98年3月28日(土曜日) 鹿島港

タイトルをご覧頂いて、勘のいい方や、経験のある方はピンと来たと思いますが・・・やってしまいました。(;。;)ということで、始まり始まり・・・・


さて、今週も猛烈に仕事が忙しく、布団に寝たのは一日平均2時間程度。でも、先週釣りに行けなかったので、今週は絶対行くと心に決めています。

金曜は職場の引越しだったので、こそっと定時退庁をして、7時半に筑波着。大急ぎで上州屋へ行き、とりあえずアオイソメを確保します。で、自宅で仕掛け作りです。狙いはカレイなので、淡水真珠やビーズを色々組み合わせた仕掛けを作ってみました。で、そろそろ止めようかなっと思いながら針に糸を結んでいたとき、それは起きました。

「グサ!」(痛て!!)

痛みのした場所を見ると、左手の中指の先にセイゴ針14号が思いっきり刺さっています。

(あーあ、抜かなくっちゃ。あれ?変だな・・うー痛い。うーん、抜けないぞ。どーしよう)

仕方が無いので、剃刀を持ってきてちょっと切ってみますが痛くて深くは切れません。以前AFISの某氏も同様の目に会ったことがあって、そのときの話題で、針をペンチで切って抜き通して抜くというのが話題になったのですが、セイゴ針の14号ともなると相当太いし、抜き通すのも痛そうです。

(うーん、だめだ。仕方ない、病院に行くか)

ということで、消防署に電話をして、夜間に開いている病院を紹介してもらいます。で、片手で車を運転して筑波メディカルセンターに行きました。早速若い先生が出てきます。

「すいません、指に針が刺さって、抜けないんです。」

「ははあ、明日どこかにお出かけの予定でしたね。」

「へへへ、そうなんですよ。で、準備してたら刺さっちゃって、すぐ抜けるかと思ったら抜けないんですよ。」

「ええ、釣り針って抜けないんですよね・・」

結局、局所麻酔をブスブス打たれ、切開して抜いてもらいました。先生曰く。

「ハイ終わり。大丈夫、明日の釣りは行けますよ。薬、大サービスしときますね。」

駄目といわれても行くつもりでしたが、完全に見透かされていました。領収書には「手術代1238円」の文字が踊っていす。全長174cmの大物を釣った代償です・・・悲しい・・・


さて、このアクシデントにもめげず。夜の12時過ぎまで仕掛け作りに励みます。というのも、職場を定時退庁したせいで、仕事が自宅まで追っかけてきて、夜の1時に電話が来ることになったからです。で、1時に電話で議論をして、すぐに布団に入ります。目覚ましは3時にセット。というのも、3時にもう一度職場からFAXが入ることになったからです。仕事の状況は「釣りになんか行ってる場合じゃないぞ」と叫んでいますが、絶対釣りの予定は変更しない私です。

午前3時にFAXを受け取り、電話で仕事の打ち合わせをしてから、そのまま鹿島に出発です。今日はあゆみと家内は千葉の実家に帰っているので、鹿島で釣りをした後に千葉の実家に行かないといけないのです。天気予報では北風が吹くようなので、とりあえず北風でも投げられて、かつ人の少ない場所ということで、アンモニア埠頭を選ぶことにしました。

アンモニア埠頭着は午前5時半。うっすら夜が明けつつあります。先人は2名。右端に入っています。そこで私は温排水口に近い左端に陣取ることにしました。

排水口近くでは沢山の魚がライズをしています。でもどう見てもボラです。ということで、こいつらは無視して、投げ釣りに徹することにしました。

で、竿を1本ずつ準備しますが、どうも餌取りの山です。犯人はシャコ。5分餌を動かさないとシャコにやられます。もう一つの問題は重油です。どうも直径5ミリほどの重油の粒が沢山流れているようで、道糸がちょうど水面と交差しているあたりに重油がついて上がってきます。先日の事故で流れ出した重油でしょうか・・

結局朝8時までに釣れたのはシャコだけです。右端の2人には35センチクラスのカレイが1匹上がったようですが、それ以降は音沙汰なしのようです。サヨリ釣りやアジ釣りの人も来ますが、全然釣れません。釣れるのはボラばかりです。私のほうも、その後チビメゴチが1匹釣れましたが、あとはやはりシャコがポツポツ釣れるだけです。退屈したので、浮き釣りでフグを釣って遊んでみましたが、あゆみがいないと、それもむなしいので止めます。

今日は話題も無いまま終わりそうだなあ・・・と思っていたところで、ちょっと珍しいことが起きました。1本の竿を上げようとするとが相当な重さです。でも、全く手応えが無いので、まずシャコであることは間違いありません。で、シャコが外れないようにゆっくりと巻き上げてくると、水面に見えたのはやはりシャコ。それも一荷ですから重いはずです。でも変です。もう1匹獲物がいます。小さなメゴチです。何が変かというと、針は2本しか付いていないのに、獲物が3匹いるのです。

早速抜きあげて調べて見ると、車庫のうちの1匹が、ハリスの途中を食べていることが分かりました。多分通し差しにしていた赤イソメがラインのほうに上がってしまい、それをシャコが食べたのでしょう。しっかりとラインを飲み込んでいたのは驚きでした。

さて、話題もこれっきりで、その後はシャコさえ釣れなくなります。10時にあゆみから電話がありましたが、釣れていないので話題がありません。

10時過ぎ、やっとまた重い感触です。絶対シャコだなと思いながらあげてみると、シャコとチビカレイの一荷釣りでした。カレイは20センチ弱の小型ですが、やっと本命のカレイが釣れたので一安心。これで納竿とすることにしました。

結局ここでの釣果は、チビカレイ1匹、チビメゴチ2匹、シャコ12匹でした。鹿島ではポツポツカレイが釣れているようですが、日立のような爆釣は難しそうですね。


さて、水の汚い鹿島を後にした後、水の綺麗な場所で釣りたいと思い、波崎に行く事にしました。なにしろまだ一度も行ったことが無いので、茨城南部の釣り場を征服するためにも、波崎は避けては通れない難関???なのです。

波崎到着は12時過ぎ、車で岸壁まで乗り入れられるので、ファミリーには最適です。ただ、船道以外は水深が相当浅いようで、稀に船が入ってくると、スクリューで砂が舞い上げられて、水が濁っていました。とりあえず投げ竿を4本出して狙って見ますが、音沙汰無し。周りでも釣れているのはヒトデだけという状況です。船道のほうでやってみたかったのですが、そちらは船の出入りが激しく釣りになりそうもありません。結局一時頃まで釣って、何も釣れないまま納竿としました。

その後、利根川沿いの釣り場や、飯岡港などを見学して回りました。竿は出しませんでしたが、いずれもそれほど沢山釣れそうには見えませんでした。竿は一度も出さないまま、結局見学だけして実家に帰りました。

さて、餌が余ったので夕方片貝漁港で1時間だけ釣りをして見ましたが、こちらも坊主。但し餌取りは結構いるようで、餌だけはなくなりました。まあ今の時期、片貝漁港で釣れるのは夜釣りのフッコだけですから、仕方ないでしょう。片貝港には夜になると発電機を抱えた人たちが沢山やってきました、彼はみんなシラスうなぎ狙いです。養殖業者に売ると結構な値段になるそうで、片貝の夜はあちこちでこの姿が見られます。

ということで、今回は貧果に終わりました。今度の土曜日も鹿島に行く予定です。釣れるかなあ・・・