97年7月6日(日曜日) 久慈漁港
さて、今日はあゆみの強い希望で日立港に行くことになりました。日立には2週間行ってないので、あゆみは犬に会いたくて仕方がないのです。でも昨日の暑さと貧果でダウン気味のパパは気がすすみません。ただ、昨日の餌が残っているので、釣りたいという気も少しはします。
「ねえ、日立やめない?」
「だめ。犬に餌やって、イシモチ釣るの。」
「じゃあさ、犬に餌やって、ちょっとだけ釣りして、あとは海水浴にしようよ」
「うん、それならいいよ」
ということで、7時半に家を出発し、8時半日立着。暑さで犬もどこかに隠れているようで、2匹しかいませんでしたが、それでも餌をやることができたのであゆみは満足です。
「パパ、暑いから釣りは止めて海に行こうよ」
満足したあゆみの頭の中は海水浴で一杯です。とりあえず久慈川側のイシモチの様子も見てみましたが、やはり誰も釣れていないようです。しかし、第5埠頭の船着き場の中にはカマスの群れ。
「パパ。あれ釣りたい。」
魚が見えると急に釣りがしたくなるのがあゆみさんです。でも昨日カマスはあまり食わなかったので、パパは乗り気ではありません。
「もっといい場所あるからそっち行こう」
と、あゆみを久慈漁港に連れて行きます。目的は昨日のムツと正体不明の小魚です。昨日のBの場所(6月5日版の釣り日誌中の地図参照)で下を見ると、今日もいます。
「あゆみ。あれムツだから、あれ釣ろう。」
早速トリックサビキを準備しますが、なぜかなかなか釣れません。やっと1匹。
「やった、釣れたぞ。あれ? アジだ」
釣れたのは7センチほどの豆アジ。上から見ると昨日と全く同じように見えたのですが、魚種が違いました。
「アジでもいいじゃん、釣ろう釣ろう。」
しかし、後が続きません。時折20〜30センチサイズの魚の群れもまわって来るのですが、餌を食ってくれません。そのうち少し波が荒くなり、群れが消えてしまいます。
「あゆみ、ちょっと群れ探してこない? きっと内側にいると思うから。」
あゆみ斥候隊の出発です。昨日のD地点付近を見て回り、早速小魚の群れを発見したようです。
「内側に少しいるよ」
「じゃあ、そこでやろう」
早速昨日のDの場所で始めますが、アジは用心深いようで、竿を降ろしてしばらく置いておかないと食いません。そのうち10〜12センチの小サバも混じるようになってきました。やはり昨日の魚はアジとサバだったようです。しかし5分に1匹くらいしか釣れないので、あゆみさんは退屈です。
「パパ、ちょっと竿見てて。あっちの方見てくるから」
と、また斥候に出かけてしまいました。
「ぱぱ、あっちすごいよ。浅いから底まできれいに見えて、そこにハゼがいっぱいいるの。あれ釣りたい。」
帰ってきたあゆみが叫びます。そこで早速ハゼ釣りの仕掛けを作ってやります。走って釣りに行くあゆみ。
「パパ。釣れたよ。」
あゆみが持ってきたのは10センチほどの立派なマハゼです。
「すごいじゃん、もっと釣って。」
「うん。釣れるとすごくひいて面白いよ。でもなかなか餌食わないんだ」
この頃からパパの方のサバも結構釣れ始めます。取りあえず30分ほどで夕食のおかず程度は確保しました。カマスも狙ってみますが、やはりカマスは餌を食おうとしません。
「あゆみ、もう十分だからやめて海に行こうか」
「いや、まだ釣る。」
釣れているときは海水浴より釣りの方が好きなあゆみさんです。結局さらに2匹ハゼを釣って終了としました。今日は9時半から11時まで1時間半の釣りでしたが、子連れの場合、夏はこのくらいが限度ですね。この後はイシモチ釣りで有名な水木海岸で水遊びをして3時に帰宅しました。
今日の釣果は、小サバ15匹、小アジ6匹、ハゼ6匹(うち1匹はサビハゼ)、小メジナ2匹でした。空揚げにぴったりの食材で、夕食のおいしいおかずになりました。