97年5月4日(日曜日)日立港

前日の雨の予報を信じて釣行を4日にしたのに、朝から雨。しかしそのうち晴れるだろうと5時半に娘(あゆみ)を連れて出発。娘連れでこんなに早く出発するのは始めてですが、29日のカレイが朝釣れたと教えたので、どうしても早く行きたいと娘の希望です。

雨なので高速をゆっくり走って7時前に日立港に到着。本当は第五埠頭先端を目指す予定でしたが、まだ雨が止まず車から出れそうもないので、車から釣れる久慈漁港に行ってみますが先客があり、で日立港第一埠頭北側の立ち入り禁止区域直前で竿を出すことにしました。

雨の中、車の中で竿と仕掛けを準備し、餌をつけます。今日はカレイ狙いなので、取りあえず私が2本、娘2本の4本の投げ竿を準備し、餌は青イソメと赤イソメです。で、小降りの隙を狙って外に出て投げ、車に戻って窓からアタリの観察です。携帯電話で天気予報を聞いてみると雨は昼頃まで降り続くようで不安が募りますが、焦っても仕方がないので、竿先を見ながら車の中で朝食をとります。

最初の1匹は8時頃、雨が小降りになった時に竿を上げたら20センチのマコカレイ。ともかくカレイが釣れたので一安心です。この場所ではこのサイズが限界でしょう。投げ直して車で待機していると、今度は竿先に明確な当たり。でもカレイの当たりより鋭い。あゆみが飛び出して上げてみると、25センチほどのフグ。どう見てもショウサイフグですが、しばらく観察してご帰還いただきました。

さて、9時過ぎには雨も気にならない程度になりましたので、我が家の秘法?カニマンションの登場です。今回は川魚用の捕獲網も試してみました。(海で使うことは禁止かも)カニは小型のヒラツメガニ1匹でしたが、チビハゼやチビエビ、チビカニなど、娘の遊び相手が入りました。

投げ釣りのほうは超大型ヒトデ等に悩まされながらも、シャコがポツポツ。10時半頃には船道に向かって遠投した竿で25センチのアイナメがあがりました。途中川魚用の捕獲網の紐がほどけて取れなくなるハプニングもありましたが、何とか回収してから昼食です。

昼食終了後、当初から予定していた第五埠頭先端部の茂宮川側に移動を決定。理由はあゆみがサビキをやりたかったからです。駐車場から15分ほど歩いて、1時半頃に到着。ほとんどの釣り人が茂宮川向きで釣っている脇を通り抜け、南防波堤から対角に伸びる岸壁側に入ります。実は茂宮川側は水深が10メートル以上ありますが、曲がった10メートル先から急に浅くなり、水深が5メートルくらいになるのです。つまり、その間にある駆け上がりの先を狙うわけです。

ここでは、あゆみ1本、私4本の竿でカレイを狙い、あゆみのもう1本の竿はトリックサビキに変更です。15分後位にトリックサビキに1匹目。15センチくらいのメバルです。でも後が続きません。投げのほうはハゼとシャコがポツポツ。

3時頃、あゆみが自分で餌をつけて投げた自分の竿に何か来たようです。

「パパ、何か釣れてる。ぐいぐい引くよ。アナゴかなあ」

「強い?」

「うん、結構強い」

取りあえずタモを持ってあゆみの横に見に行きます。一瞬水面まであがってきたのは大型のカレイ。

「カレイだ、でかい」

カレイの締込みに必死で耐えるあゆみ。3号ナイロンに市販の2号ハリス8号流線針仕掛けですので、無理はできません。横から手を出してドラグを緩めてやります。もう一度水面まであがってきたところで交代。ゆっくり用心しながらタモに入れて取り込みました。堤防の上で糸を持った瞬間に針外れ、本当に危機一髪の取り込みでした。サイズは40センチジャスト。日立港では珍しくないとは言え、ファミリーフィッシングには「大物」です。記念撮影をしてクーラーへ。

結局カレイはこれ1匹でしたが、カニマンションでギンポとドンコも確保。結局カレイ2匹、ハゼ10匹、メバル3匹、シャコ12匹、アイナメ1匹、ギンポ2匹、ドンコ2匹、カニ2匹と、この時期にしては大漁でした。釣れたチビハゼで食わせ釣りもしてみましたが、これは惨敗でした。なお、隣でヘチ釣りをしていた人には50センチ近いアイナメが釣れました。次回はあれも狙ってみたいものです。

帰りは高速が大渋滞で大変でしたが、カレイは次の日、おいしいお刺し身になりました。