98年4月29日(水曜日) 鹿島港

さて、あゆみを連れ、筑波に到着したのは午後4時です。じつはきむさんと、午後4時出発で鹿島のイシモチ釣りに行く約束がしてあったのです。遅れそうなことは途中で分かったのですが、きむさんの電話番号を覚えていた携帯電話が止まっているので、連絡ができません。とりえず、あゆみを乗せたままきむさんの家に行き、出発を遅らせてもらうことにしました。

自宅に帰り、あゆみをおいて、イシモチ釣り用に冷凍庫からサンマを取り出して出発です。出発間際に携帯電話を取り出し、試してみると、動きます。「やったね。」と思いながらも、ここで暴挙に出ます。塩水に使ったままだと、いつ再発するか分からないので、携帯電話を水で洗ったのです。これは相当な賭けですから、絶対に真似しないで下さいね。一応水を良く切って、乾燥させます。もちろん、また動かなくなりました。

さて、きむさんの家を出発したのは4時半。途中で鹿島釣り餌センターに寄り、イシモチ用の青イソメと、GW用の赤イソメを買いました。実はGWに一度だけ日立で今期最後のマコカレイ狙いをしてみようと思っているのですが、日立ではいい赤イソメが手に入らないので、鹿島で買って持って行こうという魂胆です。

南浜到着は午後6時頃。まだ明るいので、様子を見て廻りますが、あまり釣れていません。いつもの突堤にも人が沢山いますが、釣れていないようで、日暮れとともにみんな帰ってしまいました。我々は元々夜釣りに来たので、イシモチが来るまで粘るつもりですが、全く当たりがありません。

しばらく動きの無い浮きを見ていたところで、さすがに仕事の疲れが出て、テトラの上に座ったまま寝てしまったようです。しばらくして、きむさんに起こされます。

「Gakuさん、そんなところで寝てたら落ちるよ。」

「ああ、ありがとう。寝ちゃったみたいだね。」

「うん。いま、おじさんが来て、『あそこにいるのはあんたの連れかい?』って言うんで、『そうです』って答えたら、『あんなところで寝てたら落ちて死ぬぞ』って教えてくれたんだよ。」

「ほんとに落ちたら死ぬとこだったね。」

「うん。親切なおじさんがいて良かったね。」

おかげさまで私は命拾いをしましたが、やっぱり当たりはありません。

9時半過ぎ、ついにきむさんが偵察に出ます。この偵察隊にはいつも助けられていますが、今回もこの偵察が救世主でした。

「北の方で釣れてるよ。」

「入る場所は有りそう?」

「釣れてる場所が2個所あって。その間にも突堤があるから、そこなら釣れるんじゃない?」

「じゃ、移ろうか。」

ということで、まず、その釣れている突堤に行ってみます。確かにぽつぽつ釣れています。しかし、浮き釣りの好ポイントである根元付近は人がいっぱいで入れません。でも、先端部分は空いています。で、我々は人がいない先端部に入ることにしました。ここは相当足場が悪く、釣りにくいので、だれも入釣していないようです。

早速その場所で釣り開始です。もちろん今日も浮き釣りです。とりあえず小型でも何でも1匹釣りたいので、小さ目の、13号のセイゴ針を使います。きむさんはイシモチの浮き釣りを本格的にやるのは初めてです。

始めてすぐ、1匹目が釣れます。20cmほどの小型ですが、やっと釣れたので安心しました。結構入れ食い状態で、ポツポツと釣れつづけます。きむさんの方は初の浮き釣りに戸惑っているようでしたが、浮き下が合って、合わせのタイミングに慣れてからは、私と同じペースで釣りはじめます。

ところで、今日は当たりは前回より多いのですが、どうもすっぽ抜けが多いようです。途中で、大型がすっぽ抜けてるような気がしたので、針を15号のセイゴ針に替えます。これが的中して、大型が釣れはじめます。青イソメ餌が心細くなったので、サンマを試してみますが、サンマは当たりが少なく、針係りも悪いようです。ここで、赤イソメを試してみると、これは結構GOODでした。

結局10時過ぎから1時過ぎまで3時間ほど釣りましたが、この間ずっと入れ食い状態でした。一荷釣りもあり、腕が痛くなるほどでした。途中からは小型はリリースしたのですが、それでも40匹ほど釣って、クーラーが一杯になりました。

今回は最大のものは33センチあり、30センチ超が10匹いました。とても食べきれないので、かまぼこと干物にするというきむさんに小型の半分を引き取ってもらいました。で、私の方は、家内にお願いして、久々に釣果を御近所に配りました。もちろん、我が家でも楽しみました。

さて、2日〜5日のGW連休中は一度だけ釣りに行く予定です。まだ日も決まっていませんが。

ところで、携帯電話ですが、次の日の朝までは動きませんでしたが、午後になると動きはじめました。なんとか復活したようです。よかったよかった。

では。