンターをうろうろしてて、いいものを見つけました。

ステンレス製の物干しスタンドです。19ミリや22ミリのステンレスパイプが沢山使われているので、ステンレスパイプを買うより安そうです。

他にもいろいろあって、もっと安いものもあったので、それにしようかとも思ったのですが、このタイプがいちばん使える材料が多そうだったので、これにしました。ちょうど割引セールで、2500円程度で入手できました。

この部品を使ってボートランチャーを作ります。このスタンドを分解して入手できたのは、

ステンレス棒 22mm 5本 19o 2本+短2本 16mm1本

22o-19o接続器2個、4又接続2個 T字接続2個 その他(物干し用細棒、ネジ等)

でした。

いちばん上の横棒が、車軸になります。左右に伸ばせる棒の部分が、19ミリのステンレスパイプなので、ここにタイヤを通す計画です。真ん中の部分は22ミリパイプなので、左右のパイプをあまり伸ばさなければ、それなりに強度はありそうです。

縦棒の2本も延長式なので、これを真ん中で繋いで、前輪と後輪を繋ぐ背骨にします。残った台座の足棒で前輪システムを作るわけです。

このセットはあらかじめある程度組み立ててあるので、一旦取り付けられたプラスチックの継ぎ手などを外すのには少し苦労しましたが、無事解体できました。

ボートを載せる台は、ボート擬装では定番の水道パイプを使うことにします。外径22oの塩ビパイプ2メートルを二本と、T字型継ぎ手を10個、L字型を5個購入します。(T字1個、L字1個は前輪用)

前輪のタイヤは、上記のステンレスのパイプを切って軸にしますが、それを止めるために、ステンレス製のネジ棒とネジ、ワッシャなどを買ってきました。

全部で2000円弱です。

製作は簡単

ここまでそろえば、後はパイプを切って組み立てるだけです。ボートを載せる台は、ボートの下にあるダイナキールに合わせて作ることにしました。下の通りのサイズに水道パイプを組みます。接続部分を計算してパイプを短めに切るのが意外と面倒でした。

これを車軸に取り付けて、出来上がったのが下の写真です。黄色いのはクッションパイプです。

前輪の縦パイプは後輪からのパイプとねじ止めされていませんので、自由に左右に動きますから、方向転換は簡単です。

問題は如何にも強度がなさそうなことですよね。

でも、20キロのボートなら大丈夫そうです。下から見ると、しっかり乗っています。

前後輪を繋ぐ棒は大半は22oパイプですが、真ん中だけ19oの棒で接続されているので、この部分の強度が心配です。まあ、ここが曲がるようなら、強い棒を買ってきて差し替えればよいので、とりあえずこれで使ってみることにします。先頭はS型フックで釣ります。

 

以上、掛かった費用は約5000円+タイヤ4個でした。

これを三つにばらすと下の写真のサイズになります。このサイズを入れることができる自転車運び用の袋をアマゾンから買ったので、これにさらに2000円掛かりました。

実使用結果

さて、これを実際に砂浜で使ってみた結果です。

結論として、幾つかの問題点が判明しました。

@ バッテリーとエレキまでフルに乗せた状態だと重くて運ぶのが大変。バランスを考えないと前輪が浮く。

A やはり強度不足。縦の棒の真ん中は曲がる。 後ろタイヤの横パイプも少したわんだ。

B 前輪のコントロールが難しい。これは軸を斜めに倒せないため。この部分に工夫が必要。

C ランチャーが浮くので、海に入ってから外しにくい

 

ということで、改造します。