98年11月21日(土曜日) 鹿島灘

昨年アイナメ釣りでお世話になった鹿島灘の突堤ですが、今年はなかなか訪れるチャンスがありませんでした。きむさんは一度だけ来てアイナメを釣ったようですが、私は今年初の突堤です。今日の狙いはヒラメ。ヒラメが相当釣れているようなのです。

朝7時につくばを出発し、突堤到着は9時前。すでに突堤では2人が釣っていましたが、広い突堤ですから問題ありません。早速突堤の中ほどに入ります。快晴の上に、今まで見たこともないような凪です。干潮時間でもあり、突堤の下まで降りてゆっくり探り釣りができそうです。

今日は私はヒラメ狙いなので、孫針仕掛けのぶっこみ竿を3本作ります。で、空いている場所に投げ込みます。きむさんは最初はアイナメから入るようで、きむさん得意の磯竿軽錘1本針仕掛けです。私が3本のヒラメ竿を準備し終わる前に、早速今日の1匹目の20cmほどのアイナメ(クジメかも)を釣り上げます。

「もう釣れたの?」

「うん。」

「レギュラーサイズだね。」

「もう少し大きいのまで釣れるんだけどね。」

と、余裕です。私のほうのヒラメには全く当りが来ません。先週お世話になったユムシが冷凍で1匹だけ残っていたので、これを付けた竿も1本作りますが、これにも当りはありません。

しばらくするとウキ釣り仕掛けを持ったおじさんがやってきます。ヒラメ釣りだそうです。おじさんの話によると、今年はこの突堤はよくヒラメが釣れたそうで、その人は50匹くらい釣ったそうです。反対側で釣っていた人を指差し、あの人も50匹くらい釣ってるんじゃないかと言っていました。しかし、ここしばらく釣れなくなってきたそうで、先週は堤防全体で28cmが1匹だけだったそうです。

確かにヒラメのあたりは全くありません。餌は頭と骨だけになって帰ってくるので、きっと虫が食べているのでしょう。この餌取りがいるので、おじさんのウキ釣り仕掛けが有効なのかもしれませんね。

しばらくしてきむさんがついに大型のアイナメを釣り上げます。35cm以上ありそうです。

「やった。今日来てよかった。」

さすがきむさんのホームグランド、きむさん絶好調です。

私のほうはヒラメが全然釣れないので、アイナメ狙いの竿を1本出すことにします。それと、Catch & Cookの三井さんの情報にあったカレイも確かめてみたかったので、カレイ仕掛けも1本だけ作って、これは遠投してみます。しかし、しばらく当りがないので、ヒラメ竿のチェックに行っていると、きむさんが呼んでいます。

「Gakuさん、竿倒れてるよ」

倒れているのはアイナメ狙いの竿です。あわてて上げようとすると、明確な引き。アイナメ仕掛けは磯竿ですから、投げ竿に比べると楽しめます。上がってきたのは25センチほどのアイナメでした。

「やっと釣れたよ。」

「僕が教えてあげたんだから、半分は僕の釣果だね(^^)」

「うーん。そうかも・・・(^^;;;;;」

などといいながらも、とりあえずお土産確保に安心です。

その後もきむさんのほうはポツポツアイナメを釣ります。私のほうは遠投した竿で20cm弱のイシガレイを釣りました。

「やっぱりカレイがいるんだ。」

「情報通り手のひらサイズだね。」

「もう少し大きいといいんだけどね。」

と、ここまで釣ったところであたりが遠のきます。アイナメの時合いが終わったようです。しばらく何も釣れない時間が過ぎていきます。私はヒラメをあきらめ、ヒラメ竿をアイナメ仕掛けにしますが、やはり釣れません。

この段階で、私の出していた竿は、6本になっていました。といっても、うち3本は誰もいない突堤の先端側で、後の3本が自分の正面です。このため、突堤の先端と荷物との間を何度も往復することになりました。

途中で先ほどの常連さん二人の横を通ると声をかけられます。

「アンちゃん達どこからきたん。」

「つくばですけど。」

「ここははじめてかい?」

「いえ、何十回か来てますけど。」(そんなには来てないかも・・・・)

「ふーん。わてらは何百回かなあ・・・」(でしょうね。そんな感じです。)

「僕らは日立から波崎までの間をあっちこっち行きますからねえ。」

「しかしすごい竿の数だね。ルール違反だよ。(笑)」(多分マナー違反と言いたかったのでしょう。(^^;;;;)

「えー、そうですか。」(ちょっと抵抗してみる)

「ここの堤防はみんなやさしいからいいけど、あっちの堤防に行ったら怖い人がいるから、絶対怒られるよ。竿は一人2本までってね。」(と笑いながら説明してくれたやさしいおじさんたちでした。)

「あっちは行ったことがないんですよ。」

「そりゃーよかったね。あっちもヒラメ釣りの人が多いからね。」

「僕らはヒラメだけじゃないですから。メインはアイナメだし。」

「アイナメなんか足元にいくらでもいるよ。ここじゃあ猫も杓子もヒラメだからねえ。」

などと皮肉られながらも、結構親切なおじさんたちで、そのあと、ひらめの釣り方やあたりの取りかたをいろいろ教えて下さいました。簡単に言えば、「堤防ではヒラメ40なんてのは大嘘だ。」ということのようです。

確かに竿の数は私はいつも多すぎるので、あちこちで非難の的かもしれません。混んでるところでは自重してるのですが、これだけ空いてるとどんどん出しちゃいますねえ。悪い癖だ。

おじさんの指摘もあったので、竿は3本に減らします。で、またアイナメ狙いですが・・・その後、ソイ狙いで付けたアオサンマ餌(サンマの切り身と青イソメのミックス掛け)に、20cm超のクジメが食いついた以外は、チビクジメが2匹釣れただけで終わりました。でも、きむさんは結構な数を釣ったようです。

結局暗くなる直前の午後4時半ころ納竿しました。私の釣果はアイナメ1匹(25cm)、クジメ3匹(23cm、15cm、12cm)、イシガレイ1匹(18cm)でした。きむさんは35cmを筆頭に10匹以上のアイナメ・クジメを釣っていました。(私の釣ったような15cm以下はリリースしてました。)で、20cm前後の型ぞろいを5匹ほど頂きました。

今年は突堤に来る暇があまりなかったので、久々でしたが、やはりアイナメは釣れるようです。でもヒラメはもうおしまいですね。きむさんの釣ったアイナメや私の釣ったクジメ達は卵が相当大きくなっていましたので、もうすぐ産卵でしょう。突堤のアイナメ釣りも来週くらいでおしまいかもしれませんね。

ここの突堤は、やはりきむさんが好きなだけあって、釣果も完敗しました。どうもここは根掛りとの戦いになるので苦手です。でも、カレイがいることが分かったのは収穫でした。

さて、来週はどこに行こうかなあ・・・・・また突堤かな。