98年1月24日(土曜日) 大洗港

さあ、1998年の竿はじめです。

仕事が悲劇的に忙しいので釣りに行きたくなり??木村さんと相談したところ、木村さんも今年はまだ竿を出していないとのことで、近場に竿始めに行くことにしました。土曜の朝7時に仕事から帰ったので、3時間ほど寝て、10時過ぎに出発です。波が高そうなので、堤防の内側で釣れるところということで、久々に大洗の大堤防に行ってみることになりました。

大洗到着は11時半頃。取りあえず赤沢釣具店に餌を買いに行きます。

「今何が釣れてます?」

「今はアイナメだねえ。」

「探りですか。」

「そう。堤防を歩いて探って廻るんだ。」

「ということは中堤防周りですね。」

「そうだね。」

「アイナメなら赤イソメの方がいいですよね。」

「確かに青イソメよりは食いがいいね。」

「じゃあ、赤イソメと青イソメ下さい。」

ということで、餌を買って店を出ます。

「中堤防行って見る?」

「この時間じゃ入るところ無いんじゃない?」

「そうだね。まあ、一度覗いて混んでたら大堤防行こうよ。」

ということで、取りあえず中堤防の様子を見に行きます。すると、驚いたことに中堤防には誰もいません。海は結構荒れています。堤防に出てみると相当強い南風です。

「この風だから誰もいないんだね。」

「どうしようか。」

「中堤防の先端って、釣ったこと無いからちょっと魅力的だなあ。ここでやらない。」

ということで、木村さんを押し切って、中堤防先端でやることにしました。準備中もすごい風で、荷物を広げることもできません。何とか投げ竿を準備し、内側向きに投げ入れます。しかし、餌取りもいない状況で、何も釣れません。

木村さんは足元に投げ入れていますが、餌取りが多いようです。餌取りの正体はタラバの子供のようなカニです。しばらく粘りますが外側で木村さんが1匹小ハゼを釣った以外は、魚が釣れません。時折釣り人が来ますが、強風ですぐに退散していくため、中堤防はずっと貸し切りです。しかし釣れなければ意味がありません。

風はますます強くなるばかりで、強風で海に落ちそうになったりします。

「この風だと真面目に投げれば相当飛ぶだろうなあ。夢の8色できるかもよ。ちょっとやってみるね。」

ということで、やってみると、7色目の色が出て行きます。竿が少し短く、糸も3号PEだったので、いつもなら3色がやっとの竿ですから、驚くべき?飛び様です。

「何色とんだ?」

「6色半かな。この竿あんまし飛ばないんだよね。でもあっちの竿のリールはこの前高切れしたから6色半くらいしか巻いてないんだよね。」

「それじゃあ、危ないね。僕もやってみよう。」

木村さんもやってみると、木村さんは8色完全に飛ばしてしまいました。下糸を巻いていなかったので、糸が全部出てしまったのです。

「危なかった。結び目が緩んでたら、全部とんでっちゃうところだった。」

「ついに夢の8色だね。」

結局初釣りは遠投大会になってしまいました。で、あまりに風が止まないので、湾内側に移ることにします。船と船のすきまから竿を出して、湾内の小カレイを狙う作戦です。

ここでもまた木村さんがハゼを釣ります。

「せっかくだから写真でも撮ろう」

といって、ハゼの写真を撮ったところで、デジタルカメラの電池が切れてしまいます。

「あれー電池切れちゃった。」

と言っているところで私にもハゼの一荷が釣れます。結構良いサイズで、刺身になりそうです。マハゼの刺身というのは美味しいらしいのですが、アカハゼの刺身って食べれるかなあ?どなたかご存知ですか?

「写真とる?」

「電池が無いから撮れないだ。電池買ってくるね。」

7月から半年で初の電池交換です。こう考えるとDC20のような簡易型デジタルカメラって相当お得ですね。コンビニで電池を買って戻り、バケツに入ったハゼを撮ります。折角の木村さんのハゼ写真(と、到着してすぐ撮った、「誰もいない中堤防」写真)は消えてしまいました。

「木村さんの写真消えちゃった。ごめんね」

「いいよ、ハゼだから」

その後はハゼがポツポツ釣れます。近くでヘチ釣りをしていた人のバケツには15cmほどのササノハベラ(だと思う)が入っていました。

夕方頃、やっと風も止み、海が凪ぎ始めます。フェリー埠頭側の波も収まったので、取りあえず3本の竿全てをそちら側に投げ込んでみます。といっても、別に何を期待したわけでもなく、取りあえず南向きに投げれる状態になったので投げてみただけです。

「そろそろ帰ろうか。」

「そうだね。」

ということで撤収を開始します。竿を1本ずつ片づけていくと、2本めに魚の感触です。小さいけれどハゼの引きではありません。ついに来たかと期待してあげると、やはり待ち望んだカレイです。20cm強といったところでしょうか。

「木村さん、カレイ釣れたよ。ちび」

「ああ、大洗サイズだねえ」

南側では第一投で釣れたわけで、本当にカレイは、「狙って釣った」というより「何故か釣れた」ということが多い魚です。

食っていたのはあゆみが作ったキンキラ仕掛け。2本針で、一方にはオレンジ色の玉、もう一方には金色の玉が2〜3個付けてあるのですが、やはり夕方の子ガレイは金色の玉が好きなようです。もう少し釣りたいところですが、もう日が沈みかけていたので、そのまま撤収し、本日の釣りを終わりにしました。家に帰ってあゆみに報告です。

「パパ、何が釣れた?」

「チビカレイだよ。またあゆみのキンキラ仕掛けで釣れたよ。」

「勝手に私の仕掛け使うんやないって言ったやんか。」

「いいじゃん。」

「だって、もうあの金色の玉無いんや。また買ってよー。」

「はいはい。」

「うちの仕掛けすごいやろう。ぐはははは。ヴィ(V)] (最近アニメの影響で大阪弁のあゆみです。)

ということで、今日は結局はぜ5匹、カレイ1匹で初釣りは終わりました。なかなか厳しい初釣りでしたが、何とかカレイを確保したのでいいことにしましょう。今年はカレイが各地で好調だそうで・・・・なぜ私には釣れないのでしょう。やっぱり腕が悪いのかなあ・・・

次の釣りは2月の後半になる予定です。でも、そんな時期に何が釣れるんだろう・・・ ではまた。