98年8月1日(土曜日) 鹿島港

今週はM.T.さんのホームグランド鹿島南堤に行きたかったのですが、午前中に職場の葬式のお手伝いが千葉で入ってしまい断念。葬式の後に釣りに行くのは不謹慎との説もありましたが、食糧確保の名を借りて、いつも通り鹿島北新堤防に行く事にしました。きむさんとは現地で待ち合わせ予定です。

現地到着は午後1時頃。待ち合わせの2時半までは時間があるので、鹿島灘港で活き餌釣りの確保でもと思ったのですが、何と鹿島灘漁港は浚渫工事中で護岸は砂の荷揚げ場所になっていて入れません。仕方が無いので漁船のすきまからハゼを狙ってみますが、何も釣れず、結局断念しました。きむさんも合流までにあちこちを偵察してきたようで、鹿島灘の投げ釣りでイシモチを釣ってきました。

2時15分頃にきむさんから電話があり、合流。早速北新堤防に出発です。今年の北新堤防はサバが来ない事もあり、昨年と比べると圧倒的に人が少なく、釣り場に入るのは全く困りません。根元付近で豆アジの姿を探しますが、いません。小型のカマスも来ていないようです。当然ほとんど釣れていないようで、みんな休憩中といった感じです。

今日は何故か展望の先端付近は工事中で、工事車がたくさん入っています。その手前まで行き、まずアジ狙いをする事にしました。きむさんは通常の投げサビキ、私は活き餌用の小型が欲しかったので、トリックサビキにアミエビ餌で試してみます。で、投げ込んだとたんに浮きの動きが変です。慌てて上げてみると・・・フグ6匹・・・・下はフグの山のようです。外側も同じ状況で結局トリックサビキでの釣りはすぐに断念しました。

きむさんはサビキで良型のアジを1匹確保しますが、後が続きません。しばらく色々な事を試しますが状況は改善しません。周りを見ると外側でスキップバニーを投げている人がワカシを釣ります。慌てて二人でワカシ釣りに参入です。きむさんはスキップバニーで、私はスキップバニーを忘れたので、ジェット天秤+弓角です。そして・・・ついにきむさんがワカシを釣り上げます(^^)。30cmほどのイナダ寸前の結構良いサイズです。きむさんによれば、内側に出たナブラに投げ込んだところ釣れたそうで、やはりワカシはナブラを待って釣るのがコツのようですね。私は結局釣れませんでした(;_;)。ソイとワカシはいつもきむさんにやられます(*_*)。

私はその後も小さなナブラを見つけては投げ込みますが、ワカシは釣れません。でも小さな魚が釣れます。サバです。小さなナブラはサバが起こしているようです。サバも少し大きくなり、20cmくらいになってきました。弓角なら簡単に食いつくようになったようです(^^9。この後私は弓角でサバを釣りつづけます。サバが大きくなるのは嬉しいのですが、活き餌に使うにはちょっと勿体無いサイズなので、結局使えません。貧乏性ですね。

5匹ほどサバを釣った後、思わぬものが釣れます。カタクチイワシです。弓角でカタクチイワシが釣れるとは思いませんでした。それも10cmにも満たない小さなイワシです。

「きむさん、イワシが釣れたよ。」

「へー、サビキで?」

「ううん、弓角で。」

「えー、自分と同じくらいの弓角食うんだ。ガクサンって弓角で何でも釣っちゃうね。」

私はこれを使って活き餌釣りをする事にしました。

さて、弓角の方も周りが暗くなってくると釣れなくなってきました。イワシの活き餌釣りも、結局イワシが骨だけになって帰ってきました。多分底に着いてカニヶ何かに食われてしまったのでしょう。そろそろ弓づのも終わりかなと思っていたところに、またアタリです。しかしサバより小さい変なアタリです。

「あれ?何か来たよ。」

「ワカシ?」

「いや小さいからサバかな。あれ?タチウオだ。」

「本当にガクサンって弓角で何でも釣っちゃうねえ・・僕も参入しよう」

タチウオも先々週に比べると少し大きくなったようです。ということで、二人で弓角タチウオ狙いです。直ぐにまたアタリがあります。しかし今度のアタリは変です。重いのに魚の引きはありません。一瞬ワカシかなと期待しましたが、どうもゴミのようです。でも小さな魚がついているような感じはあります。

「なにか釣れたよ。」

「タチウオ?」

「違うみたい。ちょっと変なんだよね・・・あれ?・・・なんだあ?」

「タチウオだよ。」

「ほんとだ、お腹に刺さってるんだ。」

タチウオのちょうど真中辺りに弓ヅノが刺さり、二つに折れてあがってきました。まあまあのサイズで、刺身になりそうです。結局弓角で釣れたタチウオはこれで終わりでした。

ちょっと疲れたので、今度は外側で投げサビキをしながらおにぎりを食べることにしました。で、この食事中に小さなアジが2匹釣れます。今日は南風が強かったので、波の静かな外側にアジが来ていたようです。

完全に暗くなったので、内側をランタンで照らして魚を集めることにしました。すると、いつも通りタチウオがやってきます。しかし、このタチウオは釣れません。きむさんがサビキで釣り上げますが、再現性がありません。ときどきアジが釣れますが、フグの方が多いようです。フグはほとんどはクサフグですが、ショウサイフグやサバフグもいるようです。きむさんがサバフグの仲間を釣りました。

サビキが不調なので、投げ釣りもしてみることにしました。外側に向かっての遠投です。しかし、こちらはやはりカニにやられるようで、結局餌を全部取られて終わりでした。次回はカニ釣りでもしてみようかな・・・

私が投げ釣りをしているときむさんがやってきます。

「ガクサン、タモかして。」

「どうしたの?」

「シタビラメがいるからタモで獲ろうと思って。」

「えー、泳いでる魚は獲れないよー」

私の忠告も聞かず??きむさんはシタビラメ獲りに行きます。私は獲れるはずがないと思っていたので、投げ釣りを続けます。

「やったー。」

「えー?獲れたの?」

タモの中には立派なシタビラメ(クロウシノシタ)です。30cmくらいあります。

「へー獲れるんだね。すごいね。」

きむさんはこの後、さらにもう一匹網で獲ります。

「ガクサン、あげるよ。」

「わーい。ありがとね。」

ということで、一匹頂きました。さらに漁師?きむさんは、別のものを捕まえます。

「ガクサン、これ何?」

「何だろう・・・わかんない。石垣ダイの子供に似ているけど・・・・ちがうよねえ。」

「ガクさん、これあげるから調べてみて。AFISの図鑑に追加しなよ。」

「うん、ありがと。」

ということで、持ち帰って調べたところ、マツダイという魚のようです。南方系の魚なのですが、鹿島は結構こういった南方系の魚も多いですよね。動作が緩慢で、幼魚は落ち葉に擬態する性質があるそうで、それで網で獲れたんでしょうね。

終盤になり、私はタチウオ釣りに集中します。で、2匹釣り上げますが、その後は針掛かりするものの、途中で外れます。しかし、なんとなくタチウオ釣りのコツが分かってきました。次回は釣れそうです。

結局今日の釣果はタチウオ4匹、アジ2匹、サバ5匹、イワシ1匹でした。きむさんは、アジ、サバ、タチウオに加え、最初に釣ったイシモチと、ここでワカシを釣りましたし、シタビラメとマツダイを捕獲したので、結構大漁でした。

さて、来週はきむさんがいないので、南堤に朝釣りに行く予定だったのですが・・・・なんと月曜日の朝に新幹線の階段でこけて足を捻挫してしまいました。全治三週間・・・・ということで、多分今週末の釣りはお休みです。悲しいなあ・・・・・