98年12月12日(土曜日) 鹿島港

先日より予告通り、カワハギが釣りたくて、ついに鹿島に行ってきました。場所はお分かりですよね。

朝5時にきむさんが迎えに来てくれて、つくばを出発。私は前日が忘年会で、そのうえ仕掛け作りをしていたので、1時間ほどしか寝ていません。この体力ではちょっと不安なのが今日の釣りです。何しろ往復8キロの道のりが待っているのですから。

午前6時半頃堤防根元に到着。根元には結構な数の車が止まっていますが、なぜか帰り支度の人が多いようです。朝なのに不思議だなあ・・・と思いつつも準備をして、出発です。一つ目のゲートの前で、また帰りつつある人に出会ったので、ちょっと聞いてみます。

「もしかしたら閉まってたんですか?」

「うん。閉まってたよ。」

「通れそうもないですか?」

「テトラの上を通れば何とかなりそうだけどね。我々はやめたけどね。」

「そうですか。」

ゲートが閉まっている可能性は、予想してはいましたが、さすがに本当に閉まっていると、ちょっと悩みます。しかし、宣言してしまった以上、行くのが私の義務ですよね(^^)。困難さを確かめるためにも行ってみることにしました。

第二ゲートの前に到着すると、多くの人が立ち往生して悩んでいます。確かに相当すごいゲートで、全くつけいる隙がありません。少なくとも自転車で入るのは完全に不可能です。多くの人が諦めてUターンしていきます。しかし、我々は調査隊ですから??柵越えに挑戦してみることにしました。

で、詳細は省きますが、結果的には二人がかりで何とか越えました。一人ではよほど荷物を少なくしないと無理です。その上、行きよりも帰りはもっと大変なことになります。テトラの上を飛び移る能力と度胸と無謀さがないと、入っても出れなくなります。子供などは絶対立ち入り禁止ですね。

ということで、ゲート越えを終え、恐怖の歩きです。堤防の全長は約4キロ。第二ゲートから先端までが3キロ強です。これをキャリーをひいててくてくと歩きます。1時間近くかかって、やっと予定の場所に到着しました。そこには人影が一人。きっとM.Tさんに違いありません。

「こんにちわ。」

「やー、今日は来ないのかと思ったよ。」

「ゲート越えるのに手間取っちゃいまして。M.Tさんも歩いてこられたんですか。」

「そうだよ。私はもともと歩いてたから、昔に戻ったと思えばどうということはないよ。」

ということで、ついに念願のM.Tさんにお会いすることができました。早速M.Tさんに海の様子を教えていただき、釣り開始です。今日はカレイかカワハギのどちらかが釣りたいので、まずカレイ用に投げ竿を準備します。それから投げサビキです。まずM.Tさんが開始します。すぐに当りがあり、アジが釣れました。次はタナゴです。ここで釣れるタナゴはウミタナゴではなく、オキタナゴでした。やはり沖まで来たんですねえ・・・・・

しかし、カワハギは釣れません。どうも先週が最後だったようで、今日はいないようです。でも、オキタナゴも20cmを越えるサイズになると、引きも強く結構楽しめます。きむさんと二人で、この投げサビキに夢中になってしまいました。ここ数週間、一日数匹の釣りばかりしていたので、久々の入れ食い堪能です。釣れるのはほとんどがオキタナゴと小型のオキメバルで、まれにアジが混ざります。

カレイのほうはなぜか釣れません。きむさんとM.Tさんはアナゴを連発していますが、私は投げサビキに夢中になって、投げ竿の世話をあまりしなかったので、アナゴも釣れませんでした。ただし、アナゴの釣れた痕跡は2度ほどありました。仕掛けがむちゃくちゃになっていたのです。

しばらくしたところで、M.Tさんが呼んでいます。

「Gakuさん、タモって呼んでるみたいだよ。」

「え、そう? 行って見よう。」

タモを持って駆けつけると、やはり何か釣れている様です。上がってきたのはフッコです。昼間の投げ釣りにフッコが掛かったのは驚きました。さすがここに通い慣れたM.Tさんですね。

その後、M.Tさんの投げ竿にカレイが掛かり始めます。しかし、我々の投げ竿には掛かりません。MTさんの助言で場所を変えてもだめです。年季の差か、うでの差か・・・いずれにせよ完敗でした。

そのうち、このカレイを釣っていた場所の真上に遊漁船がやってきて釣りを始めます。堤防から10mも離れていない場所に遊漁船が来るのですから、我々がどれほど遠くまで釣りに来たかわかるというものです。遊漁船では30cmクラスのアイナメがポツポツと釣れていました。

我々の方は、タナゴとメバルが一日中釣れ続き、結構楽しめました。他にもいろいろ試してみたのですが、結果的には、この投げサビキ以外では何も釣れませんでした。私はカワハギ釣りにこだわって、ヘチ釣りやカワハギ狙いの投げ釣りなどいろいろなことをしたのですが、だめでした。カワハギはどこに行ってしまったのかなあ・・・・・

午後になって、投げサビキの浮き下をさらに下げると、一番下の針にササノハベラが掛かりました。さらに、アイナメも掛かり、魚影の濃さを感じました。先端部ではM.Tさんのご友人が、よいサイズのアイナメを釣っていました。M.Tさんは、ここでもカレイを追釣したようです。我々も折角の機会だからと、先端部まで行って、ちょっとだけ竿を出してみました。先端部から海を見ると、360度全て海で、最高の眺めでした。ここまで来たかいがあったというものです。

結局2時過ぎまで釣って、きむさんはアナゴ6匹に良型のオキタナゴを10匹ほどキープしたようです。最後に、足元からアイナメも1匹ひきづり出しました。いつもながらきむさん得意の足元のアイナメです。

M.Tさんは、なんとカレイを8枚も釣ったそうです。その他の釣果は、「皆さんからの情報」を見てくださいね。いずれにせよ、今回は完敗でした。さすがに20年以上、この場所だけに通いなれている方は、情報量も格段に違いますね。われわれも、M.Tさんに教えていただいたのでウミタナゴやメバルを楽しめましたが、ポイントが分からないと広大な堤防で路頭に迷うところでした。

私は結局カワハギ釣りにこだわりすぎ、投げ釣りでは何も釣れませんでした。投げサビキの方は、午後になって餌取りが増え始め、フグかカワハギの存在があることは確認できたのですが、結局フグを1匹釣っただけで、カワハギの姿は確認できませんでした。やはり、もう数週間早く行くべきでしたね。来年は間違えずに、カワハギの最盛期に行きたいと思います。

帰りはまた長い道のりでした。その上、途中で後から上がってきたM.Tさんに抜かれてしまいました。M.Tさんは本当に元気ですね。この長い距離を途中休みなしで歩ききっていました。我々は途中からは休み休みで・・・次の日は筋肉痛で苦しみました。

結局私の釣果は、オキタナゴ10匹、オキメバル10匹、ササノハベラ3匹、アイナメ1匹、アジ4匹でした。きむさんからアナゴを4匹頂いたので、久々の大漁でした。しかし、この距離を歩くのは大変です。他ではどうしても釣れないときの釣り場ですね。また春になったらでかけてみたいと思います。

アジは刺身に、メバルは味噌汁に、タナゴはムニエルになりました。タナゴのムニエルはとても美味しかったですよ。ササノハベラとアイナメは私の好きな塩焼きで頂きました。アイナメまでとても到達できなかったので、アイナメは月曜以降に家内とあゆみのおかずになる予定です。

今回の釣行ではM.Tさんに大変お世話になりました。いろいろありがとうございました。

さて、来週は新地開拓第二弾・・・・常陸那珂港の予定ですが・・・・団地の大掃除があるので、釣りにいけないかもしれません。

では。