97年10月10日(金曜日) 鹿島港

今日は、前々から懸案であった、私の妹とあゆみとの合同釣り会?です。妹がいるので、トイレがあり、雨が降っても大丈夫なところということで、混んでいることを覚悟で鹿島港みなと公園で釣ることにしました。千葉に住む妹と途中で合流し、鹿島港到着は9時半頃。途中、赤イソメと青イソメを買うためにカミスフィッシングセンターに寄った頃、強い雨が降りはじめ、港公園に着いた頃に上がりました。この雨できっと人も減ってるだろうと期待したのですが、やはり満員です。半分が投げサビキの人で、あと半分は回遊魚狙いのかご釣りの人です。両方とも投げ浮き釣りなので、狭い場所に入るとお祭りが頻発しそうです。

でも我々は、今日は脈釣りメインなので、ちょっとでも空いてればいいということで、何とか竿を出す場所を確保しました。

(パ)「あゆみは今日は何するの。」

(秋)「カワハギ。この前とおんなじ仕掛けつくって。」

(パ)「由美子(妹の名前)は?」

(由)「あゆみちゃんと同じでいいや。」

(秋)「由美ちゃん、長い竿と短い竿はどっちがいい?短い竿の方が使いやすいよ。」

あゆみは既に指導者気分です。結局3人で短竿の脈釣りをすることにしました。

(秋)「来た! あっ、落ちた。カワハギだったのにぃ」

あゆみが叫びますが、後の祭り。早く由美ちゃんに一匹釣ってみせたいようですが、なかなか釣れません。その時、私の竿にアタリがあります。上がってきたのは20cm超のカワハギ。

(パ)「ほら、カワハギ釣れたぞ。」

(秋)「あーパパいいなあ。結構大きいじゃん。」

(由)「ほんと、大きい。こんなのがいるんだ。」

(パ)「こんなのがたくさん釣れるといいんだけどね。」

(秋)「よーし、釣ってやる。」

あゆみのやる気が高まります。

このころ、Nifty防波堤クラブの知人が私を見つけてくださいました。お話を聞くと、ポートラジオの方で釣っていらしたようですが、あまり芳しくなかったようです。今日は2人も連れがいたのでゆっくりお話することもできませんでしたが、声をかけていただいて、どうもありがとうございました。

さて、私が話をしている間にあゆみが魚を釣り上げます。しかし、上がってきたのはカゴカキダイです。

(秋)「パパ、写真写真。カゴカキダイが釣れたよ。」

(パ)「ほんとだ。ちょうど良かった。えらいえらい。これで図鑑に写真が入れられるぞ。」

念願のカゴカキダイ確保です。

(秋)「この魚持って帰りたいなあ。」

(パ)「えっ?、もちろん持ってかえるよ。ちゃんと写真とらなくちゃね。」

(秋)「そういう意味じゃあなくって、持ってかえって飼いたいって事。」

(パ)「それはちょっと難しいなあ。今から帰りまで生かしとくのは無理だよ。」

(秋)「ふーん。」

ということで、釣り再開です。しばらくして、あゆみがついにカワハギを釣ります。

(秋)「やったあ、ついにカワハギだ。」

(パ)「おお、すごいすごい。結構いいサイズだね。」

(由)「あゆみちゃんすごいじゃん。」

(秋)「念願のカワハギが釣れたぜ。やったね。」

この後、あゆみはポツポツカワハギ、カゴカキダイ、ササノハベラ等を釣り続けます。私は投げ釣りに参入し、イシモチを1匹釣りますが、あとが続きません。

(由)「ねえ、今あの辺の人が、『来た来た』って言って海を指差して、急に竿の準備を始めてたけど何?」

(パ)「そりゃ回遊魚が来たんだよ。ワカシかカンパチだよ」

私も投げ竿の一つをスキップバニーに換えて投げてみます。しかしアタリはありません。で、カンパチの活き餌釣りをすることにしました。竿の準備はすぐできたのですが、餌にしようとした小メジナが釣れません。諦めたちょうどその時、あゆみがカゴカキダイを釣ったので、それを餌にもらって、投げ込みました。

しかし、浮きの浮力が弱かったようです。カゴカキダイに引っぱられて根に入られ、根掛かりし、浮きまですべて根に取られてしまいました。(この浮きはあとで隣の方が、竿でとってくださいました。どうもありがとうございました。)結局、これだけ混んでいる場所での活き餌釣りは無理が多いということで断念しました。

あゆみさんは途中で展望台に行ったり、どんぐり拾いをしたりしながらも、順調に釣ります。由美子さんはカゴカキダイやアサヒアナハゼなどをポツポツ釣りますが、なかなかカワハギが釣れません。

アタリが遠のいたので昼食をとっていると近くの人が投げ釣りで35cmくらいのカレイを上げました。これで投げ釣りを真剣にやりたくなり、不足してきた赤イソメを買いに行くことにしました。戻ってくるとあゆみと妹と二人で根掛かりと格闘しています。

(パ)「二人並んで根掛かりは後ろから見るとちょっと恥ずかしいぞ。」

(秋)「ふんだ。パパのいない間にちゃんと釣ったもんね。」

(パ)「え、何を。」

(秋)「私がウマヅラとカワハギで、由美ちゃんがアイナメ。」

(パ)「へー、このアイナメ結構いいじゃん。」

(由)「『やった、カワハギ』と思ったのに、上がってきたら『コイツ形違うじゃん』って思っちゃったぜ」

(パ)「でも、アイナメも美味しいからいいよ。」

その後、あゆみが脈釣り仕掛けを投げてトラギスを釣ったり、妹がアサヒアナハゼを連発しつつ、カワハギを水面でばらしたりしましたが、投げ釣りの方はあまり世話をしなかったので、シャコの餌食となりました。4時頃に3人で展望台に上がってみましたが、ちょっと値段は高い(大人180円、子供90円)ものの、結構雄大な眺めで、気に入りました。トイレもきれいで、売店や自動販売機もありました。

戻って、投げ竿を片付け始めると、早速2組の釣り人が後ろで待ち始め、帰ることが明確になったところで入ってきました。それほどここは混んでいるということで、どうしてもここでないと駄目というとき以外は、休日の港公園は止めた方が無難だということを痛感しました。

結局本日の釣果は、カワハギ(最大22cm) 5匹、ウマヅラハギ(19cm) 1匹、カゴカキダイ6匹、ササノハベラ4匹、アイナメ1匹(24cm)、イシモチ2匹、アサヒアナハゼ3匹、ハゼ(最大18cm) 4匹、クラカケトラギス2匹、メゴチ1匹、メジナ1匹、シャコ6匹、イシガニ1匹(その他、イソギンポ、マガニ等)でした。で、カワハギは、私の最初の1匹以外、全てあゆみさんの釣果です。

ということで、あゆみさんの大活躍で、豪華な夕食になりました。何といってもカワハギの肝が絶品でしたね。