97年6月22日(日曜日) 磯崎港・磯崎の磯

磯崎港

先週の磯遊びで、すっかり磯の虜になってしまったあゆみさんを連れ、今週も磯崎です。ただ、せっかくの機会なので、磯崎港で釣ってみようということになり、8時半に港着。やはり車は港の中には入れませんでしたが、磯の道路沿いに停めて、まず先週釣って飼育していたカサゴを逃がしてやりました。

磯崎港は既に釣り人で一杯です。先端部は浮き釣りでウミタナゴを狙う人と、サビキで豆アジを釣って、その豆アジでヒラメ狙いをする人の2通りです。外側のテトラには黒鯛釣り師も何人か入っています。サビキには豆アジ以外に豆カマスや小サバも来ているようです。

「パパ、あれやる」

あゆみが指差したのは、トリックサビキでの豆アジ釣り。我が家の狙いはヒラメではなく、豆アジそのものです。しかし、昨日のカマスでトリックサビキを消耗したので、ちょうど良いサイズが残っていません。取りあえず使い古しを1本取り出してやらせてみましたが、釣れません。あゆみはすぐに退屈し始めます。

「パパ、先端の方見てくる」

といってあゆみが竿を置いて先端に行ったとたんに何かが竿を引き込みます。慌てて竿を押さえて上げてみると、15センチ弱のサバです。

「わーい、これでボウズじゃないぞ。早く磯行って遊ぼ。」

あゆみは今日は磯に早く行きたくて、釣りに身が入りません。何しろ水着まで準備して磯遊びに備えて来たのです。でもこの時間はまだ少し寒いので無理です。

取りあえず初めての場所なので、テトラ側にも天秤+2本針でアイナメを狙って投げてみます。餌は青イソメと赤イソメです。置き竿にして10分後、根掛かりをしないように大きく煽ってから上げ始めると、異様に重い感触。でも引かないので海藻かヒトデだなと思いながら上げてみると、マダコです。

「あゆみ、たこ釣れた。」

「わーい、やったね。結構大きいじゃん」

魚屋で売っているほど大きくはありませんが、まあまあのサイズです。あゆみは大喜びで、「このたこの名前は「たこ太郎」だからね」などと言いながら、タコと戯れています。

テトラ側の投げ釣りは錘が流れて黒鯛釣り師さんの邪魔になったので、今度は先端部から1投だけ投げてみました。でもこちらも根掛かりが多く釣りにくそうです。で、結局人が多い事もあり、釣りはやめることにしました。サビキの竿を片づける間、投げ竿を取りあえず内側に落としておきます。何しろヒラメ釣り師が多く、内側での投げ釣りはできないのです。サビキを片づけ終わったところで、投げ竿をあゆみに上げさせます。

「パパ、地面だよ・・あっ、取れた。」

上がってきたのは、何とまたマダコ。

「やったあ、タコが釣れたあ。」

2度ともタコが食ったと思われる針に付いていたのは青イソメです。2時間弱の釣りでしたが、あゆみは予定外の獲物に大満足して磯崎港を後にしました。なお、カニマンションも試してみましたが、湾内では大量のヤドカリとマガニが取れただけで、渡り蟹類は採れませんでした。

磯崎の磯

今週の磯遊びはパパも付き合うことになっていたので、一緒にヒトデやイソギンチャクを採取しました。小魚も何種類か採ったのですが、種類が分かりません。取りあえず飼育用に持って帰ることにしました。潮が満ちてきたところで、

「あゆみ、今日はこれでおしまい。帰ろう。」というと、

「ぱぱ、釣りしててもいいから、もうちょっと」

この一言に負けた弱いパパです。でも餌も余ってたし・・

「じゃあ、30分だけだよ」

で、赤イソメの青イソメのミックス掛けで脈釣りをしてみました。今日は大潮だったので、先端部まで行って波の流れに合わせて餌を入れたところ、強い引き。上がってきたのは30センチ弱のアイナメ・・と思ったらクジメでした。その後は根掛かりの頻発でカサゴを1匹釣っただけで終わりましたが、ここの磯は子供を遊ばせながら釣りをするには最適なことを再確認しました。

今日の釣果は、マダコ2匹、サバ1匹、クジメ1匹、カサゴ1匹です。