97年6月7日(土曜日)日立港
今週はあゆみは学校があるので、土曜の午後に釣りに行くことになったのですが、どこに行くか相当悩みました。というのも、どこに行っても釣れそうな気がしなかったからなのです。カレイはそろそろ難しい時期ですし、イシモチはまだ来ていないようだし、といってサビキもあまり期待できないし、ということです。こんな時は本当に駄目なんですよね。
「あゆみ、どこ行こう」
「日立」
「なんで?」
「犬に餌やるの」
ということで、おなじみの日立港第五埠頭に行くことにしました。筑波の上州屋で、取りあえず青イソメと青コガネを買って、第五埠頭到着は午後2時20分でした。まず船着き場付近で、あゆみは犬に餌やりです。前回の時に見た茶色い子犬に加え、白い小犬も2匹生まれており、あゆみは大喜び。その間に私は船着き場付近の釣況を見て廻りましたが、全く駄目のようです。
久慈川側には20人程度の釣り客がいますが、それほど釣れている様子ではありません。茂宮川側もいつもに比べると釣り客が少ないのですが、偶然にも我が家がいつも釣る場所には投げ釣り客が一人入っています。そこで、10メートルほど南堤側に入ることにしました。
「あゆみ、何する?」
「投げ釣り」
「錘は?」
「中通し」
「餌は?」
「青イソメ」
ということで、中通し錘に標準的な投げ釣り仕掛けをつけて、あゆみが第一投
「ぼちゃん」
5メートル先に錘が落ちます。
「ハッハッハッ…」
大笑いしているパパを横目でにらみながら、
「ここでいいの」
とあゆみ。
パパは続けて、他の投げ竿の準備にかかります。
その間にあゆみが第一投を上げたらしく、
「パパー、ヒトデと魚が釣れた」
「魚って、なに?」
「知らない魚」
「あゆみが知らないなんて珍しいじゃん」
見に行ってみると、本当に見たことのない魚です。一見ギンポの様ですが、長さはハゼ程度で、でも背鰭の形状はドンコ型。結局何か分からないので、取りあえず持ち帰って調べることにしました。(判明したら写真と一緒に公開します)
私の竿にはハゼとシャコがポツポツ。どうもシャコが多そうです。ときどきシャコの1荷釣りまであります。
投げ釣りの様子が変化しないので、トリックサビキに浮きを付けて、久しぶりの邪道浮き釣りをすることにしました。投入するとすぐに浮きが消し込みます。上げてみるとクサフグ。ついに今年生まれのクサフグが針に掛かる大きさに成長したようです。
どこで釣っても、浮き下をどう変えてもフグの山です。一度だけ20センチほどのイナが釣れましたが、あとは最初から最後までフグだけでした。でもこのフグのおかげで、久しぶりに浮きが消し込むのに合わせる楽しさを味わいました。あゆみも大喜びで、フグを数十匹釣りました。(もちろん全部リリース)フグでも釣れれば楽しいのがファミリーフィッシングです。
しばらくして、私が休憩していると、あゆみが自分の投げ竿を慎重に巻き、何かを海面から抜き上げようとしています。でも、パパを呼ばないところを見ると、たいした物ではなさそうです。上がってきたのは20センチ弱のアイナメ。でも、今日はこれが唯一のまともな釣果です。
おなじみカニマンションではカニを3匹確保。帰り際に網を引き上げたあゆみが、
「よっしゃ、エビゲット」
と叫んだので、近くの釣り人は相当デカイエビが入ったのかと思ったようですが、取れたのは全長5センチほどの磯スジエビです。実は、今日は磯スジエビが取れたら飼育用に持って帰ろうと約束していたので、あゆみはエビを採りたかったのでした。
結局、魚はアイナメ1匹、イナ1匹、ハゼ7匹、不明1匹で、フグの大群に遊ばれて終わりました。これからしばらくトリックサビキはフグに悩まされることになりそうです。甲殻類は、シャコ13匹、カニ3匹、スジエビ7匹で、シャコの産卵は終了したらしく、胞卵したものは無し。カニとエビは丁度産卵時期のようで、複数が包卵状態でした。なおエビのうち5匹は我が家の水槽で元気にしています。水槽内で産卵するかなあ?
しかし、イシモチがなかなか来ないので、釣り場の選択に困り始めました。来週はどうしましょう。