99年2月13日(土曜日) 日立港

今週は娘と二人で自宅を追い出されることが判明していたので、冬でも快適な「砂浜でたき火をしながらカニ釣り!!」に行くはずでしたが、前日の天気予報では波が2.5mとか。慌ててきむさんに電話します。

「きむさん、明日波が高そうだよ。」

「じゃあ、カニ釣りはだめかな。どうする。」

「波が高いなら、日立港か鹿島港だよ。でも鹿島港の中は嫌でしょ。」

「AFISのダービーのメジナ部門狙いで港公園に行く?まだ応募者0でしょ。」

「一人応募者があったよ。それに簡単には釣れないんじゃない?」

「そうだね。じゃあ、カレイ狙いで日立港にする?」

「うん。1年以上行ってない第五埠頭の先端に行ってみたいな。」

「じゃあ、そうしようか。」

「うん。明日はあゆみも行くから2台でつるんで行こうか。私の車でもいいけど。」

「じゃ、GAKUさんのに乗せて。」

「了解」

ということで、とりあえず私の車で日立に行くことに決め、10時に待ち合わせをしました。

しかし、金曜の夜は色々あって、結局自宅に帰ったのは土曜の始発バスになってしまいました。それも完全徹夜状態です。で、きむさんにお願いして、私とあゆみもきむさんの車に乗せてもらうことにしました。きむさんの家では、奥さんと愛娘の「優香」ちゃんのおみおくりを受けました(^^)

日立港到着は午後11時頃。まず日立フィッシングセンターで餌と仕掛けを買います。今週はカニ釣りの予定だったので、カレイ仕掛けが全くないのです。仕方ないので3組で230円の安い仕掛けを買いました。

まず第二埠頭に行ってみます。最近私の大好きな第一埠頭はすごい人で、マイクロバスで団体さんまでやってくるような状況なので、この時間では絶対ポイントには入れないと思ったからです。行ってみると以外に空いています。でも、その理由はすぐにわかりました。猛烈に寒いのです。

「こりゃーさむいね。」

「これだから空いてるんだね。」

「第三埠頭の先端も空いてるみたいだよ。あそこ行かない?」

「そうだね。ここが釣れてなかったらあそこにしよう。ここでカレイがあがってたらここにしよう。」

ということで、第二埠頭の先端を覗きに行きます。すると釣り人の一人が話しかけてくださいました。

「Gakuさんですか?」

「はい。そうです。こんにちわ。釣れますか?」

「いやー今日はだめです。隣の人が25センチくらいのを1枚あげただけですよ。」

「この寒さじゃあだめですね。」

「来週OLMにお邪魔しますね。」

「それはぜひ。よろしくお願いします。」

ということで、先端にいらしたのはコクボさんでした。

我々は第三埠頭に行くことにします。でもあゆみはすでに寒さに負けてリタイアモードです。車の中でゲームボーイをしていることになりました。

第三埠頭もがらがらです。おかげで憧れの先端部に入ることができました。一度ここで釣ってみたいと思っていたんですよね。早速カレイ竿を4本出します。きむさんは2本です。ちょうど12時の鐘が鳴るのと同時に釣り始めました。

しかし、予想通り、全く当りがありません。餌もそのまま戻ってきます。途中で竿が1本壊れたので、修理しつつもう1本出しますが、状況は変わりません。釣れた生物は、きむさんが釣ったモミジガイ(ヒトデの仲間)だけです。

ちょうど西からの追い風で遠投はきくのですが、どこに投げても全く当りはありません。しかし何投目かに、私の竿にシャコの腕が掛かりました。

「あ、シャコはいるみたいだ、腕が釣れた。」

「ほんとだね。シャコでも狙ったら。」

「うん。そうする。」

ということで、シャコ狙いの竿を2本出します。投げ竿のほうは遠投しても状況が改善しないので、半分は足元に垂らしておくことにしました。

突然きむさんが竿を持ち上げで巻き始めます。

「なにか来たかも。」

「ほんと?」

「重いよ。タモ準備してくれる?」

「えーほんと?」

と言いつつタモを準備し始めます。しかし・・・

「Gakuさん、いいや、違った。あっちの人とお祭りしたみたい。」

「なーんだ。」

ということで、タモは組み立て途中で放棄されました。

で、私のほうも足元に垂らしておいた竿を上げようとすると、異常な重さです。上がってきたのは巨大ヒトデ2つ。私の最初の生物もヒトデでした。2本目の竿も重い。またヒトデかなと一瞬思いましたが、びくびくと引きます。これは間違いなく魚です。

「きむさん、タモ組み立ててくれる?」

「釣れたの?」

「うん。魚がついてる。」

「何?カレイ?」

「わかんない。まだ上げてないんだ。」

きむさんがタモを組み立てて持ってきてくれました。早速ゆっくり上げます。

「あ、アイナメだ。結構大きい。」

きむさんがタモ入れしてくれたのは、30センチを軽く越えるアイナメでした。(帰宅後測ったら33センチでした。)

「こんなところで釣れるなんて・・・釣りは何が起こるかわからないねえ。」

「やぱりアイナメは足元にいるんだね。」

と言ってるところにあゆみが来ました。

「あゆみ、アイナメ釣れたぞ。」

「へー結構いいサイズじゃん。」

「そこで釣れたんだよ。」

「ふーん。パパ、これ上げていい?」

あゆみが指差したのは、シャコ狙いの竿です。

「いいけど、投げたばっかりだよ。」

「いいの。」

といいつつ、あゆみが上げると、可愛いサビハゼがついてきました。

「ハゼが釣れたよ。」

「ほー、魚類を釣ったな。これは逃がしていい?」

「だめ、持って帰るの。」

「えー」

と言いつつ、仕方ないので、アイナメと一緒に活かしバケツで生かしておくことにしました。あゆみが出てきたのはこの三分だけで、また車に戻ります。

その後、私はへち中心に責めますが、結局魚はこの2匹だけで、4時半頃納竿をして帰りました。サビハゼはちゃんと生きてたので、あゆみのお許しを得て、海に帰っていきました。

ということで、今日も厳しい釣りでしたが、アイナメが釣れたので満足です。来週のOLMもなかなか厳しい釣りになりそうですが、来週あたりにはカレイも本格化していることを祈りたいですね。

では。