97年11月8日(土曜日) 鹿島灘

先週鹿島灘の突堤でのアイナメ狙いに敗退したので、今週は木村さんと突堤再挑戦です。しかし心配なのは台風。新聞では「波うねり2.5メートル」となっていました。突堤は波と風に非常に弱いので、波が高いと駄目なのです。

朝8時半、先々週、突堤でアイナメを爆釣したものの、帰りがけに怪我をしてしまい、長距離の運転に不安のある木村さんを迎えに行き、行き先の相談です。結局、取りあえず突堤に行ってみて、駄目だったらこれまで行ったことのない鹿島港のポートラジオにでも行こうということになり、一路鹿島に出発です。

鹿島釣り餌センターで赤イソメ、青イソメ、それにヒラメ狙い用のキビナゴを買い、突堤到着は10時半頃。今回は新しい突堤に挑戦することにしました。鹿島灘には突堤が数十本あるので、色々行ってみようということです。

到着してみると、波は全く問題ありません。風もほとんどなく、絶好のアイナメ釣り日和です。

「やったね、アイナメ爆釣だぜ。」

と、まだ釣ってもいないのに、もう二人とも大漁気分です。早速荷物を持って突堤中ほどに陣取ります。

木村さんは早速ブッコミ仕掛けでアイナメ釣り。私はまずヒラメ狙いで2本竿を出します。すぐにも木村さんがアイナメを釣るだろうと思っていたのですが・・・・釣れません。ヒラメ狙いの方も全く当たりがなく、おまけに2本の竿の糸が絡んでしまい、解くのに30分以上掛かってしまいました。

仕方なくヒラメ狙いを諦め、のべ竿での浮き釣りでアイナメを狙ってみたところ、ぽつぽつと浮きに当たりが出ます。しかし釣れるのは10cmほどの小メジナです。木村さんの方も当たりはあるようですが、釣れるのはフグばかり。結局午後1時までねばったのですが、ここにはアイナメがいないという結論?に達し、ここを退散して、いつもの突堤に行くことにしました。

いつのも突堤に到着し、私が昼ご飯を食べている間、木村さんが先発でアイナメを狙います。私の方は、今日はアイナメは駄目かもしれないと思い、のべ竿を1本だけ持って参戦です。しばらくして木村さんから声が掛かります。

「釣れたよ」

「アイナメ?大きさは?」

「20cmくらい」

「やっぱりいるんだ。じゃあ真面目にやろう。」

ということで、私も投げ竿をセットし、アイナメ釣りのブッコミを開始します。ともかく何か釣りたかったので、4号のナツメ錘に7号流線3本針の仕掛けをつけ、テトラのすぐ先に投げ込みます。

しばらくして、竿に当たりがあります。しかしアイナメの感触ではありません。といって、フグの感触でもありません。上がってきたのは、20cmを越えるシロギスです。シロギスが釣れるということは、ちょっと遠くまで投げ過ぎている証拠です。でもやっとまともな魚が釣れたので安心しました。

次にやっとアイナメが釣れます。25cmクラスと12cmの小型の1荷釣りです。私はこの突堤でアイナメを釣ったのはこれが始めてです。(あゆみは釣ったことがあるのですが・・)やっと念願のアイナメを釣りました。安心したので、仕掛けを13号1本針に変えます。3本針は絡みやすいのでこの突堤では使いにくいのです。餌の消費も少なくて済むし、アイナメ釣りは1本針が基本ですよね。

さて、1荷釣りも出たし、これでアイナメ爆釣だぜ、と思ったのですが、なぜか釣れません。木村さんはコンスタントに20cmから25cmのアイナメを上げています。場所が悪いのか、仕掛けが悪いのか、竿が悪いのか・・・実はうでが悪いのか・・・私にはアイナメが来ません。やっと釣れた!!と思ったら、今度はシタビラメ(クロウシノシタ)です。30cm以上ある良型でしたので、これはこれで嬉しいのですが、アイナメでないのは事実です。やはり根掛かりを恐れ、遠くに投げ過ぎているようです。

4時半に日が沈み始めます。勝負はあと30分、というところで、ついに来ました。強い引きです。しかしPE2号に4号ハリスですから、そう簡単に切れるものではありません。テトラ際の根擦れに気を付けながら強引に抜き上げたのは32.5cm、550グラムの『ポン級』アイナメでした。(30cm以上のアイナメは、1本、2本と数えるので、ポン級と呼ばれます) 色が黄色くなく、お腹がパンパンですから、間違いなくメスのアイナメです。やっと念願のサイズのアイナメが釣れたので、これで満足して納竿としました。

結局木村さんは20〜25cmのアイナメを5匹ほどキープしました。私はアイナメは3匹でしたが、シタビラメとキス付きで、まあまあの釣果でした。午前中の突堤は全く釣れず、午後の突堤との間でこれほど釣果が分かれた理由は不明です。アイナメは干潮前後に良く釣れる傾向があるので、そのせいかも知れませんし、本当にアイナメがいなかったのかも知れません。いずれにせよ、要再挑戦です。