98年10月11日(日曜日) 日立港
今週は先週の無理が祟って釣りはお休みのはずでした。私も行かないつもりだったので、土曜はスーパー「やまうち」でカンパチとトビウオと太刀魚を買って魚尽くしにして食べました。ちなみに、「やまうち」には、今話題??の「メアジ」も売ってました。
で、満足したはずだったのですが、あまりの天気のよさに、やっぱりちょっと釣り心が騒ぎます。で、奥様に恐る恐るお伺いを立てます。
「明日朝だけ釣りに行ってこようかなあ・・・」
「ふーん。いいんじゃない。あゆみもつれてったら?」
「あゆみ。釣り行く?」
「うん。行く。」
なぜか意外に簡単にOKが出てしまいました。ただしあゆみと一緒ですから、ゆっくり出発して早く帰る必要があります。ということで、行き先は最も時間的に楽な日立に決定です。
「あゆみ、日立行ってシャコ釣ろうか。」
「うん。シャコ釣り好き。」
「じゃあ、第一埠頭か第二埠頭だな。パパはカレイ釣りしていい?」
「うん。いいよ。」
「じゃあ、仕掛けを作ろう。」
で、カレイ用の仕掛けを3組作りました。
日曜は朝7時半ごろ起きてゆっくり出発です。途中「まさきや釣具店」で餌を仕入れ、まずあゆみの要望で第五埠頭に犬を探しに行きます。ちゃんと途中のセブンイレブンで犬の餌も買ってきました。でも犬はいませんでした。ただ、驚いたことに駐車場はいっぱいで車が路上にもあふれています。さすが日曜日ですね。第5埠頭や久慈川河口の混雑が目に浮かびます。
さて、この混雑に不安を感じながら第一埠頭に行ってみますが、やはり先端は満員です。
「あゆみ、シャコ釣りする場所ないみたい。シャコやめて久慈漁港でハゼ釣りでもいい?」
「うーん、いいや。」
「じゃあ、久慈漁港の先端に行ってみよう。」
しかし、久慈漁港もすごい人です。東堤防入り口の船上場では20人ほどがハゼ釣りをしています。湾内もハゼ釣りが多いようです。とりあえず行けるところまで行って車を止めて降ります。あゆみは目の前の船溜りの隙間が気になるようです。
「パパ、私ハゼ釣りするから、道具出して。」
「えー先端に行かない?」
「ここがいい。ほら魚がいるよ。」
「メジナじゃない?」
「メジナかなあ。私釣ってみるから、パパ行っておいでよ。」
「じゃあ、場所が空いてるか見てくるね。」
とりあえずあゆみに竿1本、仕掛け2組、バケツ1つ、それに青イソメ1パックを渡して、私は先端に行ってみます。しかし先端もかなりの人です。但し、投げ釣りの人は少なく、カイズ狙いの浮き釣りの人が多いので、何とか投げることはできそうです。そこで、ちょうど角で釣っていたおじさんにお願いしてみました。
「すいません。ここから斜めに投げていいですか。」
「どうぞ! 私も餌がなくなったら帰るから。」
「どうですか?」
「ボラばっかりでねえ。」
その人は投げサビキをしているようで、ちょうど釣れたサッパを海に返しているところでした。
とりあえずそこで竿を出すことにしましたが、場所が狭いので竿は2本だけにして、斜め遠方に投げ込みます。投げ終わったところであゆみの様子を見に行きます。
「どうだ、釣れたか?」
「ほら」
「えー結構釣れてるなあ。」
「あれ、メジナじゃなくてメバルだったよ。2匹釣れた。」
すでにあゆみはハゼ3匹とチビメバル2匹、それにカニも釣っていました。
「ここ、トリックサビキにしたら釣れそうだね。」
「うん。やりたい。持ってきて。」
「じゃあ、カレイの竿の世話してから持ってくるね。」
「早くね。」
早速戻って、1本目の竿を上げますが、これは餌がそのまま戻ってきます。しかし、2本目の竿は軽い当りです。あれ?何かなと思いながら上げてみると、カレイです。25センチほどですが、幸先のよいスタートです。これは今日はカレイ爆釣!!と思い、早速餌を付け替えて同じ場所に投げこみますが・・・・これ以降は釣れません。
そこに、あゆみがやってきます。
「パパ遅いぞ。」
「ごめんごめん。釣れたよ、カレイ。」
「へーほんとだ。ねえ、早くトリックサビキ。」
「まだコマセが溶けてないよ。」
「青イソメつければいいよ。」
ということで、あゆみ得意のトリックサビキ青イソメ付けです。私も短竿の投げ竿を1本準備し、あゆみと二人でしばらく船溜りで釣ります。しかし、なかなか釣れません。仕方がないので竿を下ろしたままカレイの世話に戻ります。カレイ竿の餌を付け替えているとあゆみがやってきます。
「パパ、パパの置いてった竿にアイナメのちびが掛かって針が取れないよ。来てよーー」
「アイナメ?」
「うん、クジメかもしれないけど。ちびだけどね。」
行ってみると確かに12センチほどのクジメでした。
「あゆみは何か釣れたの?」
「あれから釣れない」
「じゃあ、あゆみもあっちで釣らない?」
「釣れる?」
「さっき男の子がハゼを釣ってたよ。」
「じゃあ、行く。」
ということで、あゆみは赤灯台の付け根辺りの湾内で釣ることになりました。これであゆみが見えるところに来たので安心です。落ち着いてカレイ狙いができるぞ・・・と思ったのもつかの間。
「パパ、釣れたよ。針飲んじゃったからとって。」
「えー何が?」
「カレイ。ちびだけど。」
釣れていたのは5センチほどのチビカレイでした。
「へーすごいじゃん。から揚げにしたら美味しいかなあ。」
「うん。そうする。」
この後あゆみはチビカレイを釣りつづけます。カレイ・ハゼ・カニの3点掛けなどもしながら、数を伸ばします。パパの方は全然釣れません。釣れるのは海草の切れ端ばかりです。やっと1匹釣れたのは20センチほどのアイナメ。でも、後が続きません。あゆみのほうはコンスタントに釣るので、ついにパパもあゆみのほうに参戦してあゆみとチビカレイ釣りの勝負をして遊んだりします。おかげさまで?パパもチビカレイを2匹釣りました。
しばらくして、遠投したカレイ狙いの竿の世話をしていると、あゆみが呼びます。
「パパ、ちょっと来て。」
「何?」
「これ何?」
「えー」
見に行くと、なんと釣れていたのは黄色い髭のかわいいヒメジです。5センチほどのチビですが、久慈漁港では初めて見ました。
「ヒメジだよ。珍しいね。」
「ふーん。最初キスかと思ったんだけど、赤い模様があったから触らなかったんだ。」
「うんうん。初めての魚は触っちゃだめだよ。トゲとかがあるといけないからね。」
「赤いから錦鯉が釣れたのかと思っちゃったよ。」
「確かに似てるなあ。」
「でも、ヒメジってシイタケにもあるよね。」
「ん???? それはシメジじゃないか? これはヒメジ。」
「ああ、あれはジメジか。ふーん。」
結局あゆみはもう1匹ヒメジを釣ります。
「今日は五目釣りだあ。ハゼでしょ、メバルでしょ、メゴチでしょ、カレイでしょ、で、ヒメジ。あ、カニも釣ったぞ。」
「すごいすごい。パパはカレイとアイナメとクジメとハゼとカニだな。」
「数ならパパに勝ったぞ!」
「でも重さならパパの勝ちだい!!」
娘と張り合うパパです。
12時を過ぎるとあまり釣れなくなります。パパとあゆみは食後のお散歩タイムに入ります。あゆみはテトラの上を歩くのが好きなので、危なくて目が離せません。
「あゆみ。もう戻ろう。カレイの世話しなくちゃ。」
「え? カレイに餌やるの?」
「えーきついなあ。確かに釣れないから餌やってるようなもんだけど。」
「ああ、違うよ。私、世話するっていうと、熱帯魚思い出すから、本当に餌やるのかと思っただけだよ。」
「なんだあ。パパが釣れないからいじめてるのかと思っちゃったよ。」
パパは今日は釣れないので、ちょっと被害妄想気味でした。でも本当に結局このままパパは釣れません。
ところで、今日は針をよく取られました。大型のフグがいるのか、それともカニか、よく分かりませんが、結局合計で6本の針を取られました。正体は何だったのでしょう・・・・今度はハリスをもう少し太くしてみよう。
あゆみのほうは結構たくさん釣りました。ミニカレイとはいえ最大の物は12センチ位あったので、なかなかの釣果かもしれません。イシガニも3匹釣りました。結局パパのカレイとあわせて全部で13匹のカレイが釣れました。ということで、タイトルは嘘ではないのですが・・・・
結局2時過ぎには納竿し始め、3時過ぎに出発して筑波に帰りました。
「今日はいっぱい釣れて楽しかった。」
「パパはあんまし釣れなかったなあ。」
「重さも私の方が勝ったかもね。」
「えー重さならパパの勝ちだと思うけどなあ・・・」
「まあ、いいや。全部から揚げにしてね。」
「はいはい。」
ということで、今日の獲物はすべてから揚げになりました。ミニカレイのから揚げは頭から食べられるので、おいしいですね。ちょっと幼児虐待気味ではありますが、たまのファミリーフィッシングだからあ許しください。
ちなみに今日の釣果は、マコカレイ13匹(25センチ〜5センチ)、アイナメ1、クジメ1、メゴチ2、ハゼ8、ヒメジ2、イシガニ3匹 でした。数だけ見れば大漁ですが・・・・サイズがねえ・・・
さて、来週はまだ未定ですが、きむさんが行けないらしいので、釣りに行かないかもしれません。釣れてるという情報が入れば一人でも行くのですが、あまりよい情報がないんすよね。
もし、ここの情報を取ってきてほしいというリクエストがあれば、メイルかHPに書き込んでくださいね。面白そうなところなら行って来ます。・・・さて、今週のきむさんはどうだったかなあ・・・・
では。
(今日もディジタルカメラを持ってなかったので、普通の写真をスキャナで取りこみました。ハンディスキャナなんで、あまり綺麗じゃなくてすいません。)